先日、信楽の図書館の記事を書きましたが、ミホ・ミュージアム⇒陶芸の里(信楽焼)⇒図書館の順で回ったのでした。
美術館めぐりが好きな人なら、ミホ・ミュージアムの名前を一度は聞いたことがあるはず。NHKの日曜美術館でも、よく取り上げられている美術館です。
実際に行ってみて、ミホ・ミュージアムが素晴らしいところだと感じた点をお伝えします。
1. 美術館までのアプローチが楽しい
ミホ・ミュージアムは、レセプション棟と美術館棟という2つの区域に分かれています。バスや車で行く場合、まず、レセプション棟の駐車場に降ります。
レセプション棟でチケットを買い、美術館棟まで移動する必要があるのです。ただ、この移動がまったく苦痛ではなく、むしろ心地よいものでした。
まず、山の地形を生かした植栽がみごとです。今の時期は、新緑が目に鮮やか。桜の季節、紅葉の季節、それぞれに見ごたえがありそうと想像できます。
そして、空気が良いです。標高はおよそ400メートルですが、山深いせいかひんやりとしていて、すがすがしい気持ちになれます。
また、途中トンネルに入り、そこから抜けると、不思議なアーチが目に飛び込んでくるのも楽しい。異空間の中に入り込んでいく感覚があります。
特に問題がなければ、行きはぜひ歩くべきです。この景色を見られただけで、もう満足したと思えるはず。
電気自動車も走っているので、もちろん歩かなくても美術館棟へ行けます。
2. 美術品に心が奪われる
美術館ですから、そこにある展示品は見ごたえがあるものばかりであって欲しい。ミホ・ミュージアムは、そんな望みを満足させてくれるところでした。
私が行ったときの特別展は、猿楽と面―大和・近江および白山の周辺から― というものです。
(話は変わりますが、天河神社というところも調べてみるとなかなか風情がある場所みたいです。いつかは行ってみたい。)
特別展が見ごたえがあるというのは、当然のことなのかもしれません。各所の名品を持ってきたわけですから。
ミホ・ミュージアムの本当の素晴らしさは、自らの所蔵品の展示にあります。シーズンによって展示替えをしているようで、現在の主な展示品はこのページで見ることができます。
どれも素晴らしいのですが、私が心奪われたのは、中国・漢の時代に作られた帯鈎(たいこう)です。
ようはベルトのバックル(留め金)なのですが、たて4cm・よこ8cmくらいのサイズで、金でできています。それはそれは細かい金細工がされ、龍をあしらい、(たぶん)ヒスイが埋め込まれています。
2千年の時代を超えて輝きを失わない金細工は、やはり素晴らしいと感じます。
所蔵品の展示場所は、言葉の使い方が多少宗教色を感じます。ミホ・ミュージアムの創立者は、宗教指導者であるので、そうなっているのでしょう。
- 野上記念法政大学能楽研究所
- 三井記念美術館
- 天河神社
(話は変わりますが、天河神社というところも調べてみるとなかなか風情がある場所みたいです。いつかは行ってみたい。)
特別展が見ごたえがあるというのは、当然のことなのかもしれません。各所の名品を持ってきたわけですから。
ミホ・ミュージアムの本当の素晴らしさは、自らの所蔵品の展示にあります。シーズンによって展示替えをしているようで、現在の主な展示品はこのページで見ることができます。
どれも素晴らしいのですが、私が心奪われたのは、中国・漢の時代に作られた帯鈎(たいこう)です。
ようはベルトのバックル(留め金)なのですが、たて4cm・よこ8cmくらいのサイズで、金でできています。それはそれは細かい金細工がされ、龍をあしらい、(たぶん)ヒスイが埋め込まれています。
2千年の時代を超えて輝きを失わない金細工は、やはり素晴らしいと感じます。
所蔵品の展示場所は、言葉の使い方が多少宗教色を感じます。ミホ・ミュージアムの創立者は、宗教指導者であるので、そうなっているのでしょう。
3. スタッフの気配りがありがたい
個人的なエピソードなのですが、子どもが鼻を出してしまっていて、それに気づかずにいました。そうしたら、スタッフの人が、ティッシュをもって駆け寄ってきてくれたのです。
高級ホテルだったらありえるかもしれませんが、ひとり1,100円の入館料なのにこの心づかい。妻から伝え聞いたときは、とても驚きました。
そうかといって過度な接客がされるわけではありません。建物の中が居心地よく感じるのは、きれいに手入れされているからだけではなく、スタッフの人の動きが作り出しているのでしょう。
高級ホテルだったらありえるかもしれませんが、ひとり1,100円の入館料なのにこの心づかい。妻から伝え聞いたときは、とても驚きました。
そうかといって過度な接客がされるわけではありません。建物の中が居心地よく感じるのは、きれいに手入れされているからだけではなく、スタッフの人の動きが作り出しているのでしょう。
4. レストランの食事がおいしい
信楽に移動するためのバスの時間まで間があったので、レストランに入りました。レストランの中には、「秀明自然農法で作っている野菜がおいしい」と書いてあります。
食べる前は、「まあそうは言っても、普通の味なんでしょう。観光地価格なのは仕方ない」と思っていました。
パスタと、おにぎりを注文しました。
一言で言ってしまえば、野菜の味が濃いのです。かみしめると甘みを感じる。キャベツ、たけのこ、どれも良いものでした。メインとなるパスタも、スーパーに売っているのとは違う良い味がします。
子ども用におにぎりを付けたのですが、あまり食べなかったので、二人で満腹になりました。それで3千円と少し。
外食をするなら、こういう経験ができる場所は最高です。
なお、私たちが利用したのは、午後2時半くらい。その時には、半分くらいのメニューが売り切れていました。お目当てのメニューがある場合は、先に食事を済ませたほうが良いでしょう。
美術館棟には、カフェもあるので、またの機会に使ってみたいです。
子ども用におにぎりを付けたのですが、あまり食べなかったので、二人で満腹になりました。それで3千円と少し。
外食をするなら、こういう経験ができる場所は最高です。
なお、私たちが利用したのは、午後2時半くらい。その時には、半分くらいのメニューが売り切れていました。お目当てのメニューがある場合は、先に食事を済ませたほうが良いでしょう。
美術館棟には、カフェもあるので、またの機会に使ってみたいです。
ミホ・ミュージアムへのアクセス方法
滋賀県大津市にある石山駅から、帝産バスに乗って行くのが手軽です。50分ほどで着きます。1時間に1本しかないので、事前に確認しておくべき。(私は、地元に住んでいる妻の親戚に車で送ってもらいました。結婚するって素晴らしい。)
くねくね曲がる山道を車で進んでいくと、敷地にたどり着きます。ただし、駐車場で降りてすぐそこにあるのは、展示場所ではありません。
なお、冬や春先は、施設自体が閉じているので、要注意です。来年・2018年は、6月開館らしい。