歌舞伎座で行われている十二月大歌舞伎、夜の部を
見てきました。
途中で、月光荘画材店に寄りたかったので、新橋から歌舞伎座まで。
さほど、飾り立てていない町並みを歩きます。
題材は、妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)
あらすじは、町娘と身分の高い男女の3人が三角関係になり、
結局町娘が振られて、嫉妬に燃えるところ、第三者に刺されてしまいます。
町娘の血は彼女が惚れた男の役に立つから、といわれて
納得しながら町娘が死んでしまう、というめちゃくちゃなストーリーです。
(だいぶ、端折りました)
詳細はこちら
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%B9%E8%83%8C%E5%B1%B1%E5%A9%A6%E5%A5%B3%E5%BA%AD%E8%A8%93
めあては、町娘役の玉三郎です。
3幕仕立てで、同じ役を1・2幕目は七之助、3幕目は玉三郎が演じる
という構成になっていました。
3幕目は、恋しい人がいる屋敷に行って、振られたことを知り、絶望し、
そのうえ、屋敷にいる官女にいじめられて悔しさに震え、
結局は命を落とすという起伏が激しく、さまざまな感情表現が必要な
場面ですが、玉三郎の演技には胸を打たれました。
また、途中で中車(香川照之)が出てきましたが、玉三郎を舞台となる
屋敷に導く役どころで、コミカルな演技が光っていました。
初めて女形を演じたとのことですが、まったく違和感ないのには
驚きです。
1幕目には中車の子どもが出ており、よく通る声で演じきっており、
役者の血を感じたのでした。