公式発表はこちら。
あわせて発表された本日の決定のポイント。
マイナス金利と聞くと、預金が減ってしまう印象を受けます。
しかし、実際のところは、金融機関が日本銀行に預けているお金の一部について、マイナスの金利をつけるものです。
これによって、金融機関が、お金を日銀に積みっぱなしにするのを防ぎます。そして、市場にお金が流れるように導くのが狙いです。
日銀は、このマイナス金利とあわせて、証券市場や不動産市場にお金を流す方針を継続するとしています。
1. 日米マーケットの反応は
この発表を受けて、日本の株式市場は、乱高下をしつつも500円近く上昇して、1月29日の取引を終えました。
そして、ドル円相場も、ドルが円に対して約1%、2円ほど急上昇しました。
今日を見るかぎり、景気後退の心配を予想していた市場の空気が、一変したといえます。
この流れは、夜の米国市場にも引き継がれています。
経済成長をしめすGDPが予想より悪い数字だったにもかかわらず、米国株は大きく上昇して始まりました。
米国では金利の引き上げが始められたのですが、経済成長の伸びが悪いと、また金利が下がるかもという連想が働いて、株が上がったのでしょう。
2. じゃあどうする? 家を買う?
私の、今一番の関心事は、家を買おうか賃貸のままでいようか、どうするかなのですが。
今月の株式の暴落を見て、家を買うのは見送ろうと、決めていました。
それは、なぜか。
株価が下がれば、株を持っている人の資産が下がるわけで、そういった人たちが、これから新しく不動産を買うことを控え、不動産の価格がどんどん下がりだす。
私は、そのような流れを想像したからです。
株価が下がれば、株を持っている人の資産が下がるわけで、そういった人たちが、これから新しく不動産を買うことを控え、不動産の価格がどんどん下がりだす。
私は、そのような流れを想像したからです。
しかし、今日の日銀からの発表。
このサイトをみると、不動産の市場規模はかなり大きいのです。日銀が物価目標を達成するためには、不動産の価格が下がらないようにすることは、とても大切だといえます。
ただ、一方で、中国経済の不調は明らかだし、好調と言われていた米国まで、陰りが見えだしているのも事実です。
このような状況でも、日本の物価が上昇し続けることはあり得るのでしょうか。
家を買うかどうするか迷う、悩ましい日々が、ふたたび始まりそうです。
マイナス金利によって、住宅ローンの金利の支払い額は、ますます減っていくことが予想されます。
だからこそ、どれだけの住宅ローンを組むか、その元本額が重要になってきます。
ではでは。
【注】
マイナス金利についての専門的な解説は、金融アナリストである久保田博幸氏の書いたものを
参考にしました。
また、マイナス金利の意味を深く知るために、
黒田日銀「マイナス金利」政策導入 理解のためのホンネとタテマエこちらのサイトを参考にしました。