保育園落ちた日本死ね!!!との過激なタイトルのサイトが話題入りしていたので、便乗してみます。
(流行には乗ってみるタイプの私。)
すごい勢いのある文体が、この投稿のキモです。だから、要約するとだいぶ良さを殺してしまうわけですが、次のような内容でした。
保育園に落ちたから、会社をやめなくちゃならなくなった。一億総活躍と言っているのに、どういうこと? 保育園が増やせないのなら、子ども手当を20万円にすべき。どっちもできないのに少子化をなんとかしたいって、ムシがよすぎる。国会議員を半分にしてでも財源をひねり出して、子育て費の無償化を進めるべき。
1. なぜ保育所は増えないのか
自分のことにおきかえて考えると、このとおりになればいいなと強く思います。私も、年内には保育所の問題に直面するはずなので、他人ごとではないです。でも、保育所の問題となると、ちきりん氏のこのエントリ「保育所が永久に足りないであろう理由」を思い出してしまいます。
ちきりん氏は、保育所の問題を解決するためには、親から保育所入所の希望を聞き取って、その分だけの施設を用意すればいいと指摘します。しかしそれをしないのは、なぜか。次のように結論付けています。
保育所は永久に足りないと思う。たしかに、そのとおりです。
「供給を増やしたら需要を増やしてしまうので、完全に足りてる状態を作るのは無理」と思っている役所と、
「女は、まずは家事と子育てをしっかりやってから働けばいいじゃないか?」と思っている政治家のせいで。
このエントリは、7年近く前のものなので、「一億総活躍社会」という言葉が出てくる以前の記事です。今は、「一億総活躍社会」といわれるようになったから、状況は変わったのでしょうか。
そうは思えません。保育所不足の問題が、いっこうに改善しないところをみると、根底にある考え方は、「女性は家庭の中で生きて欲しい」というものでしょう。
2. 子育てをサポートしてほしい人のためにできること
ここで、日本の政治をみてみたいと思います。前回の衆議院議員選挙を例にとると、投票総数の中に、65歳以上の人が占める投票数は、半分近くになっているのです。参考サイトは、総務省「国政選挙における年代別投票率について」
そして、人口の推移をみてみると、半数の人が亡くなるのは、95歳を超えた時点となっています。(参考資料)
すると、65歳の人は、老後の人生設計を30年以上考えておく必要があるわけで。これは、子育て期間より長いのです。
これでは、子育てを政治の中心にすえて欲しいと思っても、むなしい願いになってしまいます。
だから、私は、これ以上の子育て支援を政治や行政に望んでも意味がないと考えています。
行政ができないとなれば、住民がみずから解決するしかないでしょう。保育所そのものを作ることは規制によりできません。そこで、保育所とベビーシッターの中間のような、子ども預り所を作っていくのが解決策だと考えます。
ではでは。
参照したサイト
「保育園落ちた日本死ね」と叫んだ人に伝えたい、保育園が増えない理由
「保育園落ちた日本死ね!!!」って言われたけど、むしろ東京都は保育園をつくるべきではない理由