2016/02/09

オイコノミア「モテの極意」 相方の綾部さんは直接からまずVTRです

今回のオイコノミアは、ちょっとテイストを変えて、恋愛について考えます。
もちろん、経済学の視点から。

「自分からグイグイ行きたくなることが一番幸福です」と語る又吉さん。

せっかくモテ期がきているはずの又吉さんのために、男女の関係を分析し、もっとモテるようになることをめざします。ゲストは、ピースの二人と親交の深いYOUさんです。

そして、VTRで相方の綾部さんが登場しました。

1. モテるってどういうこと?

経済学の考えからすると、モテるということは、需要が多くて供給が少ない状態です。
つまり奪い合いになる状態のことをさします。

今回は、「需要と供給」をキーワードに恋愛を考えます。

「モテ学 研究者」として、相方の綾部さんが、解説して下さいます。
綾部さんがすぐれているところは何でしょうか。

まず、1つめのポイントは、女性の好みが20代から60代までと、いわゆるストライクゾーンが広いこと。
そして、「センスがあるだけではなく、モテるための努力をしたから今の結果があるのだ」と、綾部さんは自信満々に語ります。

この綾部さんの考え方は経済学的にいうと、
  • 「ストライクゾーンが広い」→市場が大きい
  • 「モテるための努力が大事」→研究開発
このように表すことができます。

YOUさんによれば、女性の心をつかむためには、何よりもマメであることが大事なんだそうです。

2. シグナリングがたいせつ

そして、モテの極意として、シグナリングが重要になります。
シグナリングとは、情報を持っている側が、情報を持っていない側に対して、自らのよい性質を伝えようとすることです。

例えば、「自分はおしゃれだ」ということをアピールするためには、どうすれば良いでしょう。
ただ、自分の口で言うだけでは足りません。ジャケットやシャツをうまく着こなし、相手に伝える必要があるのです。

3. 恋愛をマーケット(市場)として考えてみると

恋愛においては、相手が自分に気があるかを判定したり(スクリーニング)または、相手をじらして気を引く(メンタルアカウンティング)、そんなテクニックも大事です。

ただ、何よりも欠かせないのが、出発点である出会いを増やすことではないでしょうか。

出会いを増やすためには、どのように行動したらよいのでしょう。

ここで、登場するのが、「シック・マーケット理論」。
ノーベル経済学賞を受賞した、ピーター・ダイアモンド氏が提唱したものです。

この理論は、次のようなものです。
「厚みのある市場」つまり、参加者がより多い市場の方が取引の成立する可能性が高い。
市場に参加する場合には、このような参加者の多い市場に参加したほうが、より多くの成果を手にすることができる。

これを恋愛にたとえるなら、まずは、自分を欲しがってくれる人が多い場所を選ぶべきです。さらに、自分も相手のことを魅力的だと思えることが多い場所を選ぶことが望ましいのです。

それがどういう場所なのかと考えると、例えば、フットサルとか共通の趣味で出会うやり方です。

もちろん、自分にまったく合わない趣味をむりやりする必要はありません。

4. デートの場所選び

恋愛のきっかけは、デートになるわけですが、では、どんなところでデートしたらよいのでしょう。
私も、とくにこれといった方針もなく、「そこそこおしゃれなレストランで」と決めていました。

この問題に、綾部さんが、いいアドバイスをくれました。

初めから相手の食べ物の好みがわかっている場合は、それに合わせます。
好みが分からない場合は、「恵比寿で鍋」、これが良いそうです。

鍋でもしながら、ゆっくりと相手の好みを聞き出して、次のデートでは相手の好みに合ったお店へ誘うわけです。

食べログで、「恵比寿のバレンタインデートにぴったりの鍋のお店」を探しておきました。

このリストが、あなたの恋愛研究の手助けになれば幸いです。

ではでは。


次回のオイコノミアは、「勉強するのは誰のため?教育の経済学」