穏やかな春の日、熊本の地震に思いをいたしつつも、葉山の方へ出かけてきました。
とある古民家風カフェに行きたい、ということから始まった小旅行です。ただ、カフェだけでは物足りない気がしたので、葉山の美術館にも足を伸ばしました。
まず、向かったのは、神奈川県立近代美術館「葉山館」。
乗りなれない京急で行ったので、金沢八景駅での乗り換えを失敗してしまいました。おかげで、浦賀のほうまで行き、また金沢八景に戻って、葉山に向かうというありさまでした。同じホームに、行先の違う電車がくるなんて知らなかった。
気を取り直して、新逗子駅から美術館まで、バスに揺られて向かいます。かなりの車が走っていて、渋滞していました。海水浴シーズンでもないのに、と思いながら見ていましたが、あるいは潮干狩りなのでしょうか。
ゆったりとした敷地の中に立つ、きれいな美術館に到着です。持って行った「おにぎらず」を食べるために、海辺に向かって歩いてみました。きれいに整えられた細い路地を抜けると、美術館の裏には、素晴らしい海岸が広がっていたのです。
私は、埼玉の人間なので、海を見るだけで、はるばる旅にきたなーと感傷にひたってしまいます。
暖かい海からの風に吹かれながら食べる「おにぎらず」は、格別の味がしました。
浜辺には、ゴミがまったく無く、波打ち際を歩くだけでも心地よい。
海の上には、ボードの上に立って、オールでこぎながら進む人がいました。とても楽しそうなので、しばし眺めてしまいました。
美術館で見たのは、「明治の美術 コレクション展」。日曜美術館で紹介されてから、ずっと見たいと思いながらも、機会を逃していた五姓田義松の絵をやっと見ることができました。
黒田清輝のような華やかさはないけれども、確かな技術をみてとることができたのでした。
美術館をあとにして向かったのは、「ビーチ・マフィン」という喫茶店?。
なんか有名らしく、妻の要望で行ってみました。夕方の5時近くだというのに、店には多くの人が次々にやってきます。
入ってみて、人気の秘密が分かりました。ほとんどの人がビールを注文しているのです。今、はやりの「チョイ飲み」ができる店なんですね。
ちょっと飲みたい気持ちもありつつ、身重ゆえ、喫茶メニューだけにしておきました。
内装は、古民家風です。NHK教育の「ふるカフェ」に出てきそう。
頼んだのは、マフィンとブルーベリースムージー。どちらも、素材の味を前面に出してくる感じでした。スムージーは、甘いというよりは渋みがあるくらい。
決して安くはない値段だけれど、食べた後は、確かな手ごたえというか、満足感をおぼえます。
次に来たら、軽食メニューも食べてみたい。お酒は強くないけれど、ビールにも興味がそそられます。
短い滞在時間でしたが、大満足の一日でした。