目指すカフェは、「コーヒーくろねこ舎」(リンク先は、お店のブログ。)
住所は、茂原市台田327−1。
外観は、パッと見は、ただの戸建てにしか見えません。しかし、よくよく見ると、屋根が入母屋造り(いりもやづくり)になっていて、しかも二層になっており、格式の高さを感じます。
中に入ると、日本家屋の間取りを生かしながら、障子ふすまといった建具を外して広々とした空間を作り出しています。床や柱の風合いが、すばらしいですね。
話を聞くと、床は張り替えて、柿渋や弁柄(べんがら)といった古くからの塗料を塗っているそうです。渋い風合いを感じます。
客席においてある棚やテーブルは、多くがDIY。これも、ご主人により手作りされています。
本実(ほんざね)加工や、合決り(あいじゃくり)加工といった、木工のテクニックを見つけ出すことができます。
カフェの担当は奥様。
お店の売りは、イチゴフラッペやイチゴタルト。(さすがに今は時季外れでしょう)
コーヒーは、何種類も置いてあり、東ティモールの豆も扱っています。東ティモールの豆は、最近人気らしい。それはなぜでしょう。
調べてみると、東ティモールの豆は、大規模農園(プランテーション)といった巨大資本が投入されるだけの生産力が無かったそうです。ようするに、大企業がお金をかけても儲かりそうにないと考えられていました。
そんなふうに見放されていたことが幸いして、東ティモールの豆はフェアトレードの商品として扱われているのです。フェアトレードとは、発展途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の持続的な生活向上を支える仕組みです。
「消費者として、自分が払うお金で、生産者の生活が向上すれば良いな」そのように考える人が、例えば東ティモールの豆を買っているのですね。
コーヒー豆の焙煎は、奥様ご自身がされています。どんな風味なのか、一度飲んでみたいもの。
そして茂原といえば、天然ガスの産地です。現在でもいたるところで、ガスが湧き出ていて、田んぼでもその様子を見ることができます。
茂原からは、大企業が次々に撤退してしまいましたが、最近、自然にひかれた若い人たちが移住しているようです。東京から1時間という距離のわりには、地価が安いことも魅力なのです。