ただ、今回訪れたのは、野田市の中でも、北の方にある関宿(せきやど)地区です。野田市中戸437にある「ふるカフェ」でした。米蔵(こめぐら)を生かしたお店です。
天井を見上げると、太くて立派な「はり」が、屋根を支えています。
この建物は、水塚(みずか)といって洪水にそなえ、盛り土をして周りの土地よりも高くして建てられた建物です。店の名前は、そのものズバリ「水塚(みずか)」といいます。
野田の関宿地区は、利根川と江戸川にはさまれた水上交通の要衝でした。そのため、昔は、たびたび洪水が起き、2階は、洪水になったときに緊急に避難するためのスペースとしても使われていたのです。
お店で出されたランチは、お盆のうえに、和食の小皿がところ狭しと並んでいます。とてもとても食欲をそそられます。味噌汁は、「呉汁(ごじる)」と呼ばれ、大豆をすりつぶして作られたものです。
しょうゆ作りには、大豆が使われるので、野田市はかつて、大豆の産地でした。でも、しょうゆ作りに国産大豆が使われなくなったため、今では、枝豆の栽培が盛んです。ちなみに、枝豆は、大豆の熟していない状態です。
野田といえば、東京近郊といえる場所なのに、豊かな農園風景が広がっていて、心がいやされるようです。
このお店を紹介した記事は、こちら。
次回は、いったんの最終回? 軽井沢にあるステキな別荘カフェです。