2016/09/01

岩泉町に向ける不安な思い

グループホームでの被災により、岩泉町という名前がテレビで連呼されるようになりました。そういえばこの町に父親が住んでいる、と思い出し、メールをしてみるものの返信がありません。

父は、もともと埼玉に住んでいて、還暦になった最近、春から秋の間だけ岩手に移住しているのです。そんな感じですから、私も普段は、「父は岩手方面にいる」とだけしか思っておらず、水害のニュースも初めは聞き流していました。

父がいるのは、岩泉町の中でも、被害のひどい「安家(あっか)」地区。NHKのニュースでも、道が寸断され、川岸の家がいくつも流されている悲惨な状況が報道されています。

迷惑を承知で、岩泉町役場に電話してみるものの、状況はわからずじまい。行方不明者に父が含まれているのかどうかも教えてもらえませんでした。そこで、被害のひどさを見るにつけ、生きていたらもうけもの、ぐらいの気持ちで腹をくくることにしました。地域の通信が途絶えているという話だから、ただ単に電話ができないだけかも知れないですし。

そんな話を家に帰って妻にしたら、だいぶ気持ちが軽くなったのです。持つべきものは家族だなと思いつつ。

ではでは。


父の無事が確認できたので、思ったことをここに書きました。