2017/01/22

花が終わった鉢の土をリサイクルしてみる 「趣味の園芸」しゅみえんダイアリーより

プランターなり、鉢植えを買った後で、その土を捨てたくないなと思ったら、手を加えてあげる必要があるのです。

なぜなら、使用済みの土は、次のような欠点があるからです。
  • 排水性・通気性が悪い
  • 酸性に傾いている
  • 微生物が減っている
これらのことを補うために、3つのことをする必要があります。

1.雑草・枯れ枝を取りのぞく

特に、雑草は、再生しやすく、土の栄養分をとってしまうので、ていねいに取りのぞきます。
そして、シートの上に鉢をひっくり返して、鉢底の石や古い根を取りのぞきます。

2.きれいにした土を乾かす

新聞紙の上にうすく広げて、2~3日間、日に当てると良いそうです。そうすることで、土がさらさらになり、肥料のききも良くなります。水はけも良くなりそうです。
このとき、細かい根もとっておきましょう。

3.土のブレンド

ここが最大のポイント。
一度使った土は、粒が細かくなり、水が通りにくくなるので、粗い土を入れてあげます。

小粒の赤玉土や、荒めの腐葉土を使いましょう。腐葉土を加えることで、微生物が活発に働き、土が柔らかくなります。

ブレンドの割合は、次のようになります。
  • 古い土……5
  • 腐葉土……3
  • 赤玉土……2
以上を、よく混ぜ合わせたら、さらに土の栄養分を加えます。
有機石灰を加えて、酸性の土を弱酸性にします。弱酸性の土が、植物の生育に適しています。

  • 有機石灰……1リットルあたり3~5グラム
  • 緩効性肥料……1リットルあたり5グラム
以上を均一に混ぜたら、完成です。
祖母が元気な時、よく土を混ぜ混ぜしていたのを思い出し、思わずメモしてしまいました。

2017/01/05

ふるカフェ系 ハルさんの休日「金沢」 古いものと新しいものが共存する町をたっぷり歩いてみませんか

久しぶりに始まりました、『ふるカフェ系 ハルさんの休日』。ハルさんが、ふるカフェ、つまり、古民家を生かして営業しているカフェを訪れる番組です。

今回は、特別番組ということで、1時間放送され、2カ所のカフェを訪れました。

金沢には、茶屋街(ちゃやがい)と呼ばれる地区があります。ひがし茶屋街、主計町(かずえまち)茶屋街、にし茶屋街と分かれています。

まず、番組で紹介されたのは、ひがし茶屋街。1820年にできた金沢最大の茶屋街で、国の重要伝統建造物保存地区になっています。

茶屋というのは、芸妓さんがいる店のことです。昭和30年代には、60軒以上の茶屋があり、200人以上の芸妓さんがいました。

次に、主計町茶屋街を訪れます。「かずえまち」と呼ばれているのは、加賀藩士、富田主計の屋敷があったからです。ここは、浅野川沿いにあり、明治初期に形成されました。

この主計町茶屋街を歩いていると、細かい格子が特徴的な建物がありました。

その格子は、木虫籠(きむすこ)と呼ばれています。外からは中が見えにくく、中から外がよく見えるのが特徴です。

1軒目の店の名前は、土家。住所は、金沢市主計町2-3です。

この記事のように、日本建築学会の広報誌にも取り上げられるくらい、見ごたえのある建物です。

内装は、1階もすてきなのですが、2階が特に目を引きます。「ベンガラ」で真っ赤にぬられた床の間が素晴らしい。

窓からは、ゆったり流れる浅野川と、対岸の建物を見てなごむことができます。

お店では、サービスで、棒茶(茎だけを使った番茶)と栗蒸しようかんがついてきます。すごい気前の良さ。

予約すれば、仕出し弁当も食べられるそうです。

金沢には、この店のような茶屋のほかにも、町屋・民家・武家屋敷があり、1950年以前に建てられたものを、「金澤町屋」と呼んで保存しています。

町屋研究会というものもあり、カフェ「土家」を修復したのも、この会のメンバーの人です。


町屋研究会の人たちに教えられて、ハルさんが、次に向かいました。2軒目のお店は、明治末期の黒い門の古民家です。

長町武家屋敷跡という一角に、そのお店があります。長い土塀や石畳の小道が続くこの場所に、大きな屋根の建物が見えてきます。

その屋根は、切妻造りで、白壁に格子が入ったデザイン。「あずまだち」と呼ばれます。そんな和風の建築の中に、カラフルなエスニックのドアがあったり、金ぴかの仏壇があったりする不思議な建物です。

店の名前は、「くらげが雲になる日」。住所は、金沢市長町2-6-5です。

ハルさんが注文したのは、プーパッポンカリーというメニュー。タイでよく食べられているカニを使ったカレーです。

作り方は、香箱ガニ(メスのズワイガニのこと)を使います。カニの卵をカレールーと鶏卵に混ぜます。あとは、カニの身と季節の野菜といっしょに炒めるだけです。

見ているだけでお腹がすいてきました。

2階に案内されると、そこには、渋い青色の壁がありました。群青壁とよばれ、ラピスラズリを使った青い顔料で塗装する金沢独自の壁です。

群青壁は、藩主の前田斉泰(なりやす)が始め、武士や豪商の間に広まりました。

金沢のふるカフェでは、赤い壁・青い壁と対照的な2軒を見ました。どちらも金沢の特徴的な色です。

伝統を守りつつも、革新的なものを生み出してきた金沢。そのふところの深さを見ることができた旅でした。

最後に、番組で紹介された金沢の建造物を並べておきます。

尾山神社 神門(国の重要文化財)
金沢21世紀美術館
石川四高記念文化交流館
鈴木大拙館
金沢蓄音機館

子どもを連れて、いつか金沢に行ってみたいなと思いつつ。ではでは。