今日訪れたのは、中央林間にあるふるカフェです。築50年ほどの米軍ハウスを改修したお店です。
店の名前は、FLATHOUSEcafe(フラットハウスカフェ)、住所は、大和市中央林間3丁目16−2。
米軍ハウスとは何でしょうか。ざっくりいうと、「基地の外部にある民営の賃貸物件で平屋か2階建のもの」で、間取りがアメリカ人向けになっているものをさすそうです。(Wikipediaより)
中央林間は厚木基地にほど近いため、アメリカ風の建物をところどころで見ることができます。よくあるのが、ランチハウス様式と呼ばれる建物です。これは、戦後アメリカで大流行した大衆住宅で、左右非対称の平屋です。そして、なだらかな勾配の屋根が特徴です。
お目当てのカフェは、白い壁に赤いドアが彩りをそえている、そんな建物です。屋根を見ると、日本の普通の民家です。これが米軍ハウスとは信じられません。玄関には、靴を脱ぐための段もあり、やっぱり和風。(お店なので、土足で上がれます。)
常連客におすすめされたのは、ミートローフ。
水道業を営んでいるこの常連さんは、米軍ハウスの思い出を語ってくれました。
ミートローフの作り方は、ひき肉に玉ねぎなどを混ぜタネを作ります。牛乳と混ぜたオートミールをつなぎとしてよく混ぜます。型にスライスしたベーコンを敷いて、タネを詰め、オーブンでじっっくり焼いて出来上がりです。
うずらの卵を目玉のように埋め込んでいて、ちょっと可愛らしい見た目です。
このお店には、大学の先生も興味を持っています。神奈川大学教授の内田青蔵さんが、解説してくれました。先生の専門は、日本に建てられた西洋建築です。
普通の日本の建物なら、バス・トイレは玄関の近くにあります。でも、この家ではバス・トイレが奥の方にあったり、米軍ハウスの特徴を教えてくれました。先生の見立てでは、この家は、いずれ日本人にも貸せるように和洋折衷にしたのではないかということです。
取り壊しの危機にあったこの建物をよみがえらせたのが、今のお店のスタッフたちです。廃材を集めて改修し、2011年にオープンしました。
先ほど常連として紹介されたおじさんも、店づくりに大いにかかわったのでした。
なお、このカフェのある建物には、「ガジェットモード」というお店が入っているようです。イギリスのヴィンテージ雑貨を扱っています。
ではでは。
次回は、中野にある沖縄風カフェ?