2018/07/05

ふるカフェ系 ハルさんの休日「埼玉・伊奈町」あなたも大黒柱に見とれてください

今回、ハルさんが訪れたのは、埼玉県にある伊奈町です。

大宮から、ニューシャトルに乗って、伊奈中央駅で降ります。私は、最近しばらく乗っていないけれど、今はきれいな新型車両が走っているのですね。

おめあてのカフェは、「紡ぎの家 大島」。住所は、北足立郡伊奈町小室11064 です。

ニューシャトルの伊奈中央駅から歩いていくと、17分かかります。その先の羽貫(はぬき)駅からは15分です。公式サイトより。

建物は、寄せ棟造り(よせむねづくり)の大きな家です。いわゆる豪農(ごうのう)と呼ばれる、豊かな農家。

今は瓦屋根ですが、昔は、茅葺き屋根だったのでしょう。

お店の中に入ると、立派な大黒柱・梁が目に飛び込んできます。女大黒という柱もあります。

ほれぼれするような、太くて黒光りする柱です。ハルさんがその柱に抱きついたので、いかに太い柱なのか、感じることができました。

2階は、二間続きの和室。すりガラスの模様もかわいい。

のらぼう菜をふるまってもらうハルさん。伊奈で、のらぼう菜の栽培に力を入れている人たちの活動が紹介されました。

この建物は、調整区域にあります。ベッドタウンとしてどんどん人口が増える伊奈町ですが、おかげで、生き残ることができました。

老朽化のために取り壊しされる寸前でしたが、カフェにリニューアルして、人々が集まる場として、再生したのです。

そして、カフェだけではなく、貸しスペースもしています。

番組では、バラのゼリー入り飲み物が紹介されていましたが、公式サイトのメニューには見当たりませんでした。行ってみてのお楽しみ。

2018/06/30

ふるカフェ系 ハルさんの休日「東京・西荻窪」名人によって今によみがえった古民家カフェ

今回、ハルさんが訪れたのは、都会の中、駅の近くのふるカフェです。

店の名前は、りげんどう。住所は、杉並区松松庵3丁目38−20。

屋根は、桟瓦(さんがわら)、最も多く使われている、ありふれた瓦です。外壁は、下見板張り(したみ・いたばり)。板を重ねて貼ることで、雨が入り込むのを防いでいます。

塀は、大和塀。正面から見ると、まったく中が見えない。でも、板が筋違いに貼ってあるから、風は通るというすぐれものです。昭和の初めに流行ったらしい。

この建物は、いわゆる文化住宅のように見えます。文化住宅とは、大正時代に、洋風の生活を取り入れた最先端の住宅のことを言います。

玄関は、中が良く見えるガラス戸。

足を踏み入れてみると、建具は和風です。レトロな空間が広がっています。

ハルさんが、いなり寿司と紅茶を注文をしていると、そこに現れたのは見覚えのある顔。

東京・あきる野の回で登場した、一級建築士・酒井晢さんです。酒井さんは、多摩地域の洋風建築に詳しい方。

酒井さんといっしょに、この建物をもっとくわしく見てみたいと思います。

文化住宅の特徴の一つは、今までの畳中心の生活ではなく、イスを使う洋風の生活をイメージしているということ。現在の住まいの原型と言えます。

この建物が文化住宅だった、ということを示す跡がないか、建物を中を探検してみるハルさんと酒井さん。でも、けっきょく見つけられませんでした。

そこに来たのは、大家の尾崎美穂子さん。答え合わせをします。

この建物は、土地を借りていた家族が建てたものだそうです。家族が住まなくなったので、尾崎さんのお父様が譲り受けました。

でも、建築基準法に引っかかって建て替えることができず、そのまま残されていたのが、カフェに生まれ変わったというわけ。

もともとの間取りは、日本家屋でした。1階は和室2間。娘さんの代になって、2階を増築しました。


さて、ランチをいただきます。かわいらしい見た目、少しずつの量が何品かあって、女性客向けです。


ここで、お店のオーナーが、メニューや内装について紹介してくれました。

テーブルには、変わった模様がついています。これは、型友禅で使われていた版板です。テーブルの脚には、鉄のレールが使われていたり、雰囲気づくりがうまい。

調べてみると、この松場夫妻は、石見銀山生活文化研究所という会社を設立して、アパレルなど、いくつもの事業を動かしています。

古民家の再生も、10軒ほど手がけていて、使う建具にも細かい気配りが行き届いています。ガラス戸の模様を1枚だけ変えてみたり。

松場さんは、「復古創新」という理念を掲げて、過去・現代・未来を見ながら、古い良いものを未来に生かしていこうとしているのです。

昔ならどこにでも普通にあったような古民家が、現代ではなかなか見ることができない素敵な空間に生まれ変わっていました。

2018/06/23

おかあさんといっしょで「大きな古時計」が流れた日

「おかあさんといっしょ」といえば、  朝8時からEテレで放送している子ども向けの長寿番組です。歌あり人形劇あり、私も子どもの頃はよく見ていました。

わが家でも、子どもが好んで見ています。

朝の連ドラ「ひよっこ」を序盤で見るのをやめて、「おかあさんといっしょ」を見るようになりました。それから考えると、もう1年以上は見ているはずです。

その「おかあさんといっしょ」で「大きな古時計」の歌が流れました。すると、画面に釘付けになる子ども。

わが子は、もともと歌のコーナーが好きなのですが、クギ付けになっている感じがいつも以上で、ただ事ではない。

私が身支度をしながら、その様子を眺めていました。横目で見る感じでしたが、画面に吸い込まれるように見ているさまが伝わってきました。

帰って妻から話を聞くと、「大きな古時計」の歌をせがまれて、1時間くらい歌ってあげたとのこと。それを聞いて、やっぱり気に入ったのかと思ったのでした。


「大きな古時計」の歌詞は、「100歳生きたおじいさんが天国に旅立った後、時計も止まってしまった」というものです。
ヘンリー・クレー・ワーク氏によって、1876年に発表され、アメリカで楽譜が100万部以上売れたらしい。現在よく知られている日本語の歌詞は、1962年にNHKのテレビ番組『みんなのうた』で、保富康午の訳詞によって「大きな古時計」として放送されたもの。(Wikipedia)
子どもが、どこまで内容を理解したのかはわかりませんが、何かを感じて心が動いたのは間違いない。

今回のできごとで、「悲しい」という感情がわかる土台が、子どもの中にできているのかなと思いました。

今までは、悲しい話の絵本を読み聞かせることはありませんでした。また、読んであげても、意味がわからないのではないかと思っていました。

でも、これからは悲しい話の絵本も読み聞かせてみよう、と考えるようになったのです。

2018/06/22

ふるカフェ系 ハルさんの休日「神奈川・箱根宮ノ下」訪れる人を受け入れるという想い

今回、ハルさんが訪れたのは、箱根町・宮ノ下にあるカフェです。どうやら、老舗旅館とかかわりが深いカフェらしい。

宮ノ下といえば、箱根駅伝のランナーが通過することでも有名な温泉街。

露天風呂に入って、開店までの時間をつぶすハルさんです。

箱根は火山ですから、宮ノ下以外にも、温泉場があります。湯本・塔ノ沢・堂ヶ島・宮ノ下・底倉・木賀・芦ノ湯をまとめて、箱根七湯と呼んでいます。

このなかで、堂ヶ島・宮ノ下・底倉・木賀の4つの温泉場は、宮ノ下にあるのです。いかに宮ノ下が温泉街として栄えているか、うかがえます。

おめあてのカフェは、坂道の途中にありました。店の名前は「ナラヤカフェ」。住所は、神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下 404-13。

店の前には、足湯のスペースがあり、テーブルもあるので、そこでお茶ができます。

建物を外から見ると、赤茶色にさびたトタン板が目に入るので、ちょっと廃屋みたいな感じもしますが。

中に入れば、別世界。年月を経ていそうな太い茶色い柱と、白い壁が、目にあざやかです。

そして、上を見上げれば、2階の床を外した吹き抜け。日本民藝館に行ったときも感じましたが、やっぱり吹き抜けは気持ちがいい。

店の中には、ひょうたんのモチーフがたくさんあります。思い返せば、宮ノ下の町の中にも、ひょうたんがあちらこちらにありました。

なぜひょうたんなのでしょうか。話は、戦国時代にさかのぼります。

豊臣秀吉が、小田原城攻めをしているときに、宮ノ下に石風呂を作って、兵士を療養させたそうです。秀吉の軍勢が滞在したおかげで、街がにぎわったそう。そこで、秀吉をたたえるために、秀吉が馬印として使っていたひょうたんのマークを、街のシンボルにしているのです。

店では、ひょうたんモナカを食べることができます。

お店の店主、安藤さんの家は、もともと奈良屋旅館という、老舗旅館でした。しかし、2001年に閉館してしまいます。

2006年に、安藤さんが手放さなかった築50年の古民家3棟を改装して、カフェをオープンしました。そのとき、旅館の建具や照明を再利用したのです。

安藤さんは、今でも、ゲストハウスをオープンする計画を進めています。

手伝っているのが、地元の大工・芹澤さんと材木店・大山さん。木を使った建物を建てることについて、熱い想いを聞くことができました。

次に紹介されたのが、ナラヤカフェのとなりにある「ならやあん」。木を使ったおみやげものを取りそろえています。

小田原漆器職人の鈴木さんが登場。小田原漆器は、室町時代から続いています。透明なウルシをぬることで、木目そのままの美しさをきわだたせているのです。

小田原の若手木工職人集団「いぶき会」という団体があることを知りました。

最後には、安藤さんのお父さんが登場。

たしかに旅館という建物の形はなくなってしまいました。でも、箱根という場所では、訪れる人をこころよく受け入れる、という気持ちは今でも息づいているのです。

2018/06/20

柚木沙弥郎(ゆのき・さみろう)の布に出会った2018年・梅雨

日本民藝館でやっている、柚木沙弥郎展に行ってきました。

家を出る時間が遅かったうえに、代々木上原の立派なお屋敷をながめながら、ゆっくりたどり着いたので、かけ足で見ることになりました。

まずは、西館が開放されていたので、そちらの見学から。なにしろ、月に4回しか公開されていないというので、見逃すわけにはいけない。

この西館は、柳宗悦の自宅を移築したものです。立派な書斎があって、すこしうらやましい気がしました。

そして、柚木沙弥郎展へ。まず、目に飛び込んでくるのは、2階から1階へ垂れ下がる長い布。紺色の半円が、重なりながら繰り返し描かれています。

そんなシンプルなデザインなのに、ものすごい力強さを感じます。これを見ただけで、もう満足。

子どもも(親の真似をしただけかもしれませんが)、「おおーすごい」と歓声を上げました。他の展覧会では、そんなことを言ったことはないのに。

そのほかの作品も、見ごたえがあるものばかりでした。

作品を見終わって、絵を買うことは難しいけれど、布ならどうにかなりそう、と思って少し探してみました。

「わ」というお店が柚木沙弥郎の作品を取り扱っています。が、シルクスクリーン以外は、のきなみ売り切れです。

フランス国立ギメ東洋美術館に70点も収蔵されているくらいだから、手に入れるのは、なかなか難しいようです。

2018/06/16

久しぶりの竹久夢二展 昔に見たときと感じ方がちがう

東京ステーションギャラリーといえば、東京駅からすぐ行ける美術館です。そこでやっている「夢二繚乱」展を見てきました。

この展覧会は、電車内にポスターを出しています。夢二の作品をうまく並べていて、現代風のおしゃれさを感じます。展覧会に向けて、期待が高まります。

そして入場料が、一般で900円。主催に東京新聞が加わっているせいかどうかはわかりませんが、とても安いです。ありがたい。

さて、展覧会はどのようなものでしょうか。

個人的には、学生のころには竹久夢二の作品を多く見た記憶があります。夢二単独の展覧会は久しぶりです。

感じたことは、何よりも、作品の数が多いということ。そして、いろいろな出版の形で発表しているということです。

画集だけではなく、雑誌の表紙、楽譜の表紙、絵はがきなどなど。

もちろん人気があったから、多くの作品を生み出すことができた、とも言えるでしょう。

夢二は、美術の大学に通って専門的な美術の教育を受けたわけではありません。そのような夢二にとっては、次から次へと作品を生み出していくことこそ、作家として成長するための力となったのです。

例えば、25歳の時の作品「夢二画集 春の巻」では、りんかく線に迷いがあります。しかし、39歳の時に発表した「どんたく絵本」では、線もすっきり、色はシンプルで、ものすごい洗練されています。


夢二といえば、美人画というイメージがあります。今回の展覧会で思ったのは、夢二は絵本作家としても、すぐれた作品を生み出したということです。

私にとって、子どもへの読み聞かせという形で、絵本が非常に身近になっています。だから、より、絵本作家としての夢二に興味を持ちました。

このように、いろいろな楽しみ方ができる、竹久夢二の展覧会です。

2018/06/14

ふるカフェ系 ハルさんの休日「高知県・高知市」築160年どっさり土佐がつまったカフェ

今回ハルさんが訪れたのは、高知市。高知駅前では、坂本龍馬など土佐三志士が出迎えてくれます。

お店に着くと、目に飛び込んでくるのは、長さ数メートルもあると思われるのぼり。店の名前は、土佐水木。住所は、高知市槇山町10−24。

ちなみに、土佐水木というと、四国の山で生えている木のことでもあります。庭木としても使わる木です。

車を使わないで行くとすると、高知駅から、土讃線(どさんせん)に乗り、朝倉駅でおりて、歩くことになるようです。駅から店までは2kmくらいあります。

屋根に使われているのは、水切り瓦。高知独特の瓦です。水切り瓦についてはこの記事にくわしく出ています。

この瓦は、建物を雨から守るだけではなく、装飾として発展しました。

そして、壁は土佐しっくいです。ふつうのしっくいとの違いは、「わらすさ」と呼ばれるワラを発酵させたものを混ぜる点にあります。

蔵の軒下の木材にも彫りがあり、装飾の細かさを感じる。

店の外を歩いてみると、塀が敷地の内側にあります。不思議です。建物の中に入ってみると、この塀があることで、庭が箱庭のように見える効果があると分かります。

芝と石畳が、市松模様のように並んでいて、美しい。

店の中に入ってみると、カフェではありませんでした。パン屋さんになっています。

気を取り直して、カフェスペースに進むと、座敷とテーブル席があります。店のサイトによれば、テーブル席・カウンター席・掘り炬燵席など80席。 個室は4名、8名、10名の3部屋あるということです。

番組ではこじんまりと見えましたが、駐車場も30台分あるそうで、かなり広いお店です。

立体的な彫りのランマが特徴で、建物の格を感じます。

メニューを見たハルさんは、昼なのにモーニングが食べられる、ということにびっくり。

いつものようにお店の中を探検していたハルさんは、床の間に馬のランマを見つけました。

なぜ馬のランマなのでしょうか。それは、この建物のオーナーである岡林家が、土佐藩の馬廻をしていたからです。

(馬廻とは、大名の側近に当たる人、だそうです。)

古い建物は地域の宝と考えている大西さんが、建物の持ち主である姉妹から管理を託されました。そして、カフェに生まれ変わったのです。

大西さんは、他にもお店を手がけています。

ここで、モーニングがハルさんのところに運ばれてきました。パン三種・サラダ・グラタン・ゆで卵・デザート・ジュース・コーヒーと、ものすごい品数です。

地産地消にこだわった野菜のサラダが自慢です。高知といえば、野菜の一大産地ですからね。


別の部屋では、大きな大漁旗のようなものを広げた人たちが集まっていました。

この旗は、フラフと言います。端午の節句に飾られるそうです。先ほど紹介した大西さんの弟に、三つ子が生まれたとのことで、フラフを作ることにしたのです。

このサイトによると、かつては生まれた子の名前をフラフに書いていたそうですが、最近では、個人情報ということで、敬遠されているとのこと。時代を感じます。

フラフに見られるように、高知には、人を喜ばせたいという文化があります。

「おきゃく」も、そういう文化の一つです。もともとは、自宅に人を招いておもてなしをすることを「おきゃく」と呼んだそうですが、今では、お店でやる宴会も「おきゃく」と呼びます。

土佐のおきゃく事務局というものがあって、早春にイベントをしているのです。商店街で飲み食いをするという、思い切ったイベントです。

そういえば、高知の人はお酒が強いのだった。

川口からだと、なかなか遠く感じてしまう高知ですが、いつかは行ってみたいと思う魅力があります。

2018/06/13

外づらだけは歴史的な米朝首脳会談

20日ほど前には、米朝首脳会談は中止になるなんて言われていたのに、結局開催されました。

ふたを開けてみると、ほとんど目新しさはないです。
このツイートのリンク先に、合意文書の全文がのっています。
  • アメリカと北朝鮮が、努力して仲良くしていこう
  • 北朝鮮が、朝鮮半島の完全非核化のために努力する
  • 朝鮮戦争の時の捕虜・行方不明者を取り戻す
以上のような、努力目標ばっかり並んだ内容です。

国務長官のマイク・ポンペオ氏は、捕虜・行方不明者を取り戻すことで合意できたことが、最も意義深いとツイートしています。

このビデオを撮りたかったから、とにかく形だけでも会談をしたかったのでは?と、思いました。

2018/06/09

ロスパペロテスという店で、ある絵本に出会った話

代々木上原の駅ちかくに、ロスパペロテスという古本屋があります。

はじめは、時間をつぶすためにふらっと立ち寄ってみました。入り口には、あまり特徴のない、どこにでもありそうな本が並んでいます。

そこから店の中へ、ベビーカーがやっと通れるくらいのせまい通路を入ってみます。すると、宝の山のような英語の絵本がありました。

代々木上原みたいにおしゃれな店が並ぶ町で、英語の絵本を選ぶと、少し気持ちよくなる。そんなふうに思いながら、本を探してみます。

どんな本がいいか。単語の数があまり多くなくて、絵がきれいで、読んでいて親も楽しめそうな本がいいなぁと思います。

そうして見つけたのが、"Rain Rain Rivers" でした。

調べてみると、「よあけ」というタイトルが日本でも有名な作家「ユリー・シュルヴィッツ」氏が書いた本です。

雨がふって、その雨はどうなる?、雨のときはどうやって遊ぶ? といった内容の本です。特に感じたのは、銅版画のような細い線で描かれた、きめ細かな挿し絵が美しいということ。

とても欲しくなりました。・・・が、値段を見ると2,500円。

定価はその半額ほどです。古い出版年でしたから、初版かそれに近い貴重なものなのかもしれません。

ウンウンうなりそうなほど迷いましたが、結局買いませんでした。でも、楽しい体験をすることができたのは間違いない。

本屋の後は、代々木公園で寝転がりながらコーヒーを飲み、良い休日となりました。帰ろうとすると子どもが大泣きするのは、いつものパターン。


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2018/06/08

どうしていい器を使うべきなのか、その意味が生まれて初めて分かった

私は今まで、食器というものを意識して使ってきませんでした。

1. いい器に出会うまで

お茶わん、おわん、おかずを乗せる平たいお皿、カレー皿と用途ごとに、使い分けはします。でも、たんなる食べ物の入れ物にしかすぎませんでした。そして、食器は、そのような役割を果たせば十分だと思っていました。

しかし、ある皿に出会ったことで、そのような考えを改めることになったのです。

その皿を見つけたのは、京都四条と五条のあいだにある「木と根」というお店でした。

そのお店は、雑貨を扱うとともに、喫茶店もかねています。以前からずっと、そこの喫茶店に行ってみたいなと思っていました。

何回か訪れたことはありますが、閉店後だったり、休業日だったり、空振りつづき。

今回、ようやくお店が開いている時間に行くことができました。でも結局、着いたときには、喫茶スペースの営業は終了です。

ものすごく気落ちしましたが、せっかく来たのだからと思い、雑貨を見ることにしたのです。

そこで見つけたのが、この皿です。

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実は、もう一枚あった黒い皿も気になりました。ただ、2枚は必要無いなと思ったのです。そこで、より心が動いたこちらの皿を選びとりました。

この皿が、その魅力を放つのは、食べ物を食べ終えた後です。

ふつうは、食べた後の食器は、すぐ流しに下げて、視界から遠ざけたいもの。

でも、この皿の場合は、食べ終えてちょっと汁がたまっているようなサマも、しみじみ見ていたいという気持ちになる。

出会わなければ、こんな気持ちになるということに気づかずじまいだったでしょう。

2. 作者をご紹介

作者の田中茂雄さんは、奈良の明日香の山の中で、陶芸をしています。自宅兼アトリエで、展示販売もしているそうです。

「川口美術」という骨董店のこの記事に、お宅のようすがくわしく書かれています。まさにスローライフそのもの。

あこがれの田舎ぐらしは、あこがれだけで終わりそうですが、この場所は、いつか訪れてみたいです。

もう少し子どもが大きくなればな、と思いつつ。

2018/06/07

ふるカフェ系 ハルさんの休日「栃木・黒磯」マスターとママの魅力の"とりこ"となる

ハルさんが今回訪れたのは、栃木県の黒磯にある築100年の銀行カフェです。

黒磯といえば、宇都宮線の終点であり、東北本線でさらに北に向かうための乗り換え駅です。てっきり黒磯市にあるのかと思いましたが、今では黒磯市は無く、2005年から那須塩原市になっているのですね。

黒磯は、石だらけの街並みです。

石塀があったり、正面は木造に見えても、側面だけ石造りの家があったり。那須連山から吹き下ろす強い風のせいで、昔、黒磯では何回も大火事がありました。そこで、防火・延焼防止のために、石造が用いられたのです。

おめあてのカフェは、全部が石造りです。店の名前は、カフェ・ド・グランボア、住所は那須塩原市本町5−19。

大正モダンを感じさせるこのカフェは、ルスティカ様式の石積みをしています。ルスティカ様式とは、こぶ出しで石に陰影をつける手法。ルネサンス期のイタリアで宮殿建築で多く使われました。

使われている石は、大谷石と地元産の芦野(あしの)石、2つの種類があります。

東京駅にも使われている半円アーチ窓が使われていて、可愛らしい。

ついに自撮り棒を取り出し、高い位置を撮ろうとするハルさん。

カウンターにテーブルが数席と、店の中はそれほど広くないです。でも、格天井(神社仏閣に用いられる格式の高い天井)が使われていたり、かつての銀行としての風格を感じます。

出されたのは、和洋が混ざりあったメニューでした。バターライスに、ひき肉のあんがかかっています。

37年の歴史があるカフェ。元々のお店は、取り壊されてしまったので、今の場所に移ってきました。

マスターのおかげで、この店から、黒磯のジャズが始まったそうです。

最後に、名物ライスの作り方をご紹介。

  1. 豚ひき肉をよく炒め、軽く炒めておいたパプリカ・なす・玉ねぎと合わせる。
  2. しょうゆ・みりんで味付けし、かたくり粉でとろみをつける。
  3. バターで炒めたご飯に大葉を加える。
  4. 盛り付けたら、大葉・白ごま・刻みのりを添えて、できあがりです。










2018/06/06

「女性のアーティスト・研究者は、どのようにキャリアを築いていけばよいのか?」パネルディスカッションをまとめてみた

先日、東京芸大で行われたこの講演会を聞きに行ってきました。(5月26日開催)

第1部は、クローズアップ現代のキャスターをしていた国谷さんの講演でした。ただ、この時は、上野公園で子どもの遊びに付き合っていたので、聞けずじまい。

ちょうど子どもが昼寝を始めたので、第2部のパネルディスカッションから参加しました。

1. データの紹介

まずはじめは、芸術の分野でも、女性の露出が少ないという話から。
Katy deepwell氏の研究成果であるデータをもとに、話が進みます。
  • ドイツの美術大学における教授の割合
  • 画廊における作品のうち、女性作家のもの
  • 美術館の所蔵作品のうち、女性作家のもの
このような項目について、女性が占める割合がいかに低いか、示されました。

この項目について、使われたスライドは、このサイトで見ることができます。

2. どうすれば志を持たせられるか

それでは、芸術系(美術と音楽)の女子学生に、どうすれば志を持たせられるのでしょう。言いかえれば、どのようにキャリア設計を促すことができるのでしょうか。

東京音大では、1970年代から競争原理を持ち込みました。その結果、「せっかく技量を身に着けた女子学生を家庭に戻してしまう」という傾向は弱まりました。ジェンダーバイアスが薄れたのです。

東京音大では、教職員の採用昇進に男女差は無いそうです。

 3.  アーティスト・研究者に必要な力とは何か

芸術分野においてキャリアを築くうえで、不可欠なスキルや知識とはなんでしょうか。また、それらを養う方法にはどのようなものがあるのでしょうか?

東京音大では、音楽を演奏すること以外にも、さまざまなスキルが必要だと考えています。それを、自己のパッケージ化と呼びます。

自分自身を社会の中で活動できる存在に育て、そうした自分を社会に提示していく力が必要だと考えているのです。専門分野ですぐれているというだけではなく、他の分野の能力と組み合わせることで、その人の個性が発揮されます。

東京音大では、ミュージック・リベラルアーツ専攻という学部をもうけています。
この学部では、
  • 高度な専門実技
  • 英語スキルの獲得
この2つを目指しています。英語スキルの獲得とは、「英語による教養科目」「英文による卒論、制作」です。言葉によって発信する力をもつことが、東京音大のめざすアーティスト像だといえます。

このような力をつけることで、当然、音楽以外の他の分野でも活躍できるのです。

こういったカリキュラムは、美術の分野では難しいのでしょうか。ある美大のパネラーは、言語化をすれば良いとは考えていない、言葉を使わなくても自分の世界観を提示できるのではないか、と答えていました。

4. 実現するために必要な環境とは

女性のアーティスト・研究者が、キャリアを築いていくために必要な環境は何でしょうか。

というテーマでパネラーの人が話しましたが、聞き手の私の注意が散漫になってきたので、箇条書き。

  • 女性らしい〇〇という形容は残念
  • 管理職になることは一つの例だがそれだけではない 
  • セクハラ問題は、声を上げて来なかった自分たちの責任でもあるかも 
  • 女子学生が望んでいることは、意外と保守的である。例えば、東京音大卒業生の傾向を見ると、男性は、音楽活動に進む割合が高く、女性は企業に進む割合が高い。
  • 後輩たちへのアドバイスとして、継続すること・冒険することが大事

5. まとめ

国立音大の人だけが、きちんとスライド資料を用意して、アピールをしていたので、自然と印象に残ります。ミュージック・リベラルアーツ専攻にかける熱い想いが伝わりました。

音楽だけではない、プラスアルファの発信力が大切だ、という考え方は、今のSNS(ソーシャルネットワークサービス)時代にもふさわしいものです。

2018/05/25

けっきょくアメリカと北朝鮮の関係改善は無かったことになるのか

韓国と北朝鮮の南北首脳会談が実現したのは、およそ1か月前。(ブログ記事)

結局、アメリカと北朝鮮の首脳会談は、お流れになりました。

5月9日には、北朝鮮で拘束されていたアメリカ人が解放され

5月22日のニュースでは、 中国の物資が、どんどん北朝鮮に流れ始めているということが言われ


こうして、拉致問題は先送りとなりそうです。
アメリカ、中国、韓国、そして北朝鮮、それぞれが自国の利益を実現できたのとは対照的です。

2018/05/24

ふるカフェ系 ハルさんの休日「東京・高尾」店主は、人を引きつけてやまない、魅力あふれる女性でした。

ハルさんがおとずれたのは、東京・高尾にある、1970年代の住宅を生かしたカフェです。

店の名前は、TOUMAI(トゥーマイ)。住所は八王子市館町657。高尾駅から歩いて12分ほどのところにあります。

軒の幅が広くて、雨戸があるのが、70年代の戸建ての特徴です。

2階軒下の換気口は、軒天有孔(のきてんゆうこう)ボードになっています。これは、屋根の中を換気する建築材なのです。

そして1階の換気口は、より古い形をしています。その理由は、後で分かることに。

店の中は、壁がなく、ひろびろ。

レモンシチューという、ふしぎな名前のシチューがメニューにあります。

ここで、オーナーの白川由紀さんをご紹介します。

もともと、この建物は、建築士をしていたお父さんが建てた家です。そのころ、世の中は、ひとりひとりが自分の部屋で過ごす時代になります。

由紀さんの家も、増築により2階ができて、由紀さんは自分の部屋を持つことができました。その部屋の中で、海外への夢をふくらませた由紀さんは、大人になり、海外を飛び回るようになったのです。

そうしているうちに、いろいろ運ばれてきました。

まずは、バタフライピーという青い花からできた、きれいな青色をしたお茶。バタフライピーは、東南アジア・インド原産のマメ科の植物です。

タイではハーブとして、お茶だけではなくシャンプーにも使われているとか。台湾でも、よく見かけるそうです。

バブル崩壊のせいで、就職活動に失敗してしまった由紀さん。お父さんから、「恐れず本当にしたいことをしろ」と言われて衝撃を受けました。

結局、旅そのものを仕事にすることにしたのです。ユーラシア大陸横断のバスツアー、アフリカ縦断のトラック旅を企画しました。

100カ国を回った由紀さんが挑戦したのは、空き家となった実家でカフェを開くことでした。

ここで、先ほどメニューで見たレモンシチューの登場です。これは、西アフリカ地域の家庭料理。由紀さんが、この料理をコートジボワールで食べて感動したことから、お店のメニューになりました。

半分に割ったオクラとトマトが目に鮮やかです。骨つきの鶏肉は、スッとスプーンがとおる柔らかさ。

ここで、レモンシチューのレシピをのせておきます。

  1. まずはレモンをしぼります 。
  2. レモン汁・塩・砂糖・しょうゆ・にんにく・はちみつ・マスタードを混ぜて、タレを作ります。
  3. 骨つきの鶏肉をそのタレにつけて、一晩寝かせます。
  4. 骨つきの鶏肉をタレから出して、焼きます。
  5. 鍋で玉ねぎを炒めたら、4.で焼いた鶏肉と、3.の「つけダレ」に水を足して、鍋の中に入れます。そして、沸騰させます。
  6. なお、5.で煮るときには、月桂樹の葉を入れると良いでしょう。

完成です。

由紀さんのおかげて、心の豊かさを大切にする人たちがカフェに集うようになりました。

由紀さんは、「大丈夫」と言うことで、世の中のムードが良い方向に変わるんじゃないかと考えています。不安を感じている人が、「自分は自分のスタイルで良いんだ」と思ってくれればいいと、由紀さんは願っています。

ここのカフェが、人をそんな気持ちにさせる場になればよい、と考える由紀さんなのでした。

2018/05/23

「SNS展 #もしもSNSがなかったら」どんな人が見に来ているのかが気になる展覧会だった


能町みね子さんがキュレーターのひとりだということで、SNS展を見に行ってきました。

会場は、アーツ千代田3331。御徒町駅からすこし歩いたところにある、今は使われなくなった小学校です。銀座線を使う人ならば、末広町が近い。

作品は、ツイッターやインスタグラムで活躍している人のものがメイン。その人たちが選んだ「一般人」の作品もあります。

テキストのコーナー、画像のコーナー、映像のコーナーと分かれていて、美術館でもありそうな正統派の展示スタイルです。

わざわざ展覧会になっているくらいなので、それぞれ作品は魅力的です。入場無料だし、ぜひ行くべき。

強く印象に残ったのは、作品よりもむしろ、来ている人たちでした。私は、40代前半なのですが、それより若い人、20代や30代前半の人が大部分だったと感じます。

会場に1時間ほどいましたが、子連れにあったのは、1人だけ。

若い人たちは、SNSをどう使っているのかなと気になりました。身近な人と連絡を取る延長で、「身近な有名人」の言動にいいねをするのかな、と想像したり。

私の使い方は、経済ニュースを集めたり、妻といいねのやり取りをしたりなのですが、そういう使い方ではないのだろうな、という気がします。

2018/05/20

信楽の焼物市でネコの花瓶に一目ぼれ

ミホ・ミュージアムに行った後、私たちが訪れたのは、信楽作家市でした。

もともとの目当ては、「熊倉順吉の陶芸」という展覧会だったのです。でも、急に気が変わって、広場にテントを張ってやっていた信楽作家市をのぞいてみることにしました。

この陶器市、ざっと見たかぎりでは、分厚い焼物ばかり並んでいました。狸の置物に象徴されるように、あまり魅力的ではない残念な感じ。

その中で、妻が目を止めたのは、ネコの形をした花瓶です。

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テントの中には、作者の人がいたのですが、「憎たらしい顔をしているでしょう」と、こちらに声をかけてきました。どうやらこれが、最後の1匹らしい。

このネコを見る直前までは、陶器市では何も買わずに帰るのだろうなと思っていました。でも不思議なもので、このネコを見たすぐ後には、お金を払ってそれを受け取っていたのです。

作者は、田中南央さんといいます。co so a do というサイトで、通信販売をしているようです。田中南央さんのページはこちら

実際に花を飾ってみました。

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大きな花束は飾れないけれど、これくらい飾れれば十分かなと思います。ちょうど母の日に買った花たち。今では、ユリが良い香りをただよわせています。

2018/05/19

子どもが、ごめんなさいという言葉をおぼえるまで

そろそろ2歳になろとするわが子。 公園で水遊びをしていたら、少し年上の男の子に水をかけてしまい、すると、逆に水をかけ返されてしまいました。

その男の子のお母さんが、「水をかけてはだめよ。ごめんなさいをしなさいね」というと、男の子はごめんなさいをしたのです。

それを見ていたわが子は、小さい声で「ごめんなさい」と何回かつぶやきました。 

しばらくして、家にかえってきました。家の中で、わが子は、口に入れたものをわざと吐き出してしまいます。 

妻が、わざと食べ物吐き出したらだめだよ、と伝えると、「ごめんなさい」と言えたのでした。

物の名前や動物の名前は、絵本で覚えることができます。でも、コミュニケーションをとるためのあいさつ言葉は、こうやって実際の会話の中でおぼえていくのだなと、改めて感じました。

2018/05/17

ふるカフェ系 ハルさんの休日「栃木・大田原」学びたいという心を大切にする場所

今回、ハルさんが訪れたのは栃木県にある大田原市のふるカフェです。

田園風景が広がる中にあるのは、古い校舎を生かしたカフェです。店の名前は、「hikari no cafe’/蜂巣小珈琲店」。住所は、大田原市蜂巣295。

前回の掛川のカフェに続いて、今回も、車を持っていないとたどり着くまでが大変そうな店です。

大田原といえば、個人的に、学生時代に免許を取るために合宿場としてお世話になった場所。周りには何もありませんでした。卒論の原稿を持っていたけれど、ほとんど進まなかったという思い出があります。

それはさておき。

店の外観は、赤茶色の屋根が、可愛らしく目立っている。鎧張りの壁との組み合わせは、まさに昔の学校。

カフェ部分は、窓を広く、天井を高くとってあり、店の中は広々です。洋小屋組の天井が美しい。職員室と教室の床板の種類が違うのも、面白い。

hikari no cafe' という店の名前にふさわしく、光あふれる店内でした。

青い大きなトラクターに乗ってやってきたのは、農家の人。店で出している古代米を作っています。8年前から生産を始め、珍しいだけではなく美味しいと評判になったのです。

給食風のお盆・先割れスプーンなど、演出が細かい。ビーカーに入って出されるサラダが目を引きます。

古代米のご飯の分量をご紹介。白米2合と古代米大さじ2杯の分量で炊き上げています。

このカフェは、障害者福祉施設を経営している川上聖子さんが、経営しています。

障害のある人を何人も店員として雇っているのです。番組では、そんな店員の一人をクローズアップしていました。さすが、障害にも正面から向き合っているEテレらしい番組構成。

店員だけでなく、来る人にも学ぶことの大切さを感じて欲しいというのが、オーナーの川上さんの願いです。

校庭の片隅に置かれたのは、「わらぼっち」。わらぼっちとは何?と思ったら、この記事をみてください。

番組の最後は、学校という場所にふさわしく、常連さんを集めての合唱です。鍵盤がめくれているオルガンも、ちゃんときれいな音を奏でていました。

2018/05/14

滋賀の山の中に「おもてなしの心」がある。ミホ・ミュージアムで感じたこと

ゴールデンウィークを使って、初めてミホ・ミュージアムに行ってみました。

先日、信楽の図書館の記事を書きましたが、ミホ・ミュージアム⇒陶芸の里(信楽焼)⇒図書館の順で回ったのでした。

美術館めぐりが好きな人なら、ミホ・ミュージアムの名前を一度は聞いたことがあるはず。NHKの日曜美術館でも、よく取り上げられている美術館です。

実際に行ってみて、ミホ・ミュージアムが素晴らしいところだと感じた点をお伝えします。

1. 美術館までのアプローチが楽しい

ミホ・ミュージアムは、レセプション棟と美術館棟という2つの区域に分かれています。バスや車で行く場合、まず、レセプション棟の駐車場に降ります。

レセプション棟でチケットを買い、美術館棟まで移動する必要があるのです。ただ、この移動がまったく苦痛ではなく、むしろ心地よいものでした。

まず、山の地形を生かした植栽がみごとです。今の時期は、新緑が目に鮮やか。桜の季節、紅葉の季節、それぞれに見ごたえがありそうと想像できます。

そして、空気が良いです。標高はおよそ400メートルですが、山深いせいかひんやりとしていて、すがすがしい気持ちになれます。

また、途中トンネルに入り、そこから抜けると、不思議なアーチが目に飛び込んでくるのも楽しい。異空間の中に入り込んでいく感覚があります。

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特に問題がなければ、行きはぜひ歩くべきです。この景色を見られただけで、もう満足したと思えるはず。

電気自動車も走っているので、もちろん歩かなくても美術館棟へ行けます。

2. 美術品に心が奪われる

美術館ですから、そこにある展示品は見ごたえがあるものばかりであって欲しい。ミホ・ミュージアムは、そんな望みを満足させてくれるところでした。

私が行ったときの特別展は、猿楽と面―大和・近江および白山の周辺から― というものです。
  • 野上記念法政大学能楽研究所
  • 三井記念美術館
  • 天河神社
こういったところから来た、すぐれた作品が並んでいました。天河神社から来た女の能面は、これぞまさに能面というもの。

(話は変わりますが、天河神社というところも調べてみるとなかなか風情がある場所みたいです。いつかは行ってみたい。)

特別展が見ごたえがあるというのは、当然のことなのかもしれません。各所の名品を持ってきたわけですから。

ミホ・ミュージアムの本当の素晴らしさは、自らの所蔵品の展示にあります。シーズンによって展示替えをしているようで、現在の主な展示品はこのページで見ることができます。

どれも素晴らしいのですが、私が心奪われたのは、中国・漢の時代に作られた帯鈎(たいこう)です。

ようはベルトのバックル(留め金)なのですが、たて4cm・よこ8cmくらいのサイズで、金でできています。それはそれは細かい金細工がされ、龍をあしらい、(たぶん)ヒスイが埋め込まれています。

2千年の時代を超えて輝きを失わない金細工は、やはり素晴らしいと感じます。

所蔵品の展示場所は、言葉の使い方が多少宗教色を感じます。ミホ・ミュージアムの創立者は、宗教指導者であるので、そうなっているのでしょう。

3. スタッフの気配りがありがたい

個人的なエピソードなのですが、子どもが鼻を出してしまっていて、それに気づかずにいました。そうしたら、スタッフの人が、ティッシュをもって駆け寄ってきてくれたのです。

高級ホテルだったらありえるかもしれませんが、ひとり1,100円の入館料なのにこの心づかい。妻から伝え聞いたときは、とても驚きました。

そうかといって過度な接客がされるわけではありません。建物の中が居心地よく感じるのは、きれいに手入れされているからだけではなく、スタッフの人の動きが作り出しているのでしょう。

4. レストランの食事がおいしい

信楽に移動するためのバスの時間まで間があったので、レストランに入りました。レストランの中には、「秀明自然農法で作っている野菜がおいしい」と書いてあります。

食べる前は、「まあそうは言っても、普通の味なんでしょう。観光地価格なのは仕方ない」と思っていました。

パスタと、おにぎりを注文しました。

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一言で言ってしまえば、野菜の味が濃いのです。かみしめると甘みを感じる。キャベツ、たけのこ、どれも良いものでした。メインとなるパスタも、スーパーに売っているのとは違う良い味がします。

子ども用におにぎりを付けたのですが、あまり食べなかったので、二人で満腹になりました。それで3千円と少し。

外食をするなら、こういう経験ができる場所は最高です。

なお、私たちが利用したのは、午後2時半くらい。その時には、半分くらいのメニューが売り切れていました。お目当てのメニューがある場合は、先に食事を済ませたほうが良いでしょう。

美術館棟には、カフェもあるので、またの機会に使ってみたいです。

ミホ・ミュージアムへのアクセス方法

滋賀県大津市にある石山駅から、帝産バスに乗って行くのが手軽です。50分ほどで着きます。1時間に1本しかないので、事前に確認しておくべき。

(私は、地元に住んでいる妻の親戚に車で送ってもらいました。結婚するって素晴らしい。)

くねくね曲がる山道を車で進んでいくと、敷地にたどり着きます。ただし、駐車場で降りてすぐそこにあるのは、展示場所ではありません。

なお、冬や春先は、施設自体が閉じているので、要注意です。来年・2018年は、6月開館らしい。

2018/05/09

武田薬品工業がシャイアー社を買収した

武田薬品工業が、シャイアーを買収したということが、大きなニュースになっていました。

シャイアーってどんな会社?ってさっぱりイメージがわきません。

地域によって、発売している薬の種類が違いますが、日本では、血友病に関する薬を何種類か扱っているようです。(会社サイト) 患者さんが少ない病気の薬を作るのが得意な会社とのこと。

買収金額は、約6兆8千億円で、ソフトバンクがアームホールディングスを買収した時の金額の倍以上になります。(時事通信) 今回の買収は、圧倒的な額です。

製薬会社世界ランキングでみると、武田薬品工業は19位、シャイアーは20位と微妙な位置でした。研究開発費をどれくらい負担できるか、製薬会社にとっては、そのことが重要です。

この合併によって、売上高があがるだけではなく、より多額の研究開発費を支出することができるようになると考えられます。

ふるカフェ系 ハルさんの休日「静岡・掛川」昭和の昔にタイムスリップできる空間があります

今回ハルさんが訪れたのは、築50年の牛舎を生かしたカフェです。

店の名前は、Antique Cafe Road(アンティーク カフェ ロード)、住所は静岡県掛川市大野1776-7です。

今までのふるカフェは、電車から降りて歩けばたどり着くところが多かったですが、ここは、最寄りの掛川駅から10kmくらいあります。遠くて大変そう。どうやっていくのか気になります。

と思ったら、ハルさんは、ある人の車に乗って、お店の近くまで連れて行ってもらいました。

ハルさんが車で移動するなんて珍しい。掛川駅で、いつも持ち歩いている愛用のタブレットの充電が切れてしまいます。そこに、たまたまカフェの店主が通りがかり、タブレットを車で充電してもらいながら、近くの茶畑まで連れて行ってもらえたのです。

その茶畑から、めあてのカフェまでは歩いてすぐでした。

店を訪れた人がまず目にするのは、古いバイクにレトロな車。

お店は、もともは牛舎でしたから、天井が高くひろびろしています。C型鋼の柱、H型鋼の柱と、トタン板の壁、まさに昭和レトロを感じさせる。

店の中には、これまたレトロな雑貨が並んでいます。ずっしりと重そうな「かき氷製造機」、タイプライター。料理が運ばれるのを待つ時間も、いっそう楽しい。

お店の紹介記事がありました。こちら⇒巷で噂! 掛川の秘境カフェ「ロード」レトロな時代に思わずタイムスリップ?

今回ハルさんが注文したメニューは、牛ステーキのカレーです。掛川牛というブランド牛のサイコロステーキがごろごろしています。

もとは雑貨店・兼カメラ店をやっていたご主人の大場さんは、デジタル化が進んだので、カメラ店を閉じ、カフェを始めました。今まで集めてきたたくさんの古い雑貨を飾れる場所として、広い牛舎がぴったりだったのです。

この牛舎の中には、「カブ」専門のバイク修理店や、革製品のお店、遠州織物のお店などいろいろなお店が集まっています。そんなところは、ちょうどこの番組の川口の回で紹介したセンキヤに似ています。

最後に登場したのは、お茶農家さん。お茶を使った自家製パンを作っています。冷やし固めた茶葉ペーストを生地にはさんで焼き上げ、できあがり!

次回は、栃木・大田原のカフェです。

2018/05/08

たぬきの焼物で有名な町、信楽にすてきな図書館があった

ゴールデンウィークに、滋賀・京都・大阪と遊び歩いてきました。義実家への帰省を口実にして、ほとんど観光旅行です。

3泊4日の旅だったのですが、そのうちの1日は、滋賀県の南東をめぐりました。

もともとのお目当ては、ミホミュージアムや、「陶芸の森」という信楽焼を知るための公園です。それらの場所では、美しいものに触れることができただけではなく、滋賀の森林のきれいな空気を味わうことができました。

それはそれで、とてもよい経験をすることができたのです。しかし、印象深いできごとは、この後にありました。

陶芸の森から大津市に戻るために、電車で行こうと考えていました。電車の発車時刻は分かっていて、それに間に合うようにちゃんと現地を出発するつもりだったのです。

でも、「もうちょっといても大丈夫かな」という考えが頭をよぎり、出発をモタモタしてしまいました。そのせいで、予定の電車を逃してしまったのです。

次の便を調べてみると、どんなに試しても、早くて1時間半後。帰宅が8時頃になってしまいます。サーっと血の気が引きました。

なんとか気持ちを切り替えて、仕方ないと思いながら駅に向かいます。でも、その途中に図書館がありました。6時閉館だから1時間弱は楽しめると思い、入ってみます。

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あとでわかったことですが、ここは甲賀市図書館のうちの1つ、信楽図書館でした。

入ってすぐのところに、児童書のコーナーがかなり広く取ってあります。

館内を歩いてみると、「北村文庫、ぞくぞく増えています!」と書かれたボードが立ててあるのが見えます。次のように書いてありました。
 生前に信楽の図書館を利用してくださっていた北村昭三さんからいただいたたくさんの寄付金は、平成24年12月に「甲賀市図書館振興北村昭三基金」とし、甲賀市図書館の資料充実のために大切に使わせていただいています。
 今年度は、甲賀市の子どもたちの読書環境の充実と子育て支援を目的とした本をたくさん購入しています。
 市内各図書館で利用いただくとともに、移動図書館にも積んで小学校を巡回しています。
 「北村文庫」と書かれたシールが目印です。みなさまどんどんご利用ください!
この文章に合わせて、北村さんが愛用されていたチューリップ帽のイラストが添えられていました。

子どもの本が多いように感じたのも理由があったのです。

調べてみると、この基金ができあがる過程について書かれたブログ記事がありました。この基金についての条例へのリンクをはります。

入る前までは、田舎の図書館なんでしょうと思っていました。でも、実際に入ってみると、資料の充実ぶりに驚き、感動です。

信楽のまちを訪れたときは、ぜひ、この図書館にも立ち寄ってみて下さい。

2018/05/01

「仮想通貨交換業等に関する研究会」(第2回)の資料が掲載されているので見てみました

今年の4月10日に始まり、大きな話題を呼んだ「仮想通貨交換業等に関する研究会」ですが、その2回目が開催されたようです。

その研究会の資料として、消費者庁から、「仮想通貨に関連すると思われる消費生活相談の状況について」というものが提供されています。

前回の会議では、仮想通貨についてのおおまかな状況を確認していました。具体的には、現在、仮想通貨の取引がどれくらいの量になっているか、などです。

これに対して、今回は、消費者を守るためにどうすればよいかという視点で会議が行われたようです。

その中で、私が注目したのは、次のような相談事例です。
誤ってスマホ用仮想通貨取引のアプリを消去、パスワードも忘れ、自分のIDに接続できない。業者はメール対応のみで返信遅く不満。
やはり、こういう事例があるのだなと分かりました。

実は、自分も、PC用のパスワードを忘れてしまったのです。再設定しようと思い、ビットフライヤーに2回ほど問い合わせメールをしましたが、返事なし。

スマホアプリからはアクセスできるので、様子見していますが、やはり対応してもらうべきだなと思いました。

この記事は、以下のツイートを参考にしました。

2018/04/30

英語の絵本の読み聞かせを始めてみた

そんなことがありました。
「ももたろう」のような長い話も読み聞かせできるようになり、読み手の親としても、少し目先を変えたくなったのです。

でも、1回受け入れられなかっただけであきらめてしまうのはもったいないです。ダメもとで、うまくいけばラッキーと思い、子どもの目につくように、ばらばらと絵本を並べて置いておきました。
すると、、、
このように、とっかかりはうまく行きました。

でも、親は日常生活で英語がスラスラ話せるわけではありません。そうすると、おぼえた単語を生活にあてはめながら自分の身につけさせる、ということは難しそうです。

絵本という枠の中で、どこまで言葉を伝えられるか、いろいろと試してみたいと考えています。

2018/04/28

朝鮮半島で南北首脳会談が実現した歴史的な日

米国でも大きく取り上げられていたようです。
NHKとか日本のニュースだけ見ていると、北朝鮮のミサイルが~、韓国の少女像が~という話題ばかりでした。すっかり潮の流れが変わっていたことに、気が付けませんでした。

日本政府も「蚊帳の外」だったようです。日本外交の実力は、もともとこんなものだと思います。

これで朝鮮半島に生きる人々が幸せになれば、それ以上素晴らしいことはないのです。

2018/04/27

年老いた両親とのかかわり方、そして次は自分の番だ

ツイッターを眺めていたら、こんなツイートが。
広瀬さんは、たぶんご自身とお子さんとの関係でつぶやかれたのでしょう。

40代の自分にとっては、まず、親との関係が気になります。記事の最後に書いてある、上から目線の子どもにならないコツ、をいくつか引用してみます。
まず何より大切なのは、自分のことは自分で決める権利というものは年老いた親にだってある、ということを理解することです。代わりに決めてあげるよ、というのは良くない。
そして、親の能力レベルがどの程度のものなのか、親と子どもとで考えが違った場合は、専門家に相談すること。
親が何か失敗してしまったら、そもそも失敗じたいが起こらないような機械・道具がないか探してみる。ストーブを消し忘れたら、自動で消えるストーブに買い替えるのです。
そして、一番大切なことは、親に何か意見をするときは、「私は、こう思う」と言うこと。「あなたは、何々すべきではない」という言い方は使わないこと。
今は、親が元気だから、ここに出てきたことは守れると思います。でも、あと何年後かは分からないけれど、弱ってしまったら違う気持ちになってしまうのかもしれない。

やはり、親が元気なうちから、いざという時のことを意識することが大切です。

2018/04/25

セクハラが容認されるこの社会は変わるのか変わらないのか

あいかわらず、大企業の代表者がこんなコメントを繰り出すのか、とがっかりする。

これでも、昔に比べれば良くなったのだろうか。それとも、大して変わらないのか。

これから、10年、20年とたてば、また違ってくるのか。今と同じなのだろうか。

子育てするのは、外国の方が良いのではないか、みたいな考えも、ふと頭をよぎるわけです。これは、おそらく今の仕事に疲れてしまったからの妄想も入っているのでしょう。


2018/04/24

ふるカフェ系ハルさんの休日「静岡・浜松市天竜」地域のコミュニティに欠かせない存在であり続けること

今日訪れたのは、静岡県の浜松市にある、ふるカフェです。浜松市にあるといっても、このお店の場所は、新幹線の浜松駅から20km以上も離れています。

そこは、かつて天竜市と呼ばれた場所、今は浜松市・天竜区。天竜といえば、天竜川の恵みである木材の産地として有名です。

ハルさんは天竜二俣駅で電車を降りて歩きます。国の登録有形文化財に指定されている駅舎です。

大通りから路地を少し入ったところに、そのカフェはあります。

店の名前は、「こみちカフェ」。住所は、浜松市天竜区山東4326。

リンク先のブログをのぞいてみたら、ハルさんの休日の話題ですごく盛り上がっていました。店主の人の気さくな人柄が伝わってくる良いブログです。

外から目につくのは、すごい角度の傾斜がついた三角屋根。屋根瓦はF型瓦と呼ばれる、洋風建築の瓦です。そして外壁は白。

建物の中も、白い壁。そして、奥に進むと、ステージのような段差があります。

そこで、好奇心に負けて床板を開けてしまったハルさん。不思議な空洞と蛇口があります。これは何なのでしょう。

ここで登場したのは、この建物の歴史を知っている人です。この建物は、教会として建てられました。慈愛の教会だったと言います。

町の人々が集まる集会場のような教会でした。

白くて小さなその家は、スウェーデンからきた宣教師のメリーさんが建てた教会だったのです。

先ほど見た空洞と蛇口は、「洗礼槽」なのです。
洗礼とは、キリスト教に入信するために行われる儀式です。洗礼の方法は、3つあります。浸水(体を水に浸す。洗礼槽はこの場合に使う)・灌水(頭に水を注ぐ)・滴水(頭に手で水滴をつける)です。

お店のおすすめメニューは、お子様ランチ風定食です。ハンバーグ・オムライス・エビフライのセットで、どれもツヤツヤ美味しそう。

お店で使っているスプーンやイスは、天竜の木材を使っています。

「治水と治山は一体である」と唱えた金原明善さんは、洪水で多くの被害を出してきた天竜川から町を守るために生涯をささげました。明治時代の頃の話です。

木々を守り育てている人と、山の魅力を伝える人、いろいろな人々が関わることで、今でも天竜の山が守られています。

2人目の子どもを考えるかどうか、それが問題だ

夫婦の間で、浮かんでは消え、浮かんでは消える2人目の問題。妻が専業の場合でも、あまり大変さは変わらなさそうです。

2人目を生むかどうか考えるポイントは、まず、夫婦の年齢でしょう。2人目を生み・育てる体力が残っているかどうか。

そして、平日も含め、子育てに夫の協力が得られるかが重要です。

お金の問題は、たぶんどうにかなるのでしょう。

自分たちに置きかえて考えると、夫婦の年齢を考えると、そろそろギリギリです。ただ、子どもに手がかかっている現状を考えると、なかなか踏み切れません。

私自身は、少し前は、2人目欲しいなと思っていましたが、今はどっちでも良い気分。目の前のわが子に集中しています。

子どもが自分で遊んでいるのをじっと見守ったり、読み聞かせをしたり、かかわる中で、成長を見届ける楽しみがあります。1人分、この楽しみを感じることができればそれで十分な気がします。

2018/04/23

川口駅西口の近くにほぼ億ションができると聞いて

川口駅とかいって、あまり人気は出ないだろうと思っていました。でも、いつの間にか、ほぼ一億円近い物件が売りに出される時代です。

正直、私としては、川口にそんなに高い土地の価値を見出す理由がわかりません。人生の大半を西川口で過ごし、川口にも2年ほど住んでいますが。

京浜東北線で東京とつながっているとはいえ、池袋・新宿・渋谷といった繁華街に出るためには、必ず乗り換えが必要です。鉄道の利便性がいいとは言えないし。

湘南新宿ラインが止まってくれればありがたいけれど、いつのことになるかわからない。

製菓材料などが充実している富澤商店もないし、青山フラワーマーケットみたいなおしゃれな花屋もない。

美術館などの文化施設もイマイチですし。

ただ、人口は増え続けているわけです。そこで、なんかのきっかけで、いろいろなお店・施設が充実してくれれば、建物の価値も裏付けを持つのかな、と考えます。

要は、住民としては、もっと多様で魅力的なお店が増えてほしいなという話でした。

2018/04/22

タダで楽しめる東京ミッドタウンで、ものすごく満足した。期間限定イベントが2つ

お天気の良い週末は、外に出かけてリフレッシュしたいものです。

たとえ、平日は残業続きで疲れていても。むしろ、疲れているからこそ出かけたい。私にとって、東京ミッドタウンの前にある公園(檜町公園)は、そんなヒーリングスポットです。

おそらく植えられている植物が、心地よい感じを与えてくれるのでしょう。

そして、ちょうどいい混み具合。人気すぎてあまりにも人が多いと、うんざりしてしまいます。

また、季節に合わせたイベント的な飾り付けがされていて、飽きません。

今は、いろいろな作家がデザインした鯉のぼりが、風にゆれています。



5月3日から6日までは、巨大鯉のぼりの中を通り抜けることができる、そんなイベントがあるそうです。

この辺りで、お金をかけずに楽しめるイベントが2つあったのでご紹介します。

1. 気持ちのいい芝生が解放されている

素敵な檜町公園で、今やっているイベントがこれです。

4月27日までと、期間は短いですが、芝生広場が解放されています。子どもと一緒だと、ゆっくりゴロゴロするということが難しいですが、それでも気持ちが良い。

芝生で寝転がるだけで、心休まる時間が過ぎていきます。

2. こいのぼりなう!

そういう名前の展示が、国立新美術館でやっています。公式サイトはここ
檜町公園から大通りを渡って、少し歩くだけで国立新美術館に着くので、この展示もオススメです。

ビュールレ・コレクション展は知っていましたが、この展示は初耳。駅に向かうために、美術館の前を通り過ぎようとしたら、その存在を知りました。

約300匹のこいのぼりが、展示室の中で泳いでいます。布でできた色とりどりのこいのぼりが、広い広い部屋の中に浮かんでいるのは、圧巻です。

子どもも思わず、「わーお」と言ってしまいます。



この企画が素晴らしいのは、ただこいのぼりが泳いでいるだけ、というわけではないことです。

まず、床にいくつもビーズクッションがおいてあって、寝転がりながら見ることができます。(無印良品が協賛しているので、たぶん無印のクッションでしょう)

そして、展示に使っている布の見本を、間近に見てさわれます。

最後に、子連れに嬉しいのが、オリジナルのこいのぼりを作ることができること。
粘着テープを3本貼った台紙に、いろいろな模様の小さな紙切れを貼ることで、こいのぼりの完成です。

日が暮れてきたので、帰ろうとして、子どもを引き離したら泣いてしまいました。それくらい、熱中して楽しめます。


今週末は、六本木のミッドタウンへぜひどうぞ。

2018/04/20

玄関の収納には棚が大活躍します

玄関には、荷物が散らかりがちです。

わが家は、玄関を土間にしているのですが、雑然としてきました。ベビーカーやら、ガスストーブやら、除湿器やら少しずつ物が増えてきたせいです。

冬に出番が多かったものが、だんだん必要なくなってきたので仕方ない。

そこで、無印良品のステンレスユニットシェルフの出番です。

玄関に、ステンレスの背が高い棚を置くメリットは、こんな感じです↓。
  • ステンレスの無機質さは、玄関だと気にならない
  • かなり背の高い棚でも、玄関だと圧迫感を受けない
もともと、この棚を1つ使っていたのですが、2つ並べてみました。

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ベビーカーを置けたのが、もっとも感動したポイントです。ベビーカーが邪魔だと感じているあなたは、ぜひ試してみて下さい。

おかげで、床もスッキリし、家がものすごく広くなったように感じました。

Yahoo!の記事で、「床面積の広さが、収入に比例する」ということを目にしたので、よけい気持ちいい。

(ただ、ここにあるドイツの心理学者の話は、出どころが見つかりませんでした。私としては半信半疑。)

2018/04/18

空前のたんぽぽブームが来ている

春真っ盛りです。たんぽぽが咲き誇っています。

大人になってからは、特に気にすることもなかった花です。

そんなたんぽぽに、わが子が夢中です。

花を見つけては足を止め、また歩いて、花を見つけては足を止め。

ほほえましくもあり、時には、「もう少し早く歩いて欲しいな」といらだつこともあり。

神代植物公園に行った時も、見事なツツジには目もくれず、タンポポを抜いて回っていました。

そういう子どもを見ていると、タンポポの生態にも興味が出てきます。

タンポポの花は、朝方開いて、夕方に閉じていることが多いです。
ただ、どうしてそうなっているのか、日の光を感じて花が開くのか。ネットの記事を見た限りでは、よくわかりませんでした。

NHKのサイトでは、明るくすると開き、暗くすると閉じると書いてある。
お天気の森田さんのサイトでは、日照・気温・花の年齢(咲き始めて何日目か)などいろいろな要素が影響すると書いてある。
とあるブログでは、花を開いた10時間後に花が閉じると書いてある。

すごく身近なのに、花が開くメカニズムも良くわからない不思議。

タンポポが綿毛になる動画でも見て、一息入れます。

なぜ、タンポポについて書こうと思ったのかというと、「綿毛は朝より昼間の方がよく見かける」と妻から聞かされたのがきっかけです。

調べれば答えはすぐ見つかるだろうと思ったのですが、分かりませんでした。

昼間の方が、日の光で気温が上がり、上昇気流が発生しやすいと考えられます。タンポポは、その上昇気流が起こりやすい時間帯を狙って綿毛が開く、そんな仕組みになっているのではないでしょうか。

2018/04/17

ビットコインキャッシュを使ったSNSサービス「Memo」を始めてみた (2018.4.18 update)

こんな投稿があったので、さっそく登録してみました。

あいかわらず、取引所から送金してみます。
1/1000BCH、だいたい80円分を送りました。

送金が完了するのに1時間くらいかかります。このサービスは、送金が終わっても、すぐには始められないみたい。

画面の見方は、このツイートが詳しいです。


さっそく書き込みをしてみました。

当然のように、日本語は文字化けします。⇒その後、文字化けしないようになりました。

英語の書き込みをする練習にはなるかも。


投稿をするのも、「いいね」をするのも、名前を変えるのもタダではありません。

250satoshisくらい。0.2円ほどかかります。

いわゆる「投げ銭」機能もついています。

とりあえず、公式をフォローして様子見してみます。


2018.4.18追記
文字化けしないようになりました。
投稿をしたり、「いいね」をしたりして減ったsatoshisが戻っているようです。

入金した時より、増えている! 少しやる気が出てきました。

新しい投稿を見ると、英語に交じって中国語が少しあるようです。日本語はほとんど見られませんでした。

2018/04/16

電動自転車を買う前に調べてわかった。子どもを乗せる場合の4つのポイント

子どもがそろそろ2歳に近づいて、ベビーカーだけでは限界を感じてきます。

そもそも、ベビーカーに乗って欲しいときに子どもが乗ってくれるとは限らないです。また、暖かくなって、より遠いところに出かけたくなります。

そこで、電動自転車を買おうと思い、いろいろ調べてみました。

参考にしたのは、このサイトです。

ただ、一番参考になったのは、実際に使っているきょうだいの意見でした。6歳と2歳の子がいるので、自転車が大活躍しています。

自転車の選び方について、次の4つのポイントがあります。

1. 値段について

まずは、値段ですが、各メーカーが出しているところで、だいたい12万円台の物を買えば、間違いはなさそう。

2. 子どもを前に乗せるか後ろに乗せるか

自転車は、子どもを前に乗せるタイプと後ろに乗せるタイプがあります。

フロントにチャイルドシートがあるスタイルは4歳未満で体重15kgまで、リアのほうは6歳未満で体重22kgまでと決められているとのこと。

ですから、子どもを1人しか持たない予定のわが家では、リアだけに乗せられれば十分となります。

3. タイヤの大きさについて

そして、タイヤサイズですが、身長が150センチメートル台くらいの場合は、小さめのタイヤが良いそうです。

タイヤが大きいと、スピードが出るけれど、バランスが悪くなる。
タイヤが小さいと、スピードは遅いけれど、安定して走れる。

そんな関係になっています。スピードを多少犠牲にしても、安定を取った方が、使い勝手が良いのです。

4. 盗難防止について

少し心配になるのが、盗難をどう防ぐかです。12万円という値段を考えると、厳重に管理したいところです。

ただし、電動自転車は鍵がついていないとなかなか動かせないらしい。なので、普通に鍵をかけるだけで十分だと感じました。わざわざ家の中に持っていくということまでは、不要なのかなと。

この点については、みなさん考え方が違うでしょうから、それぞれ自分に合った防犯対策をとるのが良いと思います。

2018/04/15

トイレの床 タイル化計画

あなたの家のトイレの床はどうなっていますか。

モルタル仕上げだ、という方は少数派だと思います。

モルタル仕上げは、見た目は悪くないのですが、大きく2つ欠点があります。

一つは、冬にひんやりとして、冷たすぎます。スリッパが必須です。
もう一つは、床にあれやこれやこぼしてしまったときに、汚れが残ってしまいます。特に、子どもが小さくて、トイレトレーニングが終わっていないときはお漏らしも多く、注意が必要です。

そこで、トイレをタイルにして、いつも清潔な状態にしてみませんか。

トイレをタイルにする場合のやり方を、「Tile Style 深大寺」で聞いてきたので、まとめました。

すでに便器が置いてあるトイレの床をタイルにする場合、大きく分けて2つの方法があります。
  • 便器をどかして、排水管のみにし、タイルを敷く方法
  • 便器はそのままにして、タイルを敷く方法
それぞれ次のようなメリット・デメリットがあります。

1. 便器をどかしてタイルを敷く方法

この方法は、きれいにタイルを敷くことができます。便器が床に接している部分にも、タイルを敷けます。

また、将来トイレを交換することになったとき、今までの便器と違う形の便器となる可能性があります。

このとき、タイルを壊さないで便器だけ交換することができます。

デメリットは、費用が掛かることと、トイレが使えなくなってしまうことです。

まず、トイレ周りの水道を止め、タイルを敷きます。そして、次の日に目地材を入れます。さらに次の日に、トイレの水道を復活させます。

この日程がふつうです。すると少なくとも丸2日はトイレが使えなくなってしまいます。

また、トイレの水道を止めたり再開したりという作業が必要なので、水道屋さんに入ってもらう必要があります。それをしない場合に比べて数万円ほど高くなります。

1㎡前後の広さで、材料費も込みで、だいたい15万円ほどかかるようです。

2. 便器はそのままにして、タイルを敷く方法。

この方法は、便器をどかす手間がないので、工期が短くて済みます。(とはいえ、タイル張りと目地入れで2日はかかります。)

また、トイレを使いながら工事をすることができます。

デメリットは、便器の床の形に合わせてタイルを敷くので、トイレを交換したいときに、タイルを敷きなおさないといけないということです。

1㎡前後の広さで、材料費も込みで、だいたい10万円ほどかかるようです。

また、この方法だと、職人さんの手を借りずに、自分のペースでタイルを敷くことができます。

3. 自分でタイルを敷いてみる

費用がどうしても気になる場合、自分でタイルを敷いてみましょう。

タイルを敷く費用のなかで、大きいのは人件費です。2日間の工事ですから、どんなに安くても5、6万円はかかるのでしょう。

自分でやれば、その分が浮きます。また、タイル張りは、数日に分けてすることができるので、マイペースに進めることができます。(なお、目地入れは1日でやったほうが良いそうです。)

ただ、自分でタイルを敷く場合は、便器はそのままにしておいたほうが良いでしょう。

自分でタイルを敷く場合にかかる費用は次のとおりです。4~5万円かかります。
  • タイルの代金……3万円ほど。
  • 接着剤の代金……数千円
  • 目地材の代金……数千円
  • タイルをカットする代金……数千円
  • その他((1)タイルの送料。(2)見切り材とよばれる、タイル面とその周りの床の段差を解消するための材料。)……数千円
詳しく見ていきます。
タイルの代金は、どんなタイルを選ぶかによって変わってきます。標準的なものを選ぶと、3万円くらいかかるそうです。

タイルをうまく切れそうにない、また、切るための工具をそろえるのが面倒、という場合があります。このときは、どこで切るかを自分から指示して、タイルを切ってもらう必要があります。

タイルを張ることで、トイレの中と外の床の間に大きく段差ができてしまうときは、見切り材というものを使って、段差を埋めてあげる必要があります。

4. タイルを選ぶためにショールームに行ってみる

自分で張るにしても、張ってもらうにしても、どんなタイルを張りたいか、自分で選ぶ必要があります。

トイレのタイルは床材にあたるので、ある程度頑丈で、1cmほどの厚みのあるものが必要です。壁タイルに比べると、デザイン性よりは頑丈さ重視になります。

Tile Style 深大寺」にもオシャレなタイルがいろいろ置いてありました。さらに多くの種類を見てみたいときは、ショールームに行ってみましょう。

Tile Style 深大寺」のオススメは、名古屋モザイク東京ショールームでした。
私が少し検索して、気になったのは、平田タイルのショールームでした。Tile Styleの人も、「そこも良いです」と言っていました。

私も、いつかは行って、トイレのタイル化をしてみたいです。

5. 番外編 水はねを考えて、腰の高さまでタイルにしてみる?

清潔さを追い求めると、どうしても、壁もタイルにしてみようとなります。床だけをタイルにする場合に比べて、費用・工期が、より多くかかってきます。

2018/04/13

結露の原因3つとやってみるべき結露対策2つ

あなたのお部屋には、結露ができていませんか。
その原因と対策について考えてみました。

わたしたち家族が、今の家に引っ越してきて、まず悩まされたのが結露です。特に、北側の窓には、水滴がびっしり。

それにもかかわらず、あまり換気もせずに過ごしていました。

そこに布団を敷いて寝ていたものだから、1か月もしない間に、床にカビが生えてしまいました。そこでやっと、どうにかしないとまずいと思い、動き出しました。

1. 結露の原因を考えてみる

部屋の中と外の気温差が大きく、部屋の中の湿度が高いと結露ができます。
それでは、どんなことが原因で、結露ができやすい状態になるのでしょうか。

(1) 浴室の窓が、外に面しておらず、部屋の中にある

 普段の生活で、もっとも水をためている場所は、お風呂だと思います。
 残り湯を洗濯に使うためなどの理由で、水をためっぱなしだと、部屋の中の湿度があがってしまいます。
 
 特に、浴室の窓が直接外に面していない場合、より湿度が上がりやすくなります。

(2) エアコンではなくガスファンヒーターを使っている

 ガスファンヒーターは、燃焼させるときに、大量の水蒸気が出ます。
 
 エアコンに比べて、空気が乾燥しないといえます。でも、加減を間違えると、結露に悩むことになります。

(3) 二重窓になっていない

 二重窓にすると、部屋の中と外の間に、空気の幕ができることになります。ですから、部屋の中の空気が、外の冷たい空気で直接冷やされることが、無くなります。

 そのため、結露ができにくくなるのです。

2. 結露の対策を考えてみる

結露ができてしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか。

(1) 窓を開ける

寒い寒い冬の日。窓を開けるのは、おっくうです。
でも、カビにしないためだと考えれば、頑張れるはず。

それでは、いつ窓を開ければいいのでしょうか。寝る前に開ける方法もありますが、やっぱり寒い状態でねるのはつらいです。

私は、朝起きた後に開けることをおすすめします。結露ができやすい場所の窓は、30分くらいとか、長めに開けておきましょう。

(2) 除湿器を使う

そして、最終手段はこれ。朝に窓を開け、夜は除湿器を使うと、効果があります。

除湿器には、コンプレッサー方式とデシカント方式があります。冬の結露に向いているのは、デシカント方式です。

購入にあたって、いろいろ調べてみましたが、どのメーカーも大差がないようです。

除湿したい広さに合わせて買うと良いでしょう。

わが家では、日立のHJS-D561を買いました。決め手は、デザインです。見た目が気に入らないものを置くのは、つらいですから。

2018/04/11

ふるカフェ系 ハルさんの休日「山梨・北杜(ほくと)」 八ヶ岳の澄みきった空気の中で暮らしてみたい

今回訪れるのは、山梨県・北杜(ほくと)市にある、ふるカフェです。

お店の名前は、エンガワ カフェ(engawa cafe)、住所は、山梨県北杜市高根町東井出155 です。

北杜市は、「2018年版 住みたい田舎ベストランキング」小さなまち〔総合部門1位〕に選ばれました。(参照サイト)

選ばれた理由は、何でしょうか。

北杜市では、平成27年度から「若者応援プロジェクト」などの戦略を実施しています。移住を希望する人への就労支援も行っており、年代別の移住者数は30代が最も多くなりました。

ちなみに、私が注目している彫刻家で、大住潤さんという方がいます。すてきなシロクマを生み出しています。(大住潤さんについて、私が熱い思いを込めて書いた記事はこちら) 彼もまた、東京から北杜市に移住したそうです。(紹介記事)

そんな北杜市に、ハルさんがやってきました。

北杜市は、八ヶ岳のふもとにある高原の町です。撮影の時には、雪が積もっていました。でも曇りがちというわけではなく、日照時間は日本一です。

ハルさんが、庭先のヤギに誘われるようにして、カフェに着きました。

カフェの屋根は、輪違瓦(わちがいがわら)と呼ばれる形の瓦です。

その屋根からは、煙突がニョキッと伸びています。煙突といえば軽井沢のふるカフェを思い出すハルさんでした。

先週のカフェとは違って、素朴な内装。そこに、ペチカがどっかりと置いてあります。暖房用なのでしょうが、ペチカと日本家屋という組み合わせはギャップが大きく、面白い。

天井に張り付いているのは謎の物体。

天井からは、自在鉤(じざいかぎ)が吊り下がっています。昔は「いろり」があったのでしょう。

ここで、お店にやってきたのは、ゴリさんこと小西貴士さんです。写真家であり、絵本作家でもあり、保育の現場にもいる多彩な人です。(ゴリさんのブログゴリさんの紹介記事)

ハルさんは注文をしようと、他のお客さんが食べているものを見ました。すると、なんとみんなラーメンを食べています。おすすめは、地元の生野菜をふんだんに使ったオシャレラーメンです。

ラーメンをすするハルさんが新鮮すぎる。

オーナーは、「地元の食材の魅力を引き出すのは、ラーメンが最もふさわしい」と考えました。だからカフェでもラーメンなのです。鶏と魚介のダシがしっかりきいています。

北杜市は、ポール・ラッシュさんのおかげで移住する人が増えたとも言えます。ポール・ラッシュ氏の理念を生かす団体として、キープ協会というところがあるのですね。

ゴリさんが活動する保育園(清里聖ヨハネ保育園)も、ポール・ラッシュさんが始めました。

オーナー夫婦が店をオープンしたのは10年前のこと。隙間だらけの建物ということもあり、ペチカを新しく作ったのです。

北杜市は、ホップ作りが盛んでした。このお店の前の持ち主も、ホップ農家だったそうです。昭和20年に500軒あったホップ農家も、平成に入ると一人だけになってしまいました。

その後を継ぐために埼玉からやってきた人が紹介されていました。

最後に出てきたメニューは、ホップティーに、ホップチョコレートケーキです。たぶん番組だけのオリジナルメニューでしょう。

「食べることは生きる基本です」という店主の言葉で番組は締めくくられました。この番組を見たあなたも、私もきっと北杜市に住みたくなるはず。

ビットコインでは日本人の存在が思いのほか大きい

ということで、金融庁から仮想通貨の取引について、さまざまなデータが発表されました。

私が注目したのは、次の点です。

1. ビットコインの価値は日本人(日本円) が支えている

ビットコインの取引のうち、6割近くが日本円で行われています。
そして、ビットコインだけで、仮想通貨の価値の総額の45パーセントを占めています。

すると、日本円のおかげで、ビットコインの価値、ひいては仮想通貨の価値が保たれているといえます。

2. 日本人(日本円)は塩漬けされている

国内での取引状況のうち、「顧客の入出金状況」に注目しました。この入出金状況には、国内最大手級と思われるビットフライヤーの数字が入っていないそうです。

とはいえ、全体的な傾向は分かるのではないでしょうか。

日本円は、平成29年12月に、入金額が出金額を約1兆円上回ったのがピークです。その後は、平成30年の2月、3月に出金額が入金額を上回るようになりました。

ただ、その差は数百億円です。12月の大幅な入金超過が、今に至るまで、持ち越されているのです。

この間、仮想通貨の価値は、時価総額ベースで4分の1くらいにまで落ち込んでしまいました。

すると、12月に大量に注ぎ込まれたお金が、価値を失ってそのままになっている、そんな状況が浮かび上がります。

この間、仮想通貨を大量に持っていた人が、手放したのでしょう。

仮想通貨の価値がこれからどうなるか、日本の景気にも影響しそうで、なんだか気になります。

2018/04/10

子どものほんのささやかなことでも、親は気をもむもの

この前、日曜日ということもあって、私と子どもの2人で公園の中を散歩していました。すると、前の方から、見知らぬ子が歩いてきます。

年は、1歳を過ぎたあたりでしょうか。わが子よりだいぶ小さいですが、「遊ぼうよ~」という感じで、やってきます。

ほとんど反応しないわが子に、「こんにちは、だよ」と呼び掛けてみます。それでも、あいかわらず固まったまま。

やってきた子は、何とか交流をはかろうとします。でも、変化はない。その子も、あきらめて行ってしまいました。

その後は、何事もなかったかのように歩き出しました。

レゴや積み木遊び、お絵かき、読み聞かせが大好きで、同年齢の中でもかなり体格が良く、ほとんど病気もしない。少しのいたずらを除いて、親としては、とても育てやすいと感じます。

それでも、友だちとコミュニケーションをとることがうまくないので、やきもきしてしまいます。

妻からも、同じような話を聞きました。ですから、これは、子どもの性格なんだろうなと考えています。

自分も、人付き合いは苦手です。それでも、どうにかこうにか社会の中で生きています。それを考えると、人付き合いが苦手なままでも何とかなるだろうとも思います。また、大きくなれば性格も変わるかもしれないですし。

もうすぐ2歳のわが子を前にして、感じました。ささやかなことでも、子どもの成長を心配してしまうのが、親心なのだなあと。

2018/04/08

色のない世界と色のある世界を行き来した画家ルドン

Eテレの日曜美術館は、新年度第1回目。ルドンが取り上げられていました。
そんなこともありつつ。
先日、ルドンの展覧会に行ったメモです。

​印象に残った作品が3点ありました。

1点目は、「兜をかぶった横顔」



ルドンは、木炭画を含む素描がフランスでは好まれないことを残念がりました。
ものすごく細かく書き込まれていて、みごとだ。という感想につきます。

2点目は、「若き日の仏陀」

ルドンは、植物学者クラヴォーと交流がありました。そのクラヴォーから影響されたと考えられる作品です。

クラヴォーは、東洋の文化に興味を持っていました。そのため、ルドンもブッダのような東洋のモチーフに興味を持つことになったのです。

ルドンの作品のなかで、ほかの作品とは雰囲気が異なっており、目を引きました。土田麦僊が所蔵していた、というエピソードも印象的。

3点目は、「ドムシー男爵夫人の肖像」

黒の服、赤のインナー、余白の青と白。
実物を見ると、そのコントラストが作るイメージが素晴らしい。圧倒されました。

ルドンはドムシー男爵から、邸宅の大広間を飾るという大きな仕事を任されたわけです。この絵は、スポンサーに対する恩返しみたいな作品になります。

そういう経緯で描かれたものです。それだからこそなのかもしれませんが、手抜きをした感じが全然ありませんでした。そのことも印象に残りました。

芸術におけるモデルの立場を考えるきっかけ

アラーキーこと写真家の荒木経惟氏のモデルをしていたKaoRi氏が、告白をしました。ヌード撮影の時は、部外者が立ち会うことを望んでいないのに、部外者を入れて撮影されたりした。そういう数々の望まない撮影で、死んでしまおうと考えるほど、精神的負担を受けたというのです。

このKaoRi氏の告白の中でも触れられていますが、現在ニューヨークで開かれている展覧会では、
男性写真家、それも有名な写真家である場合、女性の身体を使った芸術行為への合意形成における力関係を操ることができる、と問題提起している。
とのことです。(引用元)

私もアラーキーの写真展を見に行ったことがあります。でも、その時は、「女性モデルの意思がねじ曲げられて撮られている」なんてことは、考えてもみませんでした。

ただし、そういう視点を持ち合わせたとしても、結局、写真は世に出された形だけが評価の対象となってしまうのです。モデルの意思まで込みで、写真を評価するということは行われにくいと考えます。

だから、撮ったもの勝ち、主導権は写真家にあることになります。

とはいえ、「写真のためなら、モデルの気持ちはぞんざいに扱われてもいい」という考えは誤りだといえます。写真という芸術活動と、モデルの気持ちとの間には、優劣はつけられないものだからです。

そのようなモデルの立場をどうすれば守ることができるのか。契約で取り決めをするというのも一つの考えだと思います。契約によらずに何かできることはないのか。考えてみたいと思います。

2018/04/07

誰も見向きもしなくなったハクサイ 青果の値段あれこれ

Yahoo!ニュースで見たけれど、白菜の値段が急激に安くなったらしいです。1週間で半額になったと聞くと、すさまじい。

今年の冬は、わが家では、白菜を5回も食べたかしら。指折り数えても、片手にもならないくらいだと思います。

1玉800円くらいしていた記憶が。白菜を食べなかった人が多いのではないでしょうか。そして、白菜を食べなくてもどうにか冬を乗り切れると感じてしまった人も多いかも。

もともと白菜の出荷量は、数十年前に比べると60パーセント以下になっているようです。(データ参照元)

さらに出荷量が落ち込むことになるのかどうか、今後が気になります。

このサイトを見て分かったことは、今のサクランボの値段がものすごい高いということ。いちごの9倍の値段だというから驚きです。

むしろ、今の時期からサクランボが出回っていることを知りました。ニュースによると、先週あたりに山梨でも初めての収穫を迎えたそうです。

2018/04/06

救助のために女性が土俵に上がった話題が興味深い

応急措置のさなか、場内アナウンスを担当していた行司が「女性は土俵から降りてください」と複数回アナウンスを行ったことが、非難を浴びました。

その非難に対して、日本相撲協会は、率直に非を認めて、謝罪をしました。

社会の常識にそった、適切な対応だと思います。

「女性は土俵には上がってはならない」というルールがあります。ルールブックみたいに文章として書かれているわけではないのでしょう。

いわゆる暗黙のルールです。ただ、文章になっていてもいなくても、ルールであることに変わりはありません。そのルールがどのような内容を指すのか、解釈をし、実際の場面にあてはめる必要があります。

例外をまったく認めないルールなのか、例外を認めるのか。

ルールをどのようにあてはめるか、そのことまで決まっているのであれば、現場としても楽なのですが。

決まっていないのであれば、実際そこにいる担当者が、まずルールを解釈することになります。

女性が救護をするために土俵に上がるなどという場面は、ほとんどないのでしょう。ですから、担当者が「この女人禁制のルールは例外を認めないものだ」と考えて、その通りに説明したことはやむを得ないといえます。

いずれにしろ、今回の事件で、女人禁制ルールは例外も認められるゆるやかなものだ、ということが明らかになったわけです。その意味で、興味深いできごとです。

2018/04/05

ふるカフェ系ハルさんの休日「東京・あきる野」 多摩の山が生んだ家がいかに素晴らしいか

今回訪れたのは、東京・あきる野市にある洋館カフェです。

武蔵五日市駅から歩いて10分と少しのところに、その建物はあります。カフェの名前は「小机亭喫茶室 安居(あんご)」住所は、東京都あきる野市三内490です。

築142年のすて"木"な、つまりは木造の白い洋館カフェです。いろいろなふるカフェをめぐってきた ハルさんですが洋館は初めて。

雑木林の中を抜けると、白くて可愛らしい、おしゃれな洋館が目に飛び込んできます。

コロニアル様式の建築です。日本でも明治期以降、長崎や神戸などの外国人居留地の住宅で用いられた様式です。

天井は、菱組天井になっています。富岡製糸場にも使われている形です。

建物を正面から見ると洋館です。でも、側面は蔵のように見えます。

玄関を入って、目を引くのが「こて絵」です。こて絵とは、左官職人が漆喰で作りあげたレリーフです。ウサギの絵がかわいらしく、また、雲がたなびいています。

階段の「蹴上(けあげ)」と呼ばれる側面にも、美しい彫刻が施されています。

今は使われていないけれど暖炉があったり、階段を上ると洋間があったり、洋風の要素があります。

内開きのフランス窓や、ローマドーリア式の柱などが特徴的です。

ここで、突然登場したのが、酒井晢さんです。日野市の一級建築士で、古い建物に詳しい方です。

この洋館のような建物は、擬洋風(ぎようふう)建築と呼ばれます。日本の棟梁たちが洋館を見よう見まねで作った建築のことを言います。

擬洋風建築が作られたのはわずか10年間。歴史に残る貴重な建物です。現在では、東京都の有形文化財に指定されています。

メニューはフルーツを添えた自家製チーズケーキとコーヒー。まあ、普通のメニューです。でも、この圧倒的な手の込んだ建物を見たら、それだけで満足しそうです。

ご主人の小机篤さんは、林業をする家に生まれました。この家は、先祖が銀座煉瓦街にあこがれて、マネをして建てたものです。

材木の中には、質は素晴らしいけれど、見た目が悪くて商品にならない材木があります。この家には、そんな材木が使われています。

小机さんは、「山にある木を切り出し、苗を植えることを繰り返すこと。そのことによって山が守られる。」と語ります。

最後に登場したのは、染物職人の森博さんです。黒八丈と呼ばれる染め物を作っています。

この染め物は、「ヤシャブシ」という木、地元の泥を使い、秋川の水を使って作られます。まさに、地元の恵みから生み出される逸品です。

森さんは、一度は途絶えた黒八丈を現代風にアレンジし、今に生かしています。

多摩の山のめぐみが、いかに素晴らしいものか、感動しっぱなしの30分間でした。

次回は、山梨・北杜(ほくと)です。

2018/04/04

ご入学おめでとうございます

これからは、じぶんのすきなことをみつけてください。
たのしいがっこうせいかつになりますように、ねがっています。

私にとって、「おじさん」として初めて迎える「きょうだいの子ども」の入学式です。
かんたんなメッセージを送りました。

「あっという間に、子どもは入学を迎える」という言い方をされがちです。でも、やはり、今までの6年間は長いな、と感じます。

小学校生活は、さらに6年間あります。まだまだ小さい子どもも、どんどんどんどん大きくなるのでしょう。

自分のことを振り返ってみると、夢中で本ばっかり読んでいた気がします。長い距離を走ることも好きでした。何でもいいので、何か熱心に取り組むことができるものがあると、幸せになれる気がします。

学校生活については、正直どうでも良いと思います。いじめられていたタイプの人間なので。

とはいえ、かわいい身内が、楽しい学校生活が送れることに越したことはありません。そうなることを祈るような気持ちで願いたいです。

2018/04/03

結婚3周年を迎えて

書きたいことはいろいろあるけれど、時間は限られています。

そんな状況で、まっさきに書くべきことは結婚記念日についてです。

私は、結婚してから、ブログを本格的に始めました。毎年、結婚記念日について書こうと思いながら結局書かずじまい。いつの間にか、結婚してから丸3年がたちました。

どうにかこうにかやって来られたのは、ギブアンドテイクを心がけてきたからと考えています。

妻は、家の中をきれいに片付けるのが得意。私は、休みの日限定ですが、毎朝、カフェ風のふわふわホットケーキを食卓に出すことができます。

独身時代に比べて、生活の質はものすごく上がりました。

平日は、お弁当を作ったり、寝かしつけをしたり。代わりに、妻にはおいしい晩ご飯を作ってもらったり。

ただ、最近では、お弁当の回数も減り、寝かしつけはほとんどせず、平日の私の貢献度は下がる一方です。残業を言い訳にしているけれども、どこかで元にもどさないとと考えています。

というわけで、結婚4年目の抱負は、「仕事の手を抜いて、家庭に力を振り分ける」です。

妻の抱負は、まだ聞けていません。それを聞いて、この記事は完成します。

2018/04/02

ふるカフェ系ハルさんの休日「鹿児島・蒲生(がもう)・指宿(いぶすき)」

久しぶりに「ハルさんの休日」が帰ってきました。

正確には、今年の元旦に放送されたものです。新シリーズが始まるのを記念して、鹿児島スペシャルが再放送されました。

ハルさんを演じるのは、渡部豪太さんです。NHKの大河ドラマ「西郷どん」でも、西郷隆盛の弟役で出演していることから、ちょくちょくそのネタが入ります。

1. 築150年・武家屋敷魂が宿る薩摩カフェ

まず訪れたのは、姶良市蒲生町にあるカフェです。鹿児島市街から、北へ、電車とバスを乗り継いで。

風情のある石垣が並ぶ通りの中に、そのカフェはあります。店の名前は「蒲生茶廊zenzai」(お店の公式サイトにリンクしてます)

住所は、鹿児島県姶良市蒲生町上久徳2425。日豊本線の「帖佐(ちょうさ)駅」から車で10kmほどのところにあります。バス便はないのかしら。かなりハードルが高そう。

門を入って目に飛び込んでくるのは、視界をさえぎるような壁です。「かえし」と呼ばれ、敵が屋敷にすぐ侵入できないように作られた防御壁です。鹿児島の武家屋敷には多く見られます。

おめあての建物は、武家屋敷という言葉からイメージされるものとは違っています。平屋の庶民的な古民家です。鶏を飼っていたり、半農半士だったそうです。「雨戸返し」という工夫が面白い。

そして突然始まる鹿児島弁講座。やっぱり鹿児島弁は難しいです。鹿児島弁を残そうと活動している人も紹介されました。例えば、蒸し暑くてたまらないことを指す「ほめっ」という言葉。鹿児島の気候をよく表していて、短い言葉で状況を的確に伝えることができます。

ふすまや障子がないから、お店の中は広々としています。天井は、竿縁天井。天板に竿縁と呼ぶ木材を等間隔に貼った座敷に多く用いられる伝統的な工法です。

普通の竿縁天井は、竿縁と床の間が平行になっているのですが、ここでは、竿縁の方向が床の間に向かっています。家の主人を刺すことになるから、竿縁を床の間に向けるのはご法度のはず。でも、薩摩では床指しと呼ばれ、主人が自らに刃を向ける覚悟を表したものだと言われています。

お店のオススメはいちごパフェ。蒲生はいちごの産地でもあり、地元で採れたいちごを使っているそうです。

そのほかに、白玉団子・つぶあん・玄米フレーク・抹茶シフォンケーキ・ホイップクリームが入っています。全体的には、和風のイメージ。

ちらっと映っていたお餅入りのぜんざいも美味しそう。

最後に披露されたのは、薩摩琵琶の演奏です。薩摩藩で行われていた「郷中(ごじゅう)教育」その中の科目の一つが、薩摩琵琶でした。

2. 「ひっ飛べ」魂を持ったオーナーが切り盛りする古民家カフェ

つづいて訪れたのは、薩摩半島の南端にある指宿市のふるカフェです。店の名前は「梅里」(お店の公式サイトにリンクしてます)

住所は、鹿児島県指宿市岩本2848-2。最寄駅は、薩摩今和泉駅です。指宿駅からは、かなり離れています。

指宿の名所は、砂蒸し温泉です。海をながめながら入れるので、気持ち良さそう。昔は、東洋のハワイとも呼ばれ、にぎわっていました。

お店の門には、藍色ののれんがかかっていて、風情があります。

屋根は、寺院建築によく見られる入母屋(いりもや)造りで、重厚感があって格式がただよいます。

お店の人が、ハルさんの大ファンだというネタをはさみつつ進行します。

店の中は、蒲生と同じく、広々としています。目を引くのは、年代物のタンス・糸車・アンティークのライトなど。窓からは、うっすらと桜島を見ることができます。また、庭に植わっている木々が美しいです。

鴨居が低いのは、鹿児島の武家屋敷の特徴です。

ランチメニューは、籠盛りです。天ぷら・さつま揚げ・お造り・煮物・あえ物・サラダと見た目も華やかなメニューです。そして土鍋で炊かれたご飯。鹿児島の「ひのひかり」という品種を使っています。

さつま揚げは、カフェオーナーのご両親が作っているものです。

お吸い物に入っている団子は、オクラパウダーを使ったものです。指宿はオクラの名産地ですが、廃棄されるオクラが多いことが問題となっていました。そこで、いつでも使えるオクラパウダーに加工されるようになりました。

カフェを開いた当初、みんな成功するとは思っていなかったけれど、5年半も続いているとはすごいこと。

観光ガイドの人が、鹿児島に残るわらべ歌として、「泣こかい 飛ぼかい 泣こよか ひっ飛べ」という節を紹介してくれました。あれこれ考えるよりも、勇気を持ってまずやってみようということです。

このカフェのオーナーの心意気にも通じるものがありました。

次回は、東京・あきる野市です。

2018/03/31

明日から大住潤さんの個展が始まる/そして見てきました

大住潤さんという人がいます。木彫りの作品を作っています。

モチーフはいろいろありますが、シロクマがメインです。

そういえば、明日から「ヒナタノオト」で個展が始まるのだったと思い出しました。

何が魅力なのかと聞かれると、うまく言葉にできない。姿かたちはシロクマそのものなのですが、物思いにふけっているようなポーズをしたり、少し人間臭さを感じさせるから、心ひかれるのかもしれません。

魅力を数値化すると、どうなるか。いいなぁと思う作品は、展示開始の瞬間に売り切れている、そんな作家です。

2年前、妻に誘われて行った「松本クラフトフェア」で、たまたま立ち姿のシロクマを見かけたのが、最初でした。一目見て、心奪われ、それからたびたび個展を訪れるようになりました。




(追記) 初日の午後3時ごろ、お店を訪れました。残念ながら、予想通り、「これ良いな」と思った作品は売れてしまっていました。

今までは、自由に写真を撮ることができたのに、写真撮影禁止になっていたのも残念ポイントでした。

公式サイトで下調べしていた時は、ヒグマかと思っていたけれど、グリズリーでした。

赤ちゃんみたいな動きをしているシロクマがいて、ほほえましかったです。大住さんにお子さんが生まれたからこその作品でした。

2018/03/29

ドイツの出生数が順調に増えているらしい

今日はドイツのニュースに注目してみました。
何かと日本と比較されがちな国、ドイツです。個人的には、新婚旅行で行った先です。そのせいもあって、ドイツのニュースは気になります。
ドイツは、移民を積極的に受け入れている国です。そこで、移民が多く子どもを産むからベビーブームなのでしょう、という推測ができます。

もちろん、その推測は正しいです。

記事だけでは、詳しい数字はよくわかりません。そこで、ドイツ連邦統計局のニュースリリースを見てみました。ドイツ語は、あいさつ程度しか勉強しなかったので、Google翻訳頼みです。

外国人女性の総出生数は、女性1人当たり2.28人なのに対して、ドイツ人女性の場合は、1.46人です。

とはいえ、ドイツ人女性から生まれた子どもは、5年前(2011年)に55万人だったのに対して、2016年には60万人を超えています。
ドイツ人女性から生まれた子どもも、数は増えているのです。

ドイツといえばシリア難民なわけで、2015年から2016年にかけて、生まれた子どもの数は4倍以上と、急激に増えています。ただ、2016年の段階では、あいかわらず、トルコ系の子どもの出生数が最大となっています。

これに対して、日本はどうかというと、「2016年の出生数、初の100万人割れ」という記事がありました。

ドイツの出生数が日本を上回るのも時間の問題なんだな、という気がします。ちなみにドイツの人口は8267万人で、日本の3分の2ほどです。

ICOの現状について分かったことと規制について考えた

Yahoo!を見ていたら、ICOが盛り上がっているというニュースがありました。
「あれ? 日本ではICOって規制されたんじゃないの?」と思っていましたが、勘違いでした。

金融庁が、ICOには詐欺的なものもありますよ、という注意喚起を平成29年10月27日に出しただけにとどまっているのが現状です。
ICOとは、企業等が電子的にトークン(証票)を発行して、公衆から資金調達を行う行為の総称です。トークンセールと呼ばれることもあります。(金融庁の文書から引用した)
そもそもトークンって何?と思ったら、分かりやすい記事がこちら

法規制が検討されているというネットニュースの記事はありますが、規制の中身はよくわかりません。

トークンは、ざっくり言ってしまうと利用権・サービスを受けられる権利です。すると、トークンを発行している組織や人を信頼して、そこに価値を見出しているわけです。

「組織などを信頼して、サービスを受け続けられると思いお金を払う」このような状況は、仮想通貨とは関係なく、今までもありました。

そこで、消費者保護の考えを生かして、無価値のトークンはその発行体が買い戻さなけばならない、としてみてはどうかと考えています。

2018/03/27

里親制度について勉強してみた

厚生労働省は、里親制度を使って子どもを育てる人を増やそうとしています。
ここの資料を見ると、現在、里親に育てられている子どもが数千人いるようです。それを十数年かけて倍にしたいとのこと。

ただ、NHKの調査で明らかになったのは、里親を引き受けるのはたやすいことではないという話です。

数字を見ると、半分の人が、「基本的生活に難しさがある」「愛着障害を感じている」とのこと。
愛着障害とは、乳幼児期に長期にわたって虐待やネグレクト(放置)を受けたことにより、保護者との安定した愛着(愛着を深める行動)が絶たれたことで引き起こされる障害の総称。(引用元はコトバンク)
ただ、子どもとの関係を解消するに至った人は、全体の約1/4とか。苦労を感じつつも、子どもとの関係を維持しようとしているふうに思えます。

やはり、血のつながっていない子とはいえ、子育てはやりがいを感じるからなのでしょうか。

写真にも残らない子どもの笑顔を心に刻む

少し大げさなタイトルをつけてしまいましたが、心に残った出来事があったので書いてみます。

妻が歯医者に通っているため、土曜日は、自分と子どもの2人で買い物に行くことが良くあります。

子どもはまだ2歳にならないので、店の中を自由に歩き回るよりは、カートやベビーカーで移動することの方が多いです。

先日の土曜も、そんなふうに、近所のスーパーで子どもをベビーカーに乗せて買い物をしていました。我が子は、いちごが大大好物で、いちごを切らすと不満顔をします。

ちょうど、冷蔵庫からいちごが無くなっていたので、いちごを買おうとしました。「いちご食べる?」と子どもに聞いて、450円のいちごのパックを手に取りました。そのときの我が子の笑顔は、まじりっけなしの笑顔でした。

単語はぽつぽつと話せるようになりましたが、まとまった会話はまだできない子どもです。それでも、その表情は心からの喜びを語っていました。

もう少ししたらおしゃべりできるようになるだろうし、そうしたら表情だけを純粋に感じる機会も減るんだろうな、と思いつつ。そんなささやかな瞬間に、子どもとコミュニケーションをとれた喜びを感じたのでした。