2018/02/15

子育ては単純じゃない

 少し前、「あたし おかあさんだから」という歌の歌詞が、話題を集めていました。

 歌詞の全文は、このページにあるとおりです。

 歌詞を見ていくと、子育てで良くあるエピソードが並んでいます。

  • 早起きをする
  • 子どもが興味をもつ遊びにつきあってあげる 
  • 服も食べ物も子どもにあわせたものばかり などなど
ひとつひとつは、子育ての悩みとして良くあることです。
 でも、「〇〇しなければならない」という「お母さんの義務」として読み替えるとどうでしょう。だんだん追い込まれていく気分になります。

 「あたし おかあさんだから」という言い方は、「お母さんだから〇〇しなければならない」というニュアンスを含んでいるといえるのです。

 ふつうの歌ならば、「でもお母さんは素晴らしい」というエピソードを盛り込むはずです。例えば、こんなツイートがありました。


 私も、この記事を読んで、うるっときてしまいました。
 でも、「かけがえのない、我が子と過ごすひとときを大切にしたい」などという感傷にひたっていられるのも一瞬です。
 日常が容赦なく襲ってくるのです。

 生まれたばかりのころは、授乳とオムツの交換で振り回され
 1歳ころになれば、歩き出し、動きも活発になり、何を言っているか分からないし
 1歳半ともなれば、重くて抱きかかえるのもやっとだし、不満があると大泣きして手を付けられないし。
 大きくなれば、また違った悩みを抱えるのでしょう。

 しかし、子どもが、きのうまでできていなかったことが、できるようになれば、それだけでうれしいものです。今は、次々と新しい単語を言えるようになり、そのたびに「おっ、言えたな!」と喜ぶ毎日。日々、愛らしくなっていくのも、単純にうれしいものです。

 そんな、目の前のわが子に、振り回され、驚き、愛しながら、今日も子育てをするのです。