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アルチンボルドの絵を前面に出して宣伝をしていますが、会場で一番目を引くのは、ルーラント・サーフェリーの一連の絵です。
ルーラント・サーフェリーという名前は、今回の展覧会で初めて知りました。オランダの画家一族に生まれ、ルドルフ2世のお抱え絵師になったそうです。鳥獣画を得意として、今回の展覧会では、数点の絵を見ることができます。
なかでも、強く印象に残ったのが、「動物に音楽を奏でるオルフェウス」でした。画面を埋め尽くしているのは、数十種類の動物たち。ヨーロッパにもいる動物、ヨーロッパにはいない珍しい動物、様々です。
ただ単に動物が描かれているというだけではなく、画面全体から、絵の魅力が伝わってきました。
ここで、「Orpheus charming the animals Roelant Savery」と検索してみると、いろいろな絵が見つかります。ルーラント・サーフェリーは、この「動物に音楽を奏でるオルフェウス」というテーマを好きで、何点も描いたのだと考えられます。
やはり、画家は自分が好きなテーマは何回も描くのだな、ということを改めて感じたのでした。
今回の展覧会では、ほかにも、ヨハネス・ケプラー、ティコ・プラーエといった、天文学の発展に貢献した人たちの書籍などがあります。
むかし、私が、地学が好きで勉強したことを思い出しながら、興味深く見ました。