ということで、金融庁から仮想通貨の取引について、さまざまなデータが発表されました。金融庁「仮想通貨交換業に関する研究会」(公開会議)。後ほど以下ページに本日の資料など同じものが掲載されます。また後日議事録もアップされてくると思います。https://t.co/84YHA3DxGy— bitpress(ビットプレス) (@bitpress) 2018年4月10日
私が注目したのは、次の点です。
1. ビットコインの価値は日本人(日本円) が支えている
ビットコインの取引のうち、6割近くが日本円で行われています。
そして、ビットコインだけで、仮想通貨の価値の総額の45パーセントを占めています。
すると、日本円のおかげで、ビットコインの価値、ひいては仮想通貨の価値が保たれているといえます。
2. 日本人(日本円)は塩漬けされている
国内での取引状況のうち、「顧客の入出金状況」に注目しました。この入出金状況には、国内最大手級と思われるビットフライヤーの数字が入っていないそうです。
とはいえ、全体的な傾向は分かるのではないでしょうか。
日本円は、平成29年12月に、入金額が出金額を約1兆円上回ったのがピークです。その後は、平成30年の2月、3月に出金額が入金額を上回るようになりました。
ただ、その差は数百億円です。12月の大幅な入金超過が、今に至るまで、持ち越されているのです。
この間、仮想通貨の価値は、時価総額ベースで4分の1くらいにまで落ち込んでしまいました。
すると、12月に大量に注ぎ込まれたお金が、価値を失ってそのままになっている、そんな状況が浮かび上がります。
この間、仮想通貨を大量に持っていた人が、手放したのでしょう。
仮想通貨の価値がこれからどうなるか、日本の景気にも影響しそうで、なんだか気になります。