2018/04/11

ビットコインでは日本人の存在が思いのほか大きい

ということで、金融庁から仮想通貨の取引について、さまざまなデータが発表されました。

私が注目したのは、次の点です。

1. ビットコインの価値は日本人(日本円) が支えている

ビットコインの取引のうち、6割近くが日本円で行われています。
そして、ビットコインだけで、仮想通貨の価値の総額の45パーセントを占めています。

すると、日本円のおかげで、ビットコインの価値、ひいては仮想通貨の価値が保たれているといえます。

2. 日本人(日本円)は塩漬けされている

国内での取引状況のうち、「顧客の入出金状況」に注目しました。この入出金状況には、国内最大手級と思われるビットフライヤーの数字が入っていないそうです。

とはいえ、全体的な傾向は分かるのではないでしょうか。

日本円は、平成29年12月に、入金額が出金額を約1兆円上回ったのがピークです。その後は、平成30年の2月、3月に出金額が入金額を上回るようになりました。

ただ、その差は数百億円です。12月の大幅な入金超過が、今に至るまで、持ち越されているのです。

この間、仮想通貨の価値は、時価総額ベースで4分の1くらいにまで落ち込んでしまいました。

すると、12月に大量に注ぎ込まれたお金が、価値を失ってそのままになっている、そんな状況が浮かび上がります。

この間、仮想通貨を大量に持っていた人が、手放したのでしょう。

仮想通貨の価値がこれからどうなるか、日本の景気にも影響しそうで、なんだか気になります。