もともとの目当ては、「熊倉順吉の陶芸」という展覧会だったのです。でも、急に気が変わって、広場にテントを張ってやっていた信楽作家市をのぞいてみることにしました。
この陶器市、ざっと見たかぎりでは、分厚い焼物ばかり並んでいました。狸の置物に象徴されるように、あまり魅力的ではない残念な感じ。
その中で、妻が目を止めたのは、ネコの形をした花瓶です。
テントの中には、作者の人がいたのですが、「憎たらしい顔をしているでしょう」と、こちらに声をかけてきました。どうやらこれが、最後の1匹らしい。
このネコを見る直前までは、陶器市では何も買わずに帰るのだろうなと思っていました。でも不思議なもので、このネコを見たすぐ後には、お金を払ってそれを受け取っていたのです。
作者は、田中南央さんといいます。co so a do というサイトで、通信販売をしているようです。田中南央さんのページはこちら。
実際に花を飾ってみました。
大きな花束は飾れないけれど、これくらい飾れれば十分かなと思います。ちょうど母の日に買った花たち。今では、ユリが良い香りをただよわせています。