家を出る時間が遅かったうえに、代々木上原の立派なお屋敷をながめながら、ゆっくりたどり着いたので、かけ足で見ることになりました。
まずは、西館が開放されていたので、そちらの見学から。なにしろ、月に4回しか公開されていないというので、見逃すわけにはいけない。
この西館は、柳宗悦の自宅を移築したものです。立派な書斎があって、すこしうらやましい気がしました。
そして、柚木沙弥郎展へ。まず、目に飛び込んでくるのは、2階から1階へ垂れ下がる長い布。紺色の半円が、重なりながら繰り返し描かれています。
そんなシンプルなデザインなのに、ものすごい力強さを感じます。これを見ただけで、もう満足。
子どもも(親の真似をしただけかもしれませんが)、「おおーすごい」と歓声を上げました。他の展覧会では、そんなことを言ったことはないのに。
そのほかの作品も、見ごたえがあるものばかりでした。
作品を見終わって、絵を買うことは難しいけれど、布ならどうにかなりそう、と思って少し探してみました。
「わ」というお店が柚木沙弥郎の作品を取り扱っています。が、シルクスクリーン以外は、のきなみ売り切れです。