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2018/07/05

ふるカフェ系 ハルさんの休日「埼玉・伊奈町」あなたも大黒柱に見とれてください

今回、ハルさんが訪れたのは、埼玉県にある伊奈町です。

大宮から、ニューシャトルに乗って、伊奈中央駅で降ります。私は、最近しばらく乗っていないけれど、今はきれいな新型車両が走っているのですね。

おめあてのカフェは、「紡ぎの家 大島」。住所は、北足立郡伊奈町小室11064 です。

ニューシャトルの伊奈中央駅から歩いていくと、17分かかります。その先の羽貫(はぬき)駅からは15分です。公式サイトより。

建物は、寄せ棟造り(よせむねづくり)の大きな家です。いわゆる豪農(ごうのう)と呼ばれる、豊かな農家。

今は瓦屋根ですが、昔は、茅葺き屋根だったのでしょう。

お店の中に入ると、立派な大黒柱・梁が目に飛び込んできます。女大黒という柱もあります。

ほれぼれするような、太くて黒光りする柱です。ハルさんがその柱に抱きついたので、いかに太い柱なのか、感じることができました。

2階は、二間続きの和室。すりガラスの模様もかわいい。

のらぼう菜をふるまってもらうハルさん。伊奈で、のらぼう菜の栽培に力を入れている人たちの活動が紹介されました。

この建物は、調整区域にあります。ベッドタウンとしてどんどん人口が増える伊奈町ですが、おかげで、生き残ることができました。

老朽化のために取り壊しされる寸前でしたが、カフェにリニューアルして、人々が集まる場として、再生したのです。

そして、カフェだけではなく、貸しスペースもしています。

番組では、バラのゼリー入り飲み物が紹介されていましたが、公式サイトのメニューには見当たりませんでした。行ってみてのお楽しみ。

2018/06/30

ふるカフェ系 ハルさんの休日「東京・西荻窪」名人によって今によみがえった古民家カフェ

今回、ハルさんが訪れたのは、都会の中、駅の近くのふるカフェです。

店の名前は、りげんどう。住所は、杉並区松松庵3丁目38−20。

屋根は、桟瓦(さんがわら)、最も多く使われている、ありふれた瓦です。外壁は、下見板張り(したみ・いたばり)。板を重ねて貼ることで、雨が入り込むのを防いでいます。

塀は、大和塀。正面から見ると、まったく中が見えない。でも、板が筋違いに貼ってあるから、風は通るというすぐれものです。昭和の初めに流行ったらしい。

この建物は、いわゆる文化住宅のように見えます。文化住宅とは、大正時代に、洋風の生活を取り入れた最先端の住宅のことを言います。

玄関は、中が良く見えるガラス戸。

足を踏み入れてみると、建具は和風です。レトロな空間が広がっています。

ハルさんが、いなり寿司と紅茶を注文をしていると、そこに現れたのは見覚えのある顔。

東京・あきる野の回で登場した、一級建築士・酒井晢さんです。酒井さんは、多摩地域の洋風建築に詳しい方。

酒井さんといっしょに、この建物をもっとくわしく見てみたいと思います。

文化住宅の特徴の一つは、今までの畳中心の生活ではなく、イスを使う洋風の生活をイメージしているということ。現在の住まいの原型と言えます。

この建物が文化住宅だった、ということを示す跡がないか、建物を中を探検してみるハルさんと酒井さん。でも、けっきょく見つけられませんでした。

そこに来たのは、大家の尾崎美穂子さん。答え合わせをします。

この建物は、土地を借りていた家族が建てたものだそうです。家族が住まなくなったので、尾崎さんのお父様が譲り受けました。

でも、建築基準法に引っかかって建て替えることができず、そのまま残されていたのが、カフェに生まれ変わったというわけ。

もともとの間取りは、日本家屋でした。1階は和室2間。娘さんの代になって、2階を増築しました。


さて、ランチをいただきます。かわいらしい見た目、少しずつの量が何品かあって、女性客向けです。


ここで、お店のオーナーが、メニューや内装について紹介してくれました。

テーブルには、変わった模様がついています。これは、型友禅で使われていた版板です。テーブルの脚には、鉄のレールが使われていたり、雰囲気づくりがうまい。

調べてみると、この松場夫妻は、石見銀山生活文化研究所という会社を設立して、アパレルなど、いくつもの事業を動かしています。

古民家の再生も、10軒ほど手がけていて、使う建具にも細かい気配りが行き届いています。ガラス戸の模様を1枚だけ変えてみたり。

松場さんは、「復古創新」という理念を掲げて、過去・現代・未来を見ながら、古い良いものを未来に生かしていこうとしているのです。

昔ならどこにでも普通にあったような古民家が、現代ではなかなか見ることができない素敵な空間に生まれ変わっていました。

2018/06/22

ふるカフェ系 ハルさんの休日「神奈川・箱根宮ノ下」訪れる人を受け入れるという想い

今回、ハルさんが訪れたのは、箱根町・宮ノ下にあるカフェです。どうやら、老舗旅館とかかわりが深いカフェらしい。

宮ノ下といえば、箱根駅伝のランナーが通過することでも有名な温泉街。

露天風呂に入って、開店までの時間をつぶすハルさんです。

箱根は火山ですから、宮ノ下以外にも、温泉場があります。湯本・塔ノ沢・堂ヶ島・宮ノ下・底倉・木賀・芦ノ湯をまとめて、箱根七湯と呼んでいます。

このなかで、堂ヶ島・宮ノ下・底倉・木賀の4つの温泉場は、宮ノ下にあるのです。いかに宮ノ下が温泉街として栄えているか、うかがえます。

おめあてのカフェは、坂道の途中にありました。店の名前は「ナラヤカフェ」。住所は、神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下 404-13。

店の前には、足湯のスペースがあり、テーブルもあるので、そこでお茶ができます。

建物を外から見ると、赤茶色にさびたトタン板が目に入るので、ちょっと廃屋みたいな感じもしますが。

中に入れば、別世界。年月を経ていそうな太い茶色い柱と、白い壁が、目にあざやかです。

そして、上を見上げれば、2階の床を外した吹き抜け。日本民藝館に行ったときも感じましたが、やっぱり吹き抜けは気持ちがいい。

店の中には、ひょうたんのモチーフがたくさんあります。思い返せば、宮ノ下の町の中にも、ひょうたんがあちらこちらにありました。

なぜひょうたんなのでしょうか。話は、戦国時代にさかのぼります。

豊臣秀吉が、小田原城攻めをしているときに、宮ノ下に石風呂を作って、兵士を療養させたそうです。秀吉の軍勢が滞在したおかげで、街がにぎわったそう。そこで、秀吉をたたえるために、秀吉が馬印として使っていたひょうたんのマークを、街のシンボルにしているのです。

店では、ひょうたんモナカを食べることができます。

お店の店主、安藤さんの家は、もともと奈良屋旅館という、老舗旅館でした。しかし、2001年に閉館してしまいます。

2006年に、安藤さんが手放さなかった築50年の古民家3棟を改装して、カフェをオープンしました。そのとき、旅館の建具や照明を再利用したのです。

安藤さんは、今でも、ゲストハウスをオープンする計画を進めています。

手伝っているのが、地元の大工・芹澤さんと材木店・大山さん。木を使った建物を建てることについて、熱い想いを聞くことができました。

次に紹介されたのが、ナラヤカフェのとなりにある「ならやあん」。木を使ったおみやげものを取りそろえています。

小田原漆器職人の鈴木さんが登場。小田原漆器は、室町時代から続いています。透明なウルシをぬることで、木目そのままの美しさをきわだたせているのです。

小田原の若手木工職人集団「いぶき会」という団体があることを知りました。

最後には、安藤さんのお父さんが登場。

たしかに旅館という建物の形はなくなってしまいました。でも、箱根という場所では、訪れる人をこころよく受け入れる、という気持ちは今でも息づいているのです。

2018/06/14

ふるカフェ系 ハルさんの休日「高知県・高知市」築160年どっさり土佐がつまったカフェ

今回ハルさんが訪れたのは、高知市。高知駅前では、坂本龍馬など土佐三志士が出迎えてくれます。

お店に着くと、目に飛び込んでくるのは、長さ数メートルもあると思われるのぼり。店の名前は、土佐水木。住所は、高知市槇山町10−24。

ちなみに、土佐水木というと、四国の山で生えている木のことでもあります。庭木としても使わる木です。

車を使わないで行くとすると、高知駅から、土讃線(どさんせん)に乗り、朝倉駅でおりて、歩くことになるようです。駅から店までは2kmくらいあります。

屋根に使われているのは、水切り瓦。高知独特の瓦です。水切り瓦についてはこの記事にくわしく出ています。

この瓦は、建物を雨から守るだけではなく、装飾として発展しました。

そして、壁は土佐しっくいです。ふつうのしっくいとの違いは、「わらすさ」と呼ばれるワラを発酵させたものを混ぜる点にあります。

蔵の軒下の木材にも彫りがあり、装飾の細かさを感じる。

店の外を歩いてみると、塀が敷地の内側にあります。不思議です。建物の中に入ってみると、この塀があることで、庭が箱庭のように見える効果があると分かります。

芝と石畳が、市松模様のように並んでいて、美しい。

店の中に入ってみると、カフェではありませんでした。パン屋さんになっています。

気を取り直して、カフェスペースに進むと、座敷とテーブル席があります。店のサイトによれば、テーブル席・カウンター席・掘り炬燵席など80席。 個室は4名、8名、10名の3部屋あるということです。

番組ではこじんまりと見えましたが、駐車場も30台分あるそうで、かなり広いお店です。

立体的な彫りのランマが特徴で、建物の格を感じます。

メニューを見たハルさんは、昼なのにモーニングが食べられる、ということにびっくり。

いつものようにお店の中を探検していたハルさんは、床の間に馬のランマを見つけました。

なぜ馬のランマなのでしょうか。それは、この建物のオーナーである岡林家が、土佐藩の馬廻をしていたからです。

(馬廻とは、大名の側近に当たる人、だそうです。)

古い建物は地域の宝と考えている大西さんが、建物の持ち主である姉妹から管理を託されました。そして、カフェに生まれ変わったのです。

大西さんは、他にもお店を手がけています。

ここで、モーニングがハルさんのところに運ばれてきました。パン三種・サラダ・グラタン・ゆで卵・デザート・ジュース・コーヒーと、ものすごい品数です。

地産地消にこだわった野菜のサラダが自慢です。高知といえば、野菜の一大産地ですからね。


別の部屋では、大きな大漁旗のようなものを広げた人たちが集まっていました。

この旗は、フラフと言います。端午の節句に飾られるそうです。先ほど紹介した大西さんの弟に、三つ子が生まれたとのことで、フラフを作ることにしたのです。

このサイトによると、かつては生まれた子の名前をフラフに書いていたそうですが、最近では、個人情報ということで、敬遠されているとのこと。時代を感じます。

フラフに見られるように、高知には、人を喜ばせたいという文化があります。

「おきゃく」も、そういう文化の一つです。もともとは、自宅に人を招いておもてなしをすることを「おきゃく」と呼んだそうですが、今では、お店でやる宴会も「おきゃく」と呼びます。

土佐のおきゃく事務局というものがあって、早春にイベントをしているのです。商店街で飲み食いをするという、思い切ったイベントです。

そういえば、高知の人はお酒が強いのだった。

川口からだと、なかなか遠く感じてしまう高知ですが、いつかは行ってみたいと思う魅力があります。

2018/06/07

ふるカフェ系 ハルさんの休日「栃木・黒磯」マスターとママの魅力の"とりこ"となる

ハルさんが今回訪れたのは、栃木県の黒磯にある築100年の銀行カフェです。

黒磯といえば、宇都宮線の終点であり、東北本線でさらに北に向かうための乗り換え駅です。てっきり黒磯市にあるのかと思いましたが、今では黒磯市は無く、2005年から那須塩原市になっているのですね。

黒磯は、石だらけの街並みです。

石塀があったり、正面は木造に見えても、側面だけ石造りの家があったり。那須連山から吹き下ろす強い風のせいで、昔、黒磯では何回も大火事がありました。そこで、防火・延焼防止のために、石造が用いられたのです。

おめあてのカフェは、全部が石造りです。店の名前は、カフェ・ド・グランボア、住所は那須塩原市本町5−19。

大正モダンを感じさせるこのカフェは、ルスティカ様式の石積みをしています。ルスティカ様式とは、こぶ出しで石に陰影をつける手法。ルネサンス期のイタリアで宮殿建築で多く使われました。

使われている石は、大谷石と地元産の芦野(あしの)石、2つの種類があります。

東京駅にも使われている半円アーチ窓が使われていて、可愛らしい。

ついに自撮り棒を取り出し、高い位置を撮ろうとするハルさん。

カウンターにテーブルが数席と、店の中はそれほど広くないです。でも、格天井(神社仏閣に用いられる格式の高い天井)が使われていたり、かつての銀行としての風格を感じます。

出されたのは、和洋が混ざりあったメニューでした。バターライスに、ひき肉のあんがかかっています。

37年の歴史があるカフェ。元々のお店は、取り壊されてしまったので、今の場所に移ってきました。

マスターのおかげで、この店から、黒磯のジャズが始まったそうです。

最後に、名物ライスの作り方をご紹介。

  1. 豚ひき肉をよく炒め、軽く炒めておいたパプリカ・なす・玉ねぎと合わせる。
  2. しょうゆ・みりんで味付けし、かたくり粉でとろみをつける。
  3. バターで炒めたご飯に大葉を加える。
  4. 盛り付けたら、大葉・白ごま・刻みのりを添えて、できあがりです。










2018/05/24

ふるカフェ系 ハルさんの休日「東京・高尾」店主は、人を引きつけてやまない、魅力あふれる女性でした。

ハルさんがおとずれたのは、東京・高尾にある、1970年代の住宅を生かしたカフェです。

店の名前は、TOUMAI(トゥーマイ)。住所は八王子市館町657。高尾駅から歩いて12分ほどのところにあります。

軒の幅が広くて、雨戸があるのが、70年代の戸建ての特徴です。

2階軒下の換気口は、軒天有孔(のきてんゆうこう)ボードになっています。これは、屋根の中を換気する建築材なのです。

そして1階の換気口は、より古い形をしています。その理由は、後で分かることに。

店の中は、壁がなく、ひろびろ。

レモンシチューという、ふしぎな名前のシチューがメニューにあります。

ここで、オーナーの白川由紀さんをご紹介します。

もともと、この建物は、建築士をしていたお父さんが建てた家です。そのころ、世の中は、ひとりひとりが自分の部屋で過ごす時代になります。

由紀さんの家も、増築により2階ができて、由紀さんは自分の部屋を持つことができました。その部屋の中で、海外への夢をふくらませた由紀さんは、大人になり、海外を飛び回るようになったのです。

そうしているうちに、いろいろ運ばれてきました。

まずは、バタフライピーという青い花からできた、きれいな青色をしたお茶。バタフライピーは、東南アジア・インド原産のマメ科の植物です。

タイではハーブとして、お茶だけではなくシャンプーにも使われているとか。台湾でも、よく見かけるそうです。

バブル崩壊のせいで、就職活動に失敗してしまった由紀さん。お父さんから、「恐れず本当にしたいことをしろ」と言われて衝撃を受けました。

結局、旅そのものを仕事にすることにしたのです。ユーラシア大陸横断のバスツアー、アフリカ縦断のトラック旅を企画しました。

100カ国を回った由紀さんが挑戦したのは、空き家となった実家でカフェを開くことでした。

ここで、先ほどメニューで見たレモンシチューの登場です。これは、西アフリカ地域の家庭料理。由紀さんが、この料理をコートジボワールで食べて感動したことから、お店のメニューになりました。

半分に割ったオクラとトマトが目に鮮やかです。骨つきの鶏肉は、スッとスプーンがとおる柔らかさ。

ここで、レモンシチューのレシピをのせておきます。

  1. まずはレモンをしぼります 。
  2. レモン汁・塩・砂糖・しょうゆ・にんにく・はちみつ・マスタードを混ぜて、タレを作ります。
  3. 骨つきの鶏肉をそのタレにつけて、一晩寝かせます。
  4. 骨つきの鶏肉をタレから出して、焼きます。
  5. 鍋で玉ねぎを炒めたら、4.で焼いた鶏肉と、3.の「つけダレ」に水を足して、鍋の中に入れます。そして、沸騰させます。
  6. なお、5.で煮るときには、月桂樹の葉を入れると良いでしょう。

完成です。

由紀さんのおかげて、心の豊かさを大切にする人たちがカフェに集うようになりました。

由紀さんは、「大丈夫」と言うことで、世の中のムードが良い方向に変わるんじゃないかと考えています。不安を感じている人が、「自分は自分のスタイルで良いんだ」と思ってくれればいいと、由紀さんは願っています。

ここのカフェが、人をそんな気持ちにさせる場になればよい、と考える由紀さんなのでした。

2018/05/17

ふるカフェ系 ハルさんの休日「栃木・大田原」学びたいという心を大切にする場所

今回、ハルさんが訪れたのは栃木県にある大田原市のふるカフェです。

田園風景が広がる中にあるのは、古い校舎を生かしたカフェです。店の名前は、「hikari no cafe’/蜂巣小珈琲店」。住所は、大田原市蜂巣295。

前回の掛川のカフェに続いて、今回も、車を持っていないとたどり着くまでが大変そうな店です。

大田原といえば、個人的に、学生時代に免許を取るために合宿場としてお世話になった場所。周りには何もありませんでした。卒論の原稿を持っていたけれど、ほとんど進まなかったという思い出があります。

それはさておき。

店の外観は、赤茶色の屋根が、可愛らしく目立っている。鎧張りの壁との組み合わせは、まさに昔の学校。

カフェ部分は、窓を広く、天井を高くとってあり、店の中は広々です。洋小屋組の天井が美しい。職員室と教室の床板の種類が違うのも、面白い。

hikari no cafe' という店の名前にふさわしく、光あふれる店内でした。

青い大きなトラクターに乗ってやってきたのは、農家の人。店で出している古代米を作っています。8年前から生産を始め、珍しいだけではなく美味しいと評判になったのです。

給食風のお盆・先割れスプーンなど、演出が細かい。ビーカーに入って出されるサラダが目を引きます。

古代米のご飯の分量をご紹介。白米2合と古代米大さじ2杯の分量で炊き上げています。

このカフェは、障害者福祉施設を経営している川上聖子さんが、経営しています。

障害のある人を何人も店員として雇っているのです。番組では、そんな店員の一人をクローズアップしていました。さすが、障害にも正面から向き合っているEテレらしい番組構成。

店員だけでなく、来る人にも学ぶことの大切さを感じて欲しいというのが、オーナーの川上さんの願いです。

校庭の片隅に置かれたのは、「わらぼっち」。わらぼっちとは何?と思ったら、この記事をみてください。

番組の最後は、学校という場所にふさわしく、常連さんを集めての合唱です。鍵盤がめくれているオルガンも、ちゃんときれいな音を奏でていました。

2018/05/09

ふるカフェ系 ハルさんの休日「静岡・掛川」昭和の昔にタイムスリップできる空間があります

今回ハルさんが訪れたのは、築50年の牛舎を生かしたカフェです。

店の名前は、Antique Cafe Road(アンティーク カフェ ロード)、住所は静岡県掛川市大野1776-7です。

今までのふるカフェは、電車から降りて歩けばたどり着くところが多かったですが、ここは、最寄りの掛川駅から10kmくらいあります。遠くて大変そう。どうやっていくのか気になります。

と思ったら、ハルさんは、ある人の車に乗って、お店の近くまで連れて行ってもらいました。

ハルさんが車で移動するなんて珍しい。掛川駅で、いつも持ち歩いている愛用のタブレットの充電が切れてしまいます。そこに、たまたまカフェの店主が通りがかり、タブレットを車で充電してもらいながら、近くの茶畑まで連れて行ってもらえたのです。

その茶畑から、めあてのカフェまでは歩いてすぐでした。

店を訪れた人がまず目にするのは、古いバイクにレトロな車。

お店は、もともは牛舎でしたから、天井が高くひろびろしています。C型鋼の柱、H型鋼の柱と、トタン板の壁、まさに昭和レトロを感じさせる。

店の中には、これまたレトロな雑貨が並んでいます。ずっしりと重そうな「かき氷製造機」、タイプライター。料理が運ばれるのを待つ時間も、いっそう楽しい。

お店の紹介記事がありました。こちら⇒巷で噂! 掛川の秘境カフェ「ロード」レトロな時代に思わずタイムスリップ?

今回ハルさんが注文したメニューは、牛ステーキのカレーです。掛川牛というブランド牛のサイコロステーキがごろごろしています。

もとは雑貨店・兼カメラ店をやっていたご主人の大場さんは、デジタル化が進んだので、カメラ店を閉じ、カフェを始めました。今まで集めてきたたくさんの古い雑貨を飾れる場所として、広い牛舎がぴったりだったのです。

この牛舎の中には、「カブ」専門のバイク修理店や、革製品のお店、遠州織物のお店などいろいろなお店が集まっています。そんなところは、ちょうどこの番組の川口の回で紹介したセンキヤに似ています。

最後に登場したのは、お茶農家さん。お茶を使った自家製パンを作っています。冷やし固めた茶葉ペーストを生地にはさんで焼き上げ、できあがり!

次回は、栃木・大田原のカフェです。

2018/04/24

ふるカフェ系ハルさんの休日「静岡・浜松市天竜」地域のコミュニティに欠かせない存在であり続けること

今日訪れたのは、静岡県の浜松市にある、ふるカフェです。浜松市にあるといっても、このお店の場所は、新幹線の浜松駅から20km以上も離れています。

そこは、かつて天竜市と呼ばれた場所、今は浜松市・天竜区。天竜といえば、天竜川の恵みである木材の産地として有名です。

ハルさんは天竜二俣駅で電車を降りて歩きます。国の登録有形文化財に指定されている駅舎です。

大通りから路地を少し入ったところに、そのカフェはあります。

店の名前は、「こみちカフェ」。住所は、浜松市天竜区山東4326。

リンク先のブログをのぞいてみたら、ハルさんの休日の話題ですごく盛り上がっていました。店主の人の気さくな人柄が伝わってくる良いブログです。

外から目につくのは、すごい角度の傾斜がついた三角屋根。屋根瓦はF型瓦と呼ばれる、洋風建築の瓦です。そして外壁は白。

建物の中も、白い壁。そして、奥に進むと、ステージのような段差があります。

そこで、好奇心に負けて床板を開けてしまったハルさん。不思議な空洞と蛇口があります。これは何なのでしょう。

ここで登場したのは、この建物の歴史を知っている人です。この建物は、教会として建てられました。慈愛の教会だったと言います。

町の人々が集まる集会場のような教会でした。

白くて小さなその家は、スウェーデンからきた宣教師のメリーさんが建てた教会だったのです。

先ほど見た空洞と蛇口は、「洗礼槽」なのです。
洗礼とは、キリスト教に入信するために行われる儀式です。洗礼の方法は、3つあります。浸水(体を水に浸す。洗礼槽はこの場合に使う)・灌水(頭に水を注ぐ)・滴水(頭に手で水滴をつける)です。

お店のおすすめメニューは、お子様ランチ風定食です。ハンバーグ・オムライス・エビフライのセットで、どれもツヤツヤ美味しそう。

お店で使っているスプーンやイスは、天竜の木材を使っています。

「治水と治山は一体である」と唱えた金原明善さんは、洪水で多くの被害を出してきた天竜川から町を守るために生涯をささげました。明治時代の頃の話です。

木々を守り育てている人と、山の魅力を伝える人、いろいろな人々が関わることで、今でも天竜の山が守られています。

2018/04/11

ふるカフェ系 ハルさんの休日「山梨・北杜(ほくと)」 八ヶ岳の澄みきった空気の中で暮らしてみたい

今回訪れるのは、山梨県・北杜(ほくと)市にある、ふるカフェです。

お店の名前は、エンガワ カフェ(engawa cafe)、住所は、山梨県北杜市高根町東井出155 です。

北杜市は、「2018年版 住みたい田舎ベストランキング」小さなまち〔総合部門1位〕に選ばれました。(参照サイト)

選ばれた理由は、何でしょうか。

北杜市では、平成27年度から「若者応援プロジェクト」などの戦略を実施しています。移住を希望する人への就労支援も行っており、年代別の移住者数は30代が最も多くなりました。

ちなみに、私が注目している彫刻家で、大住潤さんという方がいます。すてきなシロクマを生み出しています。(大住潤さんについて、私が熱い思いを込めて書いた記事はこちら) 彼もまた、東京から北杜市に移住したそうです。(紹介記事)

そんな北杜市に、ハルさんがやってきました。

北杜市は、八ヶ岳のふもとにある高原の町です。撮影の時には、雪が積もっていました。でも曇りがちというわけではなく、日照時間は日本一です。

ハルさんが、庭先のヤギに誘われるようにして、カフェに着きました。

カフェの屋根は、輪違瓦(わちがいがわら)と呼ばれる形の瓦です。

その屋根からは、煙突がニョキッと伸びています。煙突といえば軽井沢のふるカフェを思い出すハルさんでした。

先週のカフェとは違って、素朴な内装。そこに、ペチカがどっかりと置いてあります。暖房用なのでしょうが、ペチカと日本家屋という組み合わせはギャップが大きく、面白い。

天井に張り付いているのは謎の物体。

天井からは、自在鉤(じざいかぎ)が吊り下がっています。昔は「いろり」があったのでしょう。

ここで、お店にやってきたのは、ゴリさんこと小西貴士さんです。写真家であり、絵本作家でもあり、保育の現場にもいる多彩な人です。(ゴリさんのブログゴリさんの紹介記事)

ハルさんは注文をしようと、他のお客さんが食べているものを見ました。すると、なんとみんなラーメンを食べています。おすすめは、地元の生野菜をふんだんに使ったオシャレラーメンです。

ラーメンをすするハルさんが新鮮すぎる。

オーナーは、「地元の食材の魅力を引き出すのは、ラーメンが最もふさわしい」と考えました。だからカフェでもラーメンなのです。鶏と魚介のダシがしっかりきいています。

北杜市は、ポール・ラッシュさんのおかげで移住する人が増えたとも言えます。ポール・ラッシュ氏の理念を生かす団体として、キープ協会というところがあるのですね。

ゴリさんが活動する保育園(清里聖ヨハネ保育園)も、ポール・ラッシュさんが始めました。

オーナー夫婦が店をオープンしたのは10年前のこと。隙間だらけの建物ということもあり、ペチカを新しく作ったのです。

北杜市は、ホップ作りが盛んでした。このお店の前の持ち主も、ホップ農家だったそうです。昭和20年に500軒あったホップ農家も、平成に入ると一人だけになってしまいました。

その後を継ぐために埼玉からやってきた人が紹介されていました。

最後に出てきたメニューは、ホップティーに、ホップチョコレートケーキです。たぶん番組だけのオリジナルメニューでしょう。

「食べることは生きる基本です」という店主の言葉で番組は締めくくられました。この番組を見たあなたも、私もきっと北杜市に住みたくなるはず。

2018/04/05

ふるカフェ系ハルさんの休日「東京・あきる野」 多摩の山が生んだ家がいかに素晴らしいか

今回訪れたのは、東京・あきる野市にある洋館カフェです。

武蔵五日市駅から歩いて10分と少しのところに、その建物はあります。カフェの名前は「小机亭喫茶室 安居(あんご)」住所は、東京都あきる野市三内490です。

築142年のすて"木"な、つまりは木造の白い洋館カフェです。いろいろなふるカフェをめぐってきた ハルさんですが洋館は初めて。

雑木林の中を抜けると、白くて可愛らしい、おしゃれな洋館が目に飛び込んできます。

コロニアル様式の建築です。日本でも明治期以降、長崎や神戸などの外国人居留地の住宅で用いられた様式です。

天井は、菱組天井になっています。富岡製糸場にも使われている形です。

建物を正面から見ると洋館です。でも、側面は蔵のように見えます。

玄関を入って、目を引くのが「こて絵」です。こて絵とは、左官職人が漆喰で作りあげたレリーフです。ウサギの絵がかわいらしく、また、雲がたなびいています。

階段の「蹴上(けあげ)」と呼ばれる側面にも、美しい彫刻が施されています。

今は使われていないけれど暖炉があったり、階段を上ると洋間があったり、洋風の要素があります。

内開きのフランス窓や、ローマドーリア式の柱などが特徴的です。

ここで、突然登場したのが、酒井晢さんです。日野市の一級建築士で、古い建物に詳しい方です。

この洋館のような建物は、擬洋風(ぎようふう)建築と呼ばれます。日本の棟梁たちが洋館を見よう見まねで作った建築のことを言います。

擬洋風建築が作られたのはわずか10年間。歴史に残る貴重な建物です。現在では、東京都の有形文化財に指定されています。

メニューはフルーツを添えた自家製チーズケーキとコーヒー。まあ、普通のメニューです。でも、この圧倒的な手の込んだ建物を見たら、それだけで満足しそうです。

ご主人の小机篤さんは、林業をする家に生まれました。この家は、先祖が銀座煉瓦街にあこがれて、マネをして建てたものです。

材木の中には、質は素晴らしいけれど、見た目が悪くて商品にならない材木があります。この家には、そんな材木が使われています。

小机さんは、「山にある木を切り出し、苗を植えることを繰り返すこと。そのことによって山が守られる。」と語ります。

最後に登場したのは、染物職人の森博さんです。黒八丈と呼ばれる染め物を作っています。

この染め物は、「ヤシャブシ」という木、地元の泥を使い、秋川の水を使って作られます。まさに、地元の恵みから生み出される逸品です。

森さんは、一度は途絶えた黒八丈を現代風にアレンジし、今に生かしています。

多摩の山のめぐみが、いかに素晴らしいものか、感動しっぱなしの30分間でした。

次回は、山梨・北杜(ほくと)です。

2018/04/02

ふるカフェ系ハルさんの休日「鹿児島・蒲生(がもう)・指宿(いぶすき)」

久しぶりに「ハルさんの休日」が帰ってきました。

正確には、今年の元旦に放送されたものです。新シリーズが始まるのを記念して、鹿児島スペシャルが再放送されました。

ハルさんを演じるのは、渡部豪太さんです。NHKの大河ドラマ「西郷どん」でも、西郷隆盛の弟役で出演していることから、ちょくちょくそのネタが入ります。

1. 築150年・武家屋敷魂が宿る薩摩カフェ

まず訪れたのは、姶良市蒲生町にあるカフェです。鹿児島市街から、北へ、電車とバスを乗り継いで。

風情のある石垣が並ぶ通りの中に、そのカフェはあります。店の名前は「蒲生茶廊zenzai」(お店の公式サイトにリンクしてます)

住所は、鹿児島県姶良市蒲生町上久徳2425。日豊本線の「帖佐(ちょうさ)駅」から車で10kmほどのところにあります。バス便はないのかしら。かなりハードルが高そう。

門を入って目に飛び込んでくるのは、視界をさえぎるような壁です。「かえし」と呼ばれ、敵が屋敷にすぐ侵入できないように作られた防御壁です。鹿児島の武家屋敷には多く見られます。

おめあての建物は、武家屋敷という言葉からイメージされるものとは違っています。平屋の庶民的な古民家です。鶏を飼っていたり、半農半士だったそうです。「雨戸返し」という工夫が面白い。

そして突然始まる鹿児島弁講座。やっぱり鹿児島弁は難しいです。鹿児島弁を残そうと活動している人も紹介されました。例えば、蒸し暑くてたまらないことを指す「ほめっ」という言葉。鹿児島の気候をよく表していて、短い言葉で状況を的確に伝えることができます。

ふすまや障子がないから、お店の中は広々としています。天井は、竿縁天井。天板に竿縁と呼ぶ木材を等間隔に貼った座敷に多く用いられる伝統的な工法です。

普通の竿縁天井は、竿縁と床の間が平行になっているのですが、ここでは、竿縁の方向が床の間に向かっています。家の主人を刺すことになるから、竿縁を床の間に向けるのはご法度のはず。でも、薩摩では床指しと呼ばれ、主人が自らに刃を向ける覚悟を表したものだと言われています。

お店のオススメはいちごパフェ。蒲生はいちごの産地でもあり、地元で採れたいちごを使っているそうです。

そのほかに、白玉団子・つぶあん・玄米フレーク・抹茶シフォンケーキ・ホイップクリームが入っています。全体的には、和風のイメージ。

ちらっと映っていたお餅入りのぜんざいも美味しそう。

最後に披露されたのは、薩摩琵琶の演奏です。薩摩藩で行われていた「郷中(ごじゅう)教育」その中の科目の一つが、薩摩琵琶でした。

2. 「ひっ飛べ」魂を持ったオーナーが切り盛りする古民家カフェ

つづいて訪れたのは、薩摩半島の南端にある指宿市のふるカフェです。店の名前は「梅里」(お店の公式サイトにリンクしてます)

住所は、鹿児島県指宿市岩本2848-2。最寄駅は、薩摩今和泉駅です。指宿駅からは、かなり離れています。

指宿の名所は、砂蒸し温泉です。海をながめながら入れるので、気持ち良さそう。昔は、東洋のハワイとも呼ばれ、にぎわっていました。

お店の門には、藍色ののれんがかかっていて、風情があります。

屋根は、寺院建築によく見られる入母屋(いりもや)造りで、重厚感があって格式がただよいます。

お店の人が、ハルさんの大ファンだというネタをはさみつつ進行します。

店の中は、蒲生と同じく、広々としています。目を引くのは、年代物のタンス・糸車・アンティークのライトなど。窓からは、うっすらと桜島を見ることができます。また、庭に植わっている木々が美しいです。

鴨居が低いのは、鹿児島の武家屋敷の特徴です。

ランチメニューは、籠盛りです。天ぷら・さつま揚げ・お造り・煮物・あえ物・サラダと見た目も華やかなメニューです。そして土鍋で炊かれたご飯。鹿児島の「ひのひかり」という品種を使っています。

さつま揚げは、カフェオーナーのご両親が作っているものです。

お吸い物に入っている団子は、オクラパウダーを使ったものです。指宿はオクラの名産地ですが、廃棄されるオクラが多いことが問題となっていました。そこで、いつでも使えるオクラパウダーに加工されるようになりました。

カフェを開いた当初、みんな成功するとは思っていなかったけれど、5年半も続いているとはすごいこと。

観光ガイドの人が、鹿児島に残るわらべ歌として、「泣こかい 飛ぼかい 泣こよか ひっ飛べ」という節を紹介してくれました。あれこれ考えるよりも、勇気を持ってまずやってみようということです。

このカフェのオーナーの心意気にも通じるものがありました。

次回は、東京・あきる野市です。

2017/05/04

ふるカフェ系 ハルさんの休日「群馬・桐生」 あなたは小池魚心という人を知っていますか?

今日訪れたのは、群馬県の桐生市にあるふるカフェです。

桐生市といえば織物産業の中心地。桐生織と呼ばれる絹織物で、有名です。今でも、ノコギリ屋根の工場が現役で動いている町です。

めあてのお店は、糸屋通りにある「(異国調菜) 芭蕉」、住所は、桐生市本町5-345です。今までハルさんが訪れた店を集めた「ふるカフェマップ」を更新しました。

建物の中には、無数の民芸品が所狭しとならんでいます。不思議な雰囲気がただよっています。

建物の中はたくさんの建具で区切られていて、迷路のようです。店内の暗さに目が慣れたら、歩き回ってみるのも面白いかもしれません。

席に着いたら、呼び鈴を鳴らしてみましょう。呼び鈴の音色が席によって違っており、店員さんはその音を聞き分けて、駆け寄ってくるらしいです。

このお店は、小池魚心さんという人が、昭和12年に開いた店が始まりです。小池魚心さんが、その当時(80年前!)に古民家だった建物を買って、店を始めたということです。

お店のイチオシのメニューは、小池魚心さんの代から続く、カレーです。

また、番組では、椎茸まんじゅうもおすすめされていました。ピーマンの肉詰めならぬ、椎茸の肉詰めに、衣をつけて油で揚げた逸品です。

メニューについては、このサイトがとても詳しくレポートしているので、ご覧ください。

かつての店主である小池魚心さんのこだわりが強いので、お店が完成するまでに、20年かかったといいます。

小池魚心さんのこだわりの強さを物語るエピソードとして、次のようなものがあります。人づてに棟方志功に絵を描いてもらったくせに、自分が気に入らなかったので、漆喰(しっくい)で埋めてしまったのです。

10年ほど前に、棟方志功の絵が壁に埋まっていると分かりました。そこで、そのしっくいをはがして、今では、店の中で棟方志功の壁画を見ることができます。しっくいをはがす様子はNHKでも放送したとか。

私は、この番組を見て、小池魚心さんに興味をかき立てられました。調べてみると、桐生市国際交流協会が、桐生の偉人を外国の人に紹介するために作成したパンフレットがありました。

そこで、小池魚心さんについて、いかに心を尽くしてこのお店を運営してきたかが、熱く熱く語られています。(資料はPDFファイルです)

一般的には、講談社の創設者のほうがかなり有名に思えますが、そちらはカンタンにしか書かれていません。その落差がちょっと面白い。

では、このへんで。

次回は、京都の吉田山に広がる茶の湯のカフェです。

2017/04/28

ふるカフェ系 ハルさんの休日「東京・中野」 地域の人の居場所作りを地道にやっている、その集大成がここにある

中野といえば、中野サンプラザ、または中野ブロードウェイが有名なところです。私も、オタク活動に熱心だったころは、よくコンサートのために訪れていました。

そのように、中野は文化の発信地です。または、ビルの立ち並ぶ都会というイメージがあります。

しかし、今回訪れたカフェは、そのような中野のイメージをくつがえすものでした。

お店の名前は、モモガルテン。住所は、中野区中央2丁目57−7。あの堀越学園の目の前にあります。

今まで訪れた店を地図にした、ふるカフェマップはこちらから。今回分を追加しました。

モモガルテンは、築およそ70年、二軒長屋を改築したカフェです。

遊歩道に面したこのお店。二軒分という長さを生かして、開放感のあるテラスです。水槽には、金魚も泳いでいる。

店の中に入ってみると、壁を取り払って、中の空間もひろびろしています。

この番組で取り上げられてきた、ほかのカフェは〇〇造りだとか、特徴がありました。でもこのカフェは、見た目はただの民家です。

しかし、トイレの引き戸の上にさらに洋風のドアをつけるなど、改築に遊び心が発揮されています。

改築をしたのは、中西道也さん。古民家の改築を数多く手がけています。古い建物を残すことは、自然を残すことに近い、と語ってくれました。そうは言っても、ただ単に残すのではなく、自分のしたい工夫ができるのが良いのだそうです。

お店のおすすめのメニューは、店主が半日かけて煮込んだカレーです。玉ねぎを炒めるためだけに、1時間を使うというのだから、ものすごい。練馬大根の産地だからか、たくあんが付いてきます。

店の前の道は、昔は桃園川という川だったのだという話を聞いていると、ゲストで森比左志さんが登場しました。

どんな方なのかと思うと、絵本作家だということ。超有名作品である「はらぺこあおむし」の翻訳家、「こぐまちゃんシリーズ」の共著者だと知りました。

ちなみに、世田谷美術館で、はらぺこあおむしの作者「エリック・カール展」をやっています。見にいくのが楽しみ。

森比左志さんはこの店は、安らぎ、憩いの場所だと言います。

お店のご主人は、昔、区のケースワーカーをしていました。ケースワーカーとは、日常生活で困難を抱える人の相談にのったり、援助をしたりする仕事。区役所を退職してから、この店を始めたのだそうです。

地域の人の居場所作りをしたいと思って始めたこのお店。その望み通りの店になっているようです。

話は変わって。
1970年に「沖縄 郷土の家」が誕生してから、中野には、沖縄の人が多く住むようになりました。やがて、沖縄の祭も開催されるようになり、今でもそれは続いています。

そこで、琉球音楽の専門家でもある妻の明美さんが、三線を披露してくれました。彼女は、沖縄芸術大学付属共同研究所の肩書を持っています。

オリエンタルなメロディに聞き入っていると、時間がたつのも忘れ、すっかりあたりは暗くなりました。

お店は、午後6時には閉店となっています。ご注意を。

ではでは。

次回は、桐生のふるカフェです。


2017/04/23

「ふるカフェ系 ハルさんの休日」で訪れた店を地図にしました

タイトルの通り、地図を作ってみました。

お店の名前、住所、電話番号、Webサイトのリンク(作っていない場合は食べログ)などをのせました。マーカーをクリックすると、これらの情報がポップアップされます。

下を↓クリックすると、地図が開きます。
ふるカフェマップ

行ったところは主に関東ですが、その中でも固まらずにあちこちに行っているのだなと、感じます。

2017/04/21

ふるカフェ系 ハルさんの休日「神奈川・中央林間」 米軍ハウスって何?

今日訪れたのは、中央林間にあるふるカフェです。築50年ほどの米軍ハウスを改修したお店です。

店の名前は、FLATHOUSEcafe(フラットハウスカフェ)、住所は、大和市中央林間3丁目16−2。

米軍ハウスとは何でしょうか。ざっくりいうと、「基地の外部にある民営の賃貸物件で平屋か2階建のもの」で、間取りがアメリカ人向けになっているものをさすそうです。(Wikipediaより)

中央林間は厚木基地にほど近いため、アメリカ風の建物をところどころで見ることができます。よくあるのが、ランチハウス様式と呼ばれる建物です。これは、戦後アメリカで大流行した大衆住宅で、左右非対称の平屋です。そして、なだらかな勾配の屋根が特徴です。

お目当てのカフェは、白い壁に赤いドアが彩りをそえている、そんな建物です。屋根を見ると、日本の普通の民家です。これが米軍ハウスとは信じられません。玄関には、靴を脱ぐための段もあり、やっぱり和風。(お店なので、土足で上がれます。)

常連客におすすめされたのは、ミートローフ。

水道業を営んでいるこの常連さんは、米軍ハウスの思い出を語ってくれました。

ミートローフの作り方は、ひき肉に玉ねぎなどを混ぜタネを作ります。牛乳と混ぜたオートミールをつなぎとしてよく混ぜます。型にスライスしたベーコンを敷いて、タネを詰め、オーブンでじっっくり焼いて出来上がりです。

うずらの卵を目玉のように埋め込んでいて、ちょっと可愛らしい見た目です。

このお店には、大学の先生も興味を持っています。神奈川大学教授の内田青蔵さんが、解説してくれました。先生の専門は、日本に建てられた西洋建築です。

普通の日本の建物なら、バス・トイレは玄関の近くにあります。でも、この家ではバス・トイレが奥の方にあったり、米軍ハウスの特徴を教えてくれました。先生の見立てでは、この家は、いずれ日本人にも貸せるように和洋折衷にしたのではないかということです。

取り壊しの危機にあったこの建物をよみがえらせたのが、今のお店のスタッフたちです。廃材を集めて改修し、2011年にオープンしました。

先ほど常連として紹介されたおじさんも、店づくりに大いにかかわったのでした。

なお、このカフェのある建物には、「ガジェットモード」というお店が入っているようです。イギリスのヴィンテージ雑貨を扱っています。

ではでは。

ふるカフェ系 ハルさんの休日「東京・錦糸町」 ものづくりの街で生き残るための方法とは何か

今回訪れたのは、錦糸町にある古民家カフェです。

錦糸町は、ハルさんが学生時代に過ごした街。それから何年かが経ち、今では駅前に背の高いビルが並んでいます。でも、一歩路地を入ると昔から続く町工場があったりするのです。

目指すカフェは、立ち並ぶビルに挟まれるようにして、そこにあります。2階建ての、築60年、店舗兼住宅の建物です。話はそれますが、このようにビルの谷間に残る建物のことを「ど根性ビル」と呼んだりするようです。

店の名前は「すみだ珈琲」(お店のブログにリンクします)。住所は、墨田区太平4丁目7−11。

木枠にガラスがはめられたドアを開けると、木に囲まれた空間が目に入ってきます。京都の町屋のように、奥まで続きます。

上を見上げると、そこには根太(ねだ)天井。これは上の階の床板を下の階の天井に利用するものです。床板を支える横木がむき出しになっています。

建物がゆがまないようにするための「方杖(ほうづえ)」と呼ばれる補強材もむき出しです。飾り気のない、質実剛健な印象を受けます。

かつては、靴やわらじを作る町工場だったこの建物。

今では、照明にもガラス細工を使い、江戸切子と呼ばれるコップを並べています。このカフェの店主の実家が、ガラス工芸を営んでいるからです。創業120年にもなるそうです。

熱いコーヒーでも飲めるように、ホット飲料専用の江戸切子を開発しました。

お店で出されるお茶受けには、野菜の砂糖漬けもあります。5日もかけて作るこのお菓子は、墨田区の人たちに愛されています。この砂糖漬けは「梅鉢屋」のものでしょう。

かつては、9,700もの町工場があった墨田区。確かに、今では工場の数は減りました。

しかし、今でも続くところはあるのです。天然素材のブラシを作る工房や、子どものための安全なハサミを作る職人など、現代のニーズに合ったところは人を引きつけています。

ではでは。

次回は、米軍基地の町に生まれたカフェです。

2017/04/10

ふるカフェ系 ハルさんの休日「京都・西陣」 誰もが名前を知っているこの町が、新しく生まれ変わっている

レギュラー放送が、ふたたび始まりました。「ふるカフェ系 ハルさんの休日」
正月の特別番組では、金沢に行きました。それを見て、魅力的な放送だったので、またいつか毎週見たいなと、心待ちにしていました。

今日訪れたのは、京都・西陣にある築90年、国の登録有形文化財カフェです。店の名前は、「さらさ西陣」。(お店の公式サイトにリンクします)

住所は、京都市北区紫野東藤ノ森町11ー1  です。京都駅から北に7km、大文字山を望む場所にあります。京都御所からみると北西にある店です。

お店の玄関の屋根は、唐破風(からはふ)です。唐破風とは、日本で生まれた流線型が特徴の屋根で、お寺や城によく使われる形です。軒下には、曲線の木材が使われています。これを茨垂木(いばらだるき)といい、見栄えをよくするための造りです。

また、梁には模様が彫られ、優美さを際立たせています。虹梁(こうりょう)と呼ばれる技法で、お寺の建築でよく見かけます。

このお寺みたいな建物が、元は、どんな使われ方をしていたのか気になります。

建物の中に入ると、天井は、格天井(ごうてんじょう)になっています。壁には、緑色のタイルが使われ、ピンクがかった赤色の花が描かれています。このタイルは、マジョリカタイルと呼ばれ、近代イギリスで生まれた装飾タイルです。日本では大正から昭和10年代まで生産されていました。

タイルと、高い天井、大きな吹き抜けから想像できるように、ここは銭湯として使われていました。京都では、平安時代から湯屋と呼ばれる銭湯がありました。昭和の時代には、多い時で350件もの銭湯があったそうです。

ほとんどの銭湯は、宮大工によって作られました。ですから、唐破風があるなど、お寺のような外観をしています。今回訪れたカフェは、平成11年まで営業していた銭湯です。

番組では、銭湯らしいメニューとして、フルーツ牛乳が取り上げられていました。このフルーツ牛乳は、お店で手作りしたものです。牛乳に加えるのは、パイナップル・みかん・桃・バナナの4種類のフルーツと、はちみつ・砂糖。材料をミキサーにかけて完成です。

店で使うランチョンマットは西陣織です。西陣といえば、西陣織の産地です。もちろん、今でも工場が現役で動いています。

時代をさかのぼると、応仁の乱のあと、西軍の陣地の跡に織物職人が集まったことから、西陣織と呼ばれるようになりました。

西陣織は、分業制をとっており、糸を染める専門の人がいます。そのお店は糸染め店といいます。また、糸の本数・長さをそろえる人もいて、整経(せいけい)と呼ばれます。職人同士のコミュニケーションを図る場所として、銭湯がとても大切だったと、思い出話に花が咲きます。

他の多くの伝統工芸と同じように、西陣織も、衰退してきました。そんな中で、街を盛り上げようと、西陣織の工場見学ツアーが行われているのです。 また、このカフェができたことで、雑貨店やゲストハウスなども誕生するなど、波及効果も出ているようです。京都自体が、観光客が増加していることもあり、その恩恵も大きいように感じられました。

このカフェは、お茶だけではなく、ちゃんと食事ができる店です。和定食がおいしそう。京都ならではの白味噌のみそ汁、さわらの西京漬け、千枚漬けなど、見ているだけでお腹がすいてきました。

妻の実家が大津なので、個人的には、京都がすごく身近な存在になっています。西陣はまだ行ったことがないので、このカフェを含め、街並みを楽しみたいと思いました。

ではまた。

2017/01/05

ふるカフェ系 ハルさんの休日「金沢」 古いものと新しいものが共存する町をたっぷり歩いてみませんか

久しぶりに始まりました、『ふるカフェ系 ハルさんの休日』。ハルさんが、ふるカフェ、つまり、古民家を生かして営業しているカフェを訪れる番組です。

今回は、特別番組ということで、1時間放送され、2カ所のカフェを訪れました。

金沢には、茶屋街(ちゃやがい)と呼ばれる地区があります。ひがし茶屋街、主計町(かずえまち)茶屋街、にし茶屋街と分かれています。

まず、番組で紹介されたのは、ひがし茶屋街。1820年にできた金沢最大の茶屋街で、国の重要伝統建造物保存地区になっています。

茶屋というのは、芸妓さんがいる店のことです。昭和30年代には、60軒以上の茶屋があり、200人以上の芸妓さんがいました。

次に、主計町茶屋街を訪れます。「かずえまち」と呼ばれているのは、加賀藩士、富田主計の屋敷があったからです。ここは、浅野川沿いにあり、明治初期に形成されました。

この主計町茶屋街を歩いていると、細かい格子が特徴的な建物がありました。

その格子は、木虫籠(きむすこ)と呼ばれています。外からは中が見えにくく、中から外がよく見えるのが特徴です。

1軒目の店の名前は、土家。住所は、金沢市主計町2-3です。

この記事のように、日本建築学会の広報誌にも取り上げられるくらい、見ごたえのある建物です。

内装は、1階もすてきなのですが、2階が特に目を引きます。「ベンガラ」で真っ赤にぬられた床の間が素晴らしい。

窓からは、ゆったり流れる浅野川と、対岸の建物を見てなごむことができます。

お店では、サービスで、棒茶(茎だけを使った番茶)と栗蒸しようかんがついてきます。すごい気前の良さ。

予約すれば、仕出し弁当も食べられるそうです。

金沢には、この店のような茶屋のほかにも、町屋・民家・武家屋敷があり、1950年以前に建てられたものを、「金澤町屋」と呼んで保存しています。

町屋研究会というものもあり、カフェ「土家」を修復したのも、この会のメンバーの人です。


町屋研究会の人たちに教えられて、ハルさんが、次に向かいました。2軒目のお店は、明治末期の黒い門の古民家です。

長町武家屋敷跡という一角に、そのお店があります。長い土塀や石畳の小道が続くこの場所に、大きな屋根の建物が見えてきます。

その屋根は、切妻造りで、白壁に格子が入ったデザイン。「あずまだち」と呼ばれます。そんな和風の建築の中に、カラフルなエスニックのドアがあったり、金ぴかの仏壇があったりする不思議な建物です。

店の名前は、「くらげが雲になる日」。住所は、金沢市長町2-6-5です。

ハルさんが注文したのは、プーパッポンカリーというメニュー。タイでよく食べられているカニを使ったカレーです。

作り方は、香箱ガニ(メスのズワイガニのこと)を使います。カニの卵をカレールーと鶏卵に混ぜます。あとは、カニの身と季節の野菜といっしょに炒めるだけです。

見ているだけでお腹がすいてきました。

2階に案内されると、そこには、渋い青色の壁がありました。群青壁とよばれ、ラピスラズリを使った青い顔料で塗装する金沢独自の壁です。

群青壁は、藩主の前田斉泰(なりやす)が始め、武士や豪商の間に広まりました。

金沢のふるカフェでは、赤い壁・青い壁と対照的な2軒を見ました。どちらも金沢の特徴的な色です。

伝統を守りつつも、革新的なものを生み出してきた金沢。そのふところの深さを見ることができた旅でした。

最後に、番組で紹介された金沢の建造物を並べておきます。

尾山神社 神門(国の重要文化財)
金沢21世紀美術館
石川四高記念文化交流館
鈴木大拙館
金沢蓄音機館

子どもを連れて、いつか金沢に行ってみたいなと思いつつ。ではでは。

2016/07/28

ふるカフェ系 ハルさんの休日「長野県 軽井沢」 いい家は、多くの人の手を渡っても今に生き残ります。

今日ハルさんがおとずれたのは、みんな知っている町、日本有数のリゾート地である軽井沢です。

天皇陛下・皇后陛下が出会われた場所として有名なテニスコートに立ち寄りつつ、道を進みます。(そのテニスコートは、「軽井沢会テニスコート」といいます。)

森林浴が気持ちよさそうな林の中に建つカフェは、築90年の別荘カフェです。店の名前は、旧軽井沢Cafe涼の音(すずのね)。住所は、長野県北佐久郡 軽井沢町旧軽井沢972 (旧サロモン別荘)。

建物をよく見ると、壁は弁柄(べんがら)塗りで、赤茶色の落ち着いた色が周りの木々に溶け込んでいます。

かつて、軽井沢は、旧中山道の宿場町でした。それが避暑地に生まれ変わったのは、カナダ生まれの宣教師アレキサンダー・クロフト・ショー氏のおかげです。
避暑地としての軽井沢のスタートは1886年(明治19年)、カナダ生まれの宣教師アレキサンダー・クロフト・ショー氏が当地を訪れ、その美しい清澄な自然と気候に感嘆し、家族、友人たちにそのすばらしさを推奨して、その夏この地へ避暑に訪れたのが最初だと言われている。(軽井沢観光協会公式ホームページより引用)

今日のカフェも、旅籠(はたご)を生かした別荘でした。いろいろな人の手を渡って、今に至ります。昔の持ち主は、ライシャワーアメリカ大使夫人の「松方ハル」さん。最近は、作家の森瑤子さん。

この建物は、保存活動が行われました。そして建物の歴史的価値が評価され、3年ほど前に、登録有形文化財に指定されたのです。軽井沢町のホームページにそのほかの別荘とともに掲載されています。

店の中は、ゆったりとした時間が流れています。その空気を生んでいるのは、置いてあるテーブルかもしれません。お店のテーブルは、軽井沢彫がほどこされた見事なものです。軽井沢彫は日光彫の技術を取り入れて始められました。桜の花のデザインが特徴的です。

出されたメニューは、新鮮な野菜が盛られたプレート。メインを飾るソーセージはほろ苦く、コクが深いそうです。桜の木で「いぶす」ので、豊かな香りになります。燃料として、最後に加えるのはコーヒー豆で、そうすると、香りに奥行きが増すそうです。

2階は手つかずのまま残されています。碍子引き(がいしびき)や古い掛け時計などがあり、昔にタイムスリップしたような感覚になります。

そこは、作家の森瑤子さんが書斎として使っていた場所でした。

ゲストとして登場したのは、森瑤子さんの娘のヘザー・ブラッキンさん。森瑤子さんは、軽井沢で良く採れるルパーブでパイを作ってくれたそうです。

ルパーブ、私は好きです。まさに、ジャムになるために生まれたといってもいいほど、素晴らしい酸味があります。少し前に、奥多摩に登山に行ったときに、駅のそばの温泉「もえぎの湯」で売っていたのをたまたま見つけて、買ってきたことがあります。

岩手にいる父親もジャムを作って送ってきたこともあるし、涼しいところで良く育つ植物のようです。

と、いい具合に脱線してきたところで、締めくくりたいと思います。番組は、これで終わりなのか、それともまた見ることができるのか。再開を楽しみにしたいです。

ではでは。