2015/12/22

ひざの外側が痛むので、ジョギングを休んでストレッチ

ここのところ、ジョギングは休みがちです。
先週の木曜は、大腸内視鏡検査のためにお休み。
日曜は40分くらい、力を抜いて走りましたが、
「ひざの外側」が痛くなってしまいました。

調べてみると、腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)という
症状でした。別名を「ランナーひざ」と言うらしい。
http://kotoseikeigeka.life.coocan.jp/11hizanooveruse.htm

ストレッチや、股関節周囲・膝周囲にある筋肉を
マッサージすることが有効だそうです。

思えば、ゆっくり走り始めているから、
ストレッチをしなくても大丈夫と、怠っていました。
http://www.mentena.com/?page_id=277
このサイトを見ながら、ストレッチをしてみます。

2015/12/21

オイコノミア「短気は損気"怒り"の経済学」

今日のオイコノミアは、「怒り」の功罪について、
経済学の側面からみてみます。

1. 前園氏が登場

ゲストは、元サッカー選手の前園氏です。
番組の冒頭から、氏の暴行事件の話になります。
スポーツ紙の紙面まで使って煽るEテレ。

2. マテラッツィ効果とは

まずは、怒りのプラス面・マイナス面について、
最新の経済学研究の成果が紹介されます。
その名も「マテラッツィ効果」

マテラッツィ効果とは何でしょうか。

2006年のサッカーW杯において、相手チームのジダン選手を
挑発し、その結果、ジダン選手がマテラッツィ選手に頭突きし、
ジダン選手が退場させられたという事件がありました。

このように、ジダン選手を退場に追い込んだマテラッツィ選手の
振る舞いから、マテラッツィ効果という言葉ができました。

マテラッツィの行為は、ジダンを怒らせて、ジダンだけではなく
フランスチームをメンタル面で力を発揮できなくさせ、
弱体化させる作戦だった。

行動経済学では、こう考えるようです。


ウリ・ニーズィー教授の研究では、怒ることで、
  • メンタル要素の強い競争 →生産力が下がる
  • フィジカル要素の強い競争→生産力が上がる
といった現象が見られるとされています。この点からすると
サッカーでは、メンタルの側面が勝敗に大きく影響すると
言えそうです。

3. 「怒り」の経済的なマイナス面

次に、怒ると、公共の利益に協力しなくなる場合が多いという
ことが紹介されます。
題材は、「公共財ゲーム」
ゲームのルールの詳細は、こちらのサイトに譲ります。

利己的なふるまいの方が有利だとわかると、初めは利他的に
行動していた人も、次第に怒りを感じて、利己的にふるまうようになる
という実験が行われました。

4. 怒りをしずめるために、するべきこと

テーマは変わって、人の怒りをしずめるにはどうすればいいか、
クレーム対応のロールプレイが行われました。
この辺は、経済学という感じではないですが、ビジネス上の
処世術とということで、とりあげたのでしょう。

クレーム対応のポイントは、以下の3点です。
(1) 真剣に相手の話を聞く
(2) 謝罪する
(3) 共感(逃げない姿勢)
これによって、相手の怒りが軽減します。

一方、自分の怒りをしずめるためには、どうすればよいかについても
紹介されました。
このテーマは、私にとっても大いに参考になりました。

前園氏が、例の謹慎期間中に、アンガーマネジメントの研修を受けて
自分の怒りを理解しコントロールするすべを身に付けたことから
話が始まります。

企業研修の場でも、怒りをしずめるためには、怒った直後の6秒を
乗り切ることが大切だと言われているそうです。
怒った感情を、うまく解消しないと、ネガティブな思考が強まって、
その後の活動にもマイナスだということが深く理解できました。

では、怒りをしずめるために、どういう方法をとればよいのでしょう。
番組では、「壁に止まったハエの目線」になって、自分を振り返ると
客観的に見つめることができ、冷静になって怒りが大きくやわらぐ
という研究結果が紹介されました。

逆に、怒ったときの状況を自分の視点から振り返っても、かえって
自己中心的になり、怒りが強くなるだけで逆効果だそうです。

5. 「怒り」の経済的なプラス面

最後に、怒りの感情が、マイナス面ばかりではなく、
プラスの面があることも紹介。

(1) 不確実なことでも確実性が高いように感じる
(2) 自分で周りのことをコントロールできると感じる
(3) リスクを取る傾向がある

例えば、副作用が怖くてなかなか踏み切れなかった治療に踏み切れたりと
怒りの感情には良い面もあるようです。


次回のオイコノミアはこちら「"笑い"の経済学」

ちきりん氏の「年齢差10歳で出会わせよう!」を読んでの異論と考察

ちきりん氏のブログが、「年齢差10歳で出会わせよう!」という
タイトルで更新されました。

 ざっくり要約すると、次のようになります。
(1) 出生率を上げるためには、結婚組数を上げる必要がある
(2) 結婚組数を上げるためには、結婚する気が高まっている世代の
 背中を押してあげればよい
(3) 結婚する気が高まっている世代は、女性なら29歳くらい、
 男性なら39歳くらいである。
(4) そこで、それらの年代が出会う機会を作ってあげればよい。
 なんなら、一人当たり100万円の報奨金を出せばよい。

1. 主張の問題点は何か―統計を手がかりに

わりと熱心にちきりん氏のブログを読んで、考えを新たにすることが
多い私ですが、今回ばかりは、むりやりだなと感じました。

まず、自分(男)の考えの出発点としては、10歳も年上の男性と結婚したがる
女性は、少数派だということ。

「Yahoo!お見合いでの私の活動」という超局地的なデータですが、
39歳の私が、10歳くらい離れた女性に10通メッセージを出して、
断りの返事が1通、無反応が9通でした。

これだけでは、まったく信憑性がないので、
結婚についての統計をみてみます。
初婚夫妻の年齢差別にみた年次別婚姻件数













(クリックして拡大します)

(引用元)厚生労働省「人口動態調査」
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001137969
上記サイトの表9-14

7歳以上年上の男性と結婚する女性は、今も昔(45年前)も全体の1割です。
現在では、むしろ、「女性が男性より年上の結婚」の割合が増えています。
100万円の一時的な報奨金で、この意識が変わるとは思えません。

また、表9-13を参照すると(数字は2014年)
結婚生活に入ったときの初婚夫妻の年齢別にみた婚姻割合(%)










(クリックして拡大します)


25-29歳の女性が、35-39歳の男性と結婚する割合は、
30-34歳の男性と結婚する割合のおよそ6分の1となっています。

出会いの場を設けるのは良いと思いますが、報奨金まで出して
力を入れるべきことのようには思われません。

予算の面からいっても、年間の結婚組数(初婚)が50万組弱ですので(表9-5)、
約1兆円を要することになります。

以上をふまえて、私の考えとしては、29歳の女性を39歳の男性と結婚させるのは、
困難である、ということになります。

2. 少子化対策について考えてみる

ちきりん氏が、テーマとしているのは、少子化対策ですから、それについて
私の考えを述べると、

(1) 結婚を多額の費用を出して促すのは無駄である。最終的には、個人の問題
 なのだから、出会いの場などの最小限の関与にすべき。

(2) 少子化は避けられない。

(3) ドイツのように移民を受け入れるつもりもないし、フランスのように事実婚を認めて
 少子化対策をするつもりもないのだから、少子化を受け入れるべき。
 (夫婦別姓すら受け入れられない社会が事実婚を受け入れられるわけがない)

(4) よって、手厚い年金のような福祉はあきらめて、長く働ける環境を整備するべき。
 働けなくなった人には生活保護で手当てをする。

以上のようになります。


2015/12/19

玉三郎と中車を見てきました@12月大歌舞伎

歌舞伎座で行われている十二月大歌舞伎、夜の部を
見てきました。
途中で、月光荘画材店に寄りたかったので、新橋から歌舞伎座まで。
さほど、飾り立てていない町並みを歩きます。

題材は、妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)
あらすじは、町娘と身分の高い男女の3人が三角関係になり、
結局町娘が振られて、嫉妬に燃えるところ、第三者に刺されてしまいます。
町娘の血は彼女が惚れた男の役に立つから、といわれて
納得しながら町娘が死んでしまう、というめちゃくちゃなストーリーです。
(だいぶ、端折りました)
詳細はこちら
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%B9%E8%83%8C%E5%B1%B1%E5%A9%A6%E5%A5%B3%E5%BA%AD%E8%A8%93

めあては、町娘役の玉三郎です。
3幕仕立てで、同じ役を1・2幕目は七之助、3幕目は玉三郎が演じる
という構成になっていました。

3幕目は、恋しい人がいる屋敷に行って、振られたことを知り、絶望し、
そのうえ、屋敷にいる官女にいじめられて悔しさに震え、
結局は命を落とすという起伏が激しく、さまざまな感情表現が必要な
場面ですが、玉三郎の演技には胸を打たれました。

また、途中で中車(香川照之)が出てきましたが、玉三郎を舞台となる
屋敷に導く役どころで、コミカルな演技が光っていました。
初めて女形を演じたとのことですが、まったく違和感ないのには
驚きです。

1幕目には中車の子どもが出ており、よく通る声で演じきっており、
役者の血を感じたのでした。