2016/02/15

バレンタインデーは自作自演で

先日、14日は、バレンタインデーでした。

世間は、盛り上がったみたいですね。最近は、サロン・デュ・ショコラとかいうイベントが人気らしい。海外の人気チョコレート職人が腕をふるった作品がいただけるようです。

いつかは、そういったおいしいチョコをよりどりみどり食べてみたい気もしますが。

今年の気分は、自分で作って食べればいいやと思ったのでした。去年からお菓子を作りはじめて、チョコレート菓子はまだ作っていなかったから、ちょうどいい機会でした。

いろいろ考えた結果、選んだレシピは「材料2つ・濃厚ガトーショコラ」。

使う材料が
  • チョコレート60グラム
  • 卵4個
以上の2つですむという手軽さにひかれました。
手順は、次のとおり。

  1. チョコレートを「ゆせん」で溶かします。
  2. 卵を卵白と黄身に分けます。
  3. 卵白はハンドミキサーで「ツノが立つまで】泡立てます。
  4. 溶けたチョコレートに黄身を入れ、手早く混ぜます。
  5. 4に卵白を入れ、ゴムベラで切るように混ぜます。
  6. オーブンを170℃にあたためて、およそ40分焼きます。
  7. 泡立てた生クリームをそえて、いただきます。
レシピと違って、板チョコに変えてクーペルチュールチョコレートを使ったので、ケーキ自体は甘さ控えめになりました。そのぶん、生クリームをそえて、コクをアップ。


2016/02/12

黒田バズーカ2が無力化された日

今年になって始まった、株式の大暴落。
ついにこの日がやってきました。

1. 黒田バズーカ2をふりかえる

今から、1年半前、2014年の10月31日のことです。日本銀行の黒田総裁が発表したのは、「量的・質的金融緩和」の拡大という文書でした。これによれば、2%の物価上昇を目指すために、
  • マネタリーベース増加額の拡大
  • 資産買入れ額の拡大および長期国債買入れの平均残存年限の長期化
この2つの政策がとられました。これを、俗に黒田バスーカ2と呼んでいます。
とくに、2番目のほうは、ETFおよびJ-REITを、それぞれ年間3兆円も買い入れるものです。ですから、不動産市場や、株式市場へ大きな影響を与えるものと考えられました。

発表の前日には、15,658円だった日経平均株価は、800円近く上昇し、16,413円となったのです。
その後は、どんどん上昇し、2015年6月24日には、20,952円の高値をつけるまでになりました。

そこから、半年以上の時間が流れ、株価は乱高下をくりかえしながら、今日ついに、15,658円を下回って、取引を終了しました。14,952円です。

時系列で並べてみると、
15,658円 ⇒34%上昇⇒ 20,952円 ⇒29%下落⇒ 14,952円 となります。

2. アメリカの値動き

いっぽう、アメリカではどうかというと、ダウ工業株30種平均は、2015年5月19日に高値をつけています。その推移は、
17,195 ⇒6%上昇⇒ 18,312 ⇒14%下落⇒ 15,660 です。

日本とアメリカの株価指数の計算方法は、違いますから、一概には比べられません。ただ、日本株は、大きく盛り上がり、急速にしぼんでいったという印象を受けます。

また、同じ期間の中でみると、アメリカの方が日本より、下落率が高いのですね。

イエレン氏が、2015年12月16日に利上げを発表したときには、アメリカは、景気がいいから利上げをすると、言っていました。具体的には、次のとおり
ジャネット・イエレンFRB議長は記者会見で、「米景気を牽引(けんいん)するファンダメンタルズや、家計の健全性、国内消費には確信が持てる」と指摘。「製造業やエネルギー分野など一部の業種にはプレッシャーもあるものの、根底にある米国経済は安定している」とした。
でも、株価の動きだけみると、この判断は間違いだったのかもしれないという疑問も出てきます。
ここで、下落が止まるのか、あるいは、リーマンショックを思わせる下落におそわれるのか、今、まさに正念場といえるでしょう。

ではでは。

2016/02/11

元「王国民」の私が書く。田村ゆかり、アイドル活動休止のニュース

今日、ネットを見ていたら、衝撃のニュースが飛び込んできました。
Yahoo!トップにもなったようです。












(クリックして拡大します)

1. ニュースの詳細は

田村ゆかりが、メインとなっている活動を休止するとのこと。

田村ゆかりといえば、女性の声優です。
声優は、アニメのキャラクターなどに声をあてるのが主な仕事ですが、なかには、ライブ活動やラジオで人気を博している人たちも多く、彼女は、その中でも代表的な存在です。
「王国民」とは田村ゆかりのファンのことを指して呼ぶ呼び方です。

その彼女について、
  • ライブ活動を中止
  • 「田村ゆかりのいたずら黒うさぎ」などのラジオ活動終了
ということが発表されました
いま思えば、彼女の日記に書かれた
私にとっての2015年は、別れの年になるのだと思う
という文章は、今のできごとを予期していたのかも知れません。

2. 田村ゆかりとの出会い

私が田村ゆかりを知ったのは2005年の冬ころ。
今から10年以上も前のことです。
面白いラジオがあると聞いて、「田村ゆかりのいたずら黒うさぎ」を聞くようになったのがきっかけです。

軽妙な語り口、かわいらしい声とは裏腹にくりだされる数々の自虐ネタというギャップに、一気にとりこになってしまいました。

ちょうど翌年、2006年の春には、ファンである紺野あさ美が卒業するという話が流れました。
そのさびしさを埋めるように、なかば興味半分で、田村ゆかりのコンサートに行ってみたのです。場所は、東京厚生年金会館。

そこで目にしたのは、ロリータファッションに身を包み、ロリータボイスで歌い踊る姿でした。その完成されたパフォーマンスに魅了され、そこの会場のまさにその場で、ファンクラブに入っていたのです。

その後は、ツアーごとにコンサートに参加し、「遠征」(自分の住まいから遠く離れたコンサート会場に行くこと) もしばしばでした。
金沢や福岡(田村ゆかりの地元)への遠征は、印象に残っています。
ここまではまったのは、やっぱり田村ゆかりの歌唱力が際立っているからだと思います。

そんな私も、2年ころ前にはファンクラブを辞めてしまい、ラジオもめったに聞かなくなってしまいました。

3. 今後は

レコード会社との関係が切れたということであれば、彼女が音楽活動を続けるのは難しくなりそうです。
今のレコード会社は、キングレコードですが、いままでの曲を歌うためには、新しいレコード会社がそこから版権を買い取る必要があるはずです。
そして、さらにライブ活動を回していくための投資をしないといけないわけです。

彼女の年齢を考えると、手を挙げるレコード会社が現れるのは難しいように思われます。
芸能界のはかなさを、またもや思い知らされてしまいました。

アイドル声優としての田村ゆかりは、私の、そしてみんなの思い出の中で生き続けるのです。
ということで、この文章を締めくくりたいと思います。

ではでは。

【追記】
田村ゆかりのコンサートでは、みんなピンクのサイリウムを振っています。
私は、サイリウムを持たない派なので、いつも手ぶらで参加してたのですが、そうすると、となりの人がそっとサイリウムを差し出してくれることが、たびたびありました。そんなちょっとした人の優しさに触れられるのも、コンサートの楽しさの一つでした。

2016/02/09

オイコノミア「モテの極意」 相方の綾部さんは直接からまずVTRです

今回のオイコノミアは、ちょっとテイストを変えて、恋愛について考えます。
もちろん、経済学の視点から。

「自分からグイグイ行きたくなることが一番幸福です」と語る又吉さん。

せっかくモテ期がきているはずの又吉さんのために、男女の関係を分析し、もっとモテるようになることをめざします。ゲストは、ピースの二人と親交の深いYOUさんです。

そして、VTRで相方の綾部さんが登場しました。

1. モテるってどういうこと?

経済学の考えからすると、モテるということは、需要が多くて供給が少ない状態です。
つまり奪い合いになる状態のことをさします。

今回は、「需要と供給」をキーワードに恋愛を考えます。

「モテ学 研究者」として、相方の綾部さんが、解説して下さいます。
綾部さんがすぐれているところは何でしょうか。

まず、1つめのポイントは、女性の好みが20代から60代までと、いわゆるストライクゾーンが広いこと。
そして、「センスがあるだけではなく、モテるための努力をしたから今の結果があるのだ」と、綾部さんは自信満々に語ります。

この綾部さんの考え方は経済学的にいうと、
  • 「ストライクゾーンが広い」→市場が大きい
  • 「モテるための努力が大事」→研究開発
このように表すことができます。

YOUさんによれば、女性の心をつかむためには、何よりもマメであることが大事なんだそうです。

2. シグナリングがたいせつ

そして、モテの極意として、シグナリングが重要になります。
シグナリングとは、情報を持っている側が、情報を持っていない側に対して、自らのよい性質を伝えようとすることです。

例えば、「自分はおしゃれだ」ということをアピールするためには、どうすれば良いでしょう。
ただ、自分の口で言うだけでは足りません。ジャケットやシャツをうまく着こなし、相手に伝える必要があるのです。

3. 恋愛をマーケット(市場)として考えてみると

恋愛においては、相手が自分に気があるかを判定したり(スクリーニング)または、相手をじらして気を引く(メンタルアカウンティング)、そんなテクニックも大事です。

ただ、何よりも欠かせないのが、出発点である出会いを増やすことではないでしょうか。

出会いを増やすためには、どのように行動したらよいのでしょう。

ここで、登場するのが、「シック・マーケット理論」。
ノーベル経済学賞を受賞した、ピーター・ダイアモンド氏が提唱したものです。

この理論は、次のようなものです。
「厚みのある市場」つまり、参加者がより多い市場の方が取引の成立する可能性が高い。
市場に参加する場合には、このような参加者の多い市場に参加したほうが、より多くの成果を手にすることができる。

これを恋愛にたとえるなら、まずは、自分を欲しがってくれる人が多い場所を選ぶべきです。さらに、自分も相手のことを魅力的だと思えることが多い場所を選ぶことが望ましいのです。

それがどういう場所なのかと考えると、例えば、フットサルとか共通の趣味で出会うやり方です。

もちろん、自分にまったく合わない趣味をむりやりする必要はありません。

4. デートの場所選び

恋愛のきっかけは、デートになるわけですが、では、どんなところでデートしたらよいのでしょう。
私も、とくにこれといった方針もなく、「そこそこおしゃれなレストランで」と決めていました。

この問題に、綾部さんが、いいアドバイスをくれました。

初めから相手の食べ物の好みがわかっている場合は、それに合わせます。
好みが分からない場合は、「恵比寿で鍋」、これが良いそうです。

鍋でもしながら、ゆっくりと相手の好みを聞き出して、次のデートでは相手の好みに合ったお店へ誘うわけです。

食べログで、「恵比寿のバレンタインデートにぴったりの鍋のお店」を探しておきました。

このリストが、あなたの恋愛研究の手助けになれば幸いです。

ではでは。


次回のオイコノミアは、「勉強するのは誰のため?教育の経済学」