ふるカフェのレギュラー放送が始まって、訪れるところは、郊外ばかり。東京から電車で1時間以上かかるような地域でした。
ですから、東京からすぐの我が町・川口市には、縁が無いのかなーと思っていたのです。
そんなとき、川口にも、古民家を生かしたカフェがあることを知りました。そして、実際に訪れてみて、心地よい空間だと感じたのです。「Eテレでは放送しないだろうから、ブログに書いておこう」と思って、記事にしたことがあります。私が訪れた川口市の「ふるカフェ」は、
senkiya(センキヤ)といいます。記事は
こちら。
今回、Eテレの「ふるカフェ系 ハルさんの休日」で「センキヤ」が取り上げられると知って、首を長くして放送を待っていました。ちなみに、お店の住所は川口市石神(いしがみ)715。ハルさんは、東川口駅から歩いて行く演出でしたが、さすがに今の季節は、しんどいと思います。東浦和駅からバスでどうぞ。
センキヤは、いろいろなお店が寄り集まってできています。カフェのほかに、雑貨・ギャラリー・革製品・洋服・コーヒー豆・ベーグル・設計事務所・植栽・自動車修理と種類もさまざまです。そのうち、カフェのオーナーが雑貨とギャラリーも経営しているようです。
建物は、築50年の鉄骨の建物。中に入ってみると、さまざまなガラス戸が目を引きます。
- クロスぺーンという装飾ガラスが使われているおしゃれな窓
- モールと呼ばれるストライプ状のガラスが使われていて、センスを感じます
- 大正時代に流行した、格子戸にガラスが組み込まれた建具
- そのほかにも、「銀河」「きらら」など
これらのものは、ご主人が昔から趣味で集めていた建具を再利用したものです。
コーヒーは、となりで焙煎した豆を使っているものも飲むことができます。
2階には、古本スペースがあります。
センキヤは、もともとは、植木屋さんの敷地でした。ご主人は、植木屋の4代目として生まれ、跡を継ぐつもりだったそうです。園芸の勉強をした後、フラワーショップで働いていたのですが、不況が襲います。植木屋も縮小せざるを得なくなりました。
自宅を手放すという話も持ち上がった中、思い立ったのが、カフェです。2年かけて自宅を改装し、オープンにこぎつけました。
川口市で生まれ育った私にとっても、このお店のある周辺は、「何もない場所」という印象がありました。「素通りされるだけだった地域に人が集まってくれることで、喜びが生まれる」と、ご主人は目を輝かせて語ってくれました。
ランチプレートに使われているのは、浜防風(はまぼうふう)。もともと海岸の砂浜で育つ植物ですが、川口で良く栽培されています。数少ない
川口の名産品のひとつです。
もう一つの川口の名産品として、番組の中で、ベーゴマがとりあげられていました。私の小さいころには、多少ベーゴマで遊んだ記憶がありますが、今の子どもにとってベーゴマは、どんなものなのでしょうか。
番組では、植木の名産地として、「安行(あんぎょう)」という地名を出していました。そして、センキヤは、昔は植木屋さん。でも、センキヤがある場所があたかも安行であるような言い方がされていて、ちょっと違和感がありました。センキヤがあるのは、あくまで石神であって、安行ではないよと思いつつ、終わりたいと思います。