2018/04/06

救助のために女性が土俵に上がった話題が興味深い

応急措置のさなか、場内アナウンスを担当していた行司が「女性は土俵から降りてください」と複数回アナウンスを行ったことが、非難を浴びました。

その非難に対して、日本相撲協会は、率直に非を認めて、謝罪をしました。

社会の常識にそった、適切な対応だと思います。

「女性は土俵には上がってはならない」というルールがあります。ルールブックみたいに文章として書かれているわけではないのでしょう。

いわゆる暗黙のルールです。ただ、文章になっていてもいなくても、ルールであることに変わりはありません。そのルールがどのような内容を指すのか、解釈をし、実際の場面にあてはめる必要があります。

例外をまったく認めないルールなのか、例外を認めるのか。

ルールをどのようにあてはめるか、そのことまで決まっているのであれば、現場としても楽なのですが。

決まっていないのであれば、実際そこにいる担当者が、まずルールを解釈することになります。

女性が救護をするために土俵に上がるなどという場面は、ほとんどないのでしょう。ですから、担当者が「この女人禁制のルールは例外を認めないものだ」と考えて、その通りに説明したことはやむを得ないといえます。

いずれにしろ、今回の事件で、女人禁制ルールは例外も認められるゆるやかなものだ、ということが明らかになったわけです。その意味で、興味深いできごとです。

2018/04/05

ふるカフェ系ハルさんの休日「東京・あきる野」 多摩の山が生んだ家がいかに素晴らしいか

今回訪れたのは、東京・あきる野市にある洋館カフェです。

武蔵五日市駅から歩いて10分と少しのところに、その建物はあります。カフェの名前は「小机亭喫茶室 安居(あんご)」住所は、東京都あきる野市三内490です。

築142年のすて"木"な、つまりは木造の白い洋館カフェです。いろいろなふるカフェをめぐってきた ハルさんですが洋館は初めて。

雑木林の中を抜けると、白くて可愛らしい、おしゃれな洋館が目に飛び込んできます。

コロニアル様式の建築です。日本でも明治期以降、長崎や神戸などの外国人居留地の住宅で用いられた様式です。

天井は、菱組天井になっています。富岡製糸場にも使われている形です。

建物を正面から見ると洋館です。でも、側面は蔵のように見えます。

玄関を入って、目を引くのが「こて絵」です。こて絵とは、左官職人が漆喰で作りあげたレリーフです。ウサギの絵がかわいらしく、また、雲がたなびいています。

階段の「蹴上(けあげ)」と呼ばれる側面にも、美しい彫刻が施されています。

今は使われていないけれど暖炉があったり、階段を上ると洋間があったり、洋風の要素があります。

内開きのフランス窓や、ローマドーリア式の柱などが特徴的です。

ここで、突然登場したのが、酒井晢さんです。日野市の一級建築士で、古い建物に詳しい方です。

この洋館のような建物は、擬洋風(ぎようふう)建築と呼ばれます。日本の棟梁たちが洋館を見よう見まねで作った建築のことを言います。

擬洋風建築が作られたのはわずか10年間。歴史に残る貴重な建物です。現在では、東京都の有形文化財に指定されています。

メニューはフルーツを添えた自家製チーズケーキとコーヒー。まあ、普通のメニューです。でも、この圧倒的な手の込んだ建物を見たら、それだけで満足しそうです。

ご主人の小机篤さんは、林業をする家に生まれました。この家は、先祖が銀座煉瓦街にあこがれて、マネをして建てたものです。

材木の中には、質は素晴らしいけれど、見た目が悪くて商品にならない材木があります。この家には、そんな材木が使われています。

小机さんは、「山にある木を切り出し、苗を植えることを繰り返すこと。そのことによって山が守られる。」と語ります。

最後に登場したのは、染物職人の森博さんです。黒八丈と呼ばれる染め物を作っています。

この染め物は、「ヤシャブシ」という木、地元の泥を使い、秋川の水を使って作られます。まさに、地元の恵みから生み出される逸品です。

森さんは、一度は途絶えた黒八丈を現代風にアレンジし、今に生かしています。

多摩の山のめぐみが、いかに素晴らしいものか、感動しっぱなしの30分間でした。

次回は、山梨・北杜(ほくと)です。

2018/04/04

ご入学おめでとうございます

これからは、じぶんのすきなことをみつけてください。
たのしいがっこうせいかつになりますように、ねがっています。

私にとって、「おじさん」として初めて迎える「きょうだいの子ども」の入学式です。
かんたんなメッセージを送りました。

「あっという間に、子どもは入学を迎える」という言い方をされがちです。でも、やはり、今までの6年間は長いな、と感じます。

小学校生活は、さらに6年間あります。まだまだ小さい子どもも、どんどんどんどん大きくなるのでしょう。

自分のことを振り返ってみると、夢中で本ばっかり読んでいた気がします。長い距離を走ることも好きでした。何でもいいので、何か熱心に取り組むことができるものがあると、幸せになれる気がします。

学校生活については、正直どうでも良いと思います。いじめられていたタイプの人間なので。

とはいえ、かわいい身内が、楽しい学校生活が送れることに越したことはありません。そうなることを祈るような気持ちで願いたいです。

2018/04/03

結婚3周年を迎えて

書きたいことはいろいろあるけれど、時間は限られています。

そんな状況で、まっさきに書くべきことは結婚記念日についてです。

私は、結婚してから、ブログを本格的に始めました。毎年、結婚記念日について書こうと思いながら結局書かずじまい。いつの間にか、結婚してから丸3年がたちました。

どうにかこうにかやって来られたのは、ギブアンドテイクを心がけてきたからと考えています。

妻は、家の中をきれいに片付けるのが得意。私は、休みの日限定ですが、毎朝、カフェ風のふわふわホットケーキを食卓に出すことができます。

独身時代に比べて、生活の質はものすごく上がりました。

平日は、お弁当を作ったり、寝かしつけをしたり。代わりに、妻にはおいしい晩ご飯を作ってもらったり。

ただ、最近では、お弁当の回数も減り、寝かしつけはほとんどせず、平日の私の貢献度は下がる一方です。残業を言い訳にしているけれども、どこかで元にもどさないとと考えています。

というわけで、結婚4年目の抱負は、「仕事の手を抜いて、家庭に力を振り分ける」です。

妻の抱負は、まだ聞けていません。それを聞いて、この記事は完成します。