今日訪れたのは、静岡県の浜松市にある、ふるカフェです。浜松市にあるといっても、このお店の場所は、新幹線の浜松駅から20km以上も離れています。
そこは、かつて天竜市と呼ばれた場所、今は浜松市・天竜区。天竜といえば、天竜川の恵みである木材の産地として有名です。
ハルさんは天竜二俣駅で電車を降りて歩きます。国の登録有形文化財に指定されている駅舎です。
大通りから路地を少し入ったところに、そのカフェはあります。
店の名前は、「
こみちカフェ」。住所は、浜松市天竜区山東4326。
リンク先のブログをのぞいてみたら、ハルさんの休日の話題ですごく盛り上がっていました。店主の人の気さくな人柄が伝わってくる良いブログです。
外から目につくのは、すごい角度の傾斜がついた三角屋根。屋根瓦はF型瓦と呼ばれる、洋風建築の瓦です。そして外壁は白。
建物の中も、白い壁。そして、奥に進むと、ステージのような段差があります。
そこで、好奇心に負けて床板を開けてしまったハルさん。不思議な空洞と蛇口があります。これは何なのでしょう。
ここで登場したのは、この建物の歴史を知っている人です。この建物は、教会として建てられました。慈愛の教会だったと言います。
町の人々が集まる集会場のような教会でした。
白くて小さなその家は、スウェーデンからきた宣教師のメリーさんが建てた教会だったのです。
先ほど見た空洞と蛇口は、「洗礼槽」なのです。
洗礼とは、キリスト教に入信するために行われる儀式です。洗礼の方法は、3つあります。浸水(体を水に浸す。洗礼槽はこの場合に使う)・灌水(頭に水を注ぐ)・滴水(頭に手で水滴をつける)です。
お店のおすすめメニューは、お子様ランチ風定食です。ハンバーグ・オムライス・エビフライのセットで、どれもツヤツヤ美味しそう。
お店で使っているスプーンやイスは、天竜の木材を使っています。
「治水と治山は一体である」と唱えた
金原明善さんは、洪水で多くの被害を出してきた天竜川から町を守るために生涯をささげました。明治時代の頃の話です。
木々を守り育てている人と、山の魅力を伝える人、いろいろな人々が関わることで、今でも天竜の山が守られています。