2018/06/13

外づらだけは歴史的な米朝首脳会談

20日ほど前には、米朝首脳会談は中止になるなんて言われていたのに、結局開催されました。

ふたを開けてみると、ほとんど目新しさはないです。
このツイートのリンク先に、合意文書の全文がのっています。
  • アメリカと北朝鮮が、努力して仲良くしていこう
  • 北朝鮮が、朝鮮半島の完全非核化のために努力する
  • 朝鮮戦争の時の捕虜・行方不明者を取り戻す
以上のような、努力目標ばっかり並んだ内容です。

国務長官のマイク・ポンペオ氏は、捕虜・行方不明者を取り戻すことで合意できたことが、最も意義深いとツイートしています。

このビデオを撮りたかったから、とにかく形だけでも会談をしたかったのでは?と、思いました。

2018/06/09

ロスパペロテスという店で、ある絵本に出会った話

代々木上原の駅ちかくに、ロスパペロテスという古本屋があります。

はじめは、時間をつぶすためにふらっと立ち寄ってみました。入り口には、あまり特徴のない、どこにでもありそうな本が並んでいます。

そこから店の中へ、ベビーカーがやっと通れるくらいのせまい通路を入ってみます。すると、宝の山のような英語の絵本がありました。

代々木上原みたいにおしゃれな店が並ぶ町で、英語の絵本を選ぶと、少し気持ちよくなる。そんなふうに思いながら、本を探してみます。

どんな本がいいか。単語の数があまり多くなくて、絵がきれいで、読んでいて親も楽しめそうな本がいいなぁと思います。

そうして見つけたのが、"Rain Rain Rivers" でした。

調べてみると、「よあけ」というタイトルが日本でも有名な作家「ユリー・シュルヴィッツ」氏が書いた本です。

雨がふって、その雨はどうなる?、雨のときはどうやって遊ぶ? といった内容の本です。特に感じたのは、銅版画のような細い線で描かれた、きめ細かな挿し絵が美しいということ。

とても欲しくなりました。・・・が、値段を見ると2,500円。

定価はその半額ほどです。古い出版年でしたから、初版かそれに近い貴重なものなのかもしれません。

ウンウンうなりそうなほど迷いましたが、結局買いませんでした。でも、楽しい体験をすることができたのは間違いない。

本屋の後は、代々木公園で寝転がりながらコーヒーを飲み、良い休日となりました。帰ろうとすると子どもが大泣きするのは、いつものパターン。


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2018/06/08

どうしていい器を使うべきなのか、その意味が生まれて初めて分かった

私は今まで、食器というものを意識して使ってきませんでした。

1. いい器に出会うまで

お茶わん、おわん、おかずを乗せる平たいお皿、カレー皿と用途ごとに、使い分けはします。でも、たんなる食べ物の入れ物にしかすぎませんでした。そして、食器は、そのような役割を果たせば十分だと思っていました。

しかし、ある皿に出会ったことで、そのような考えを改めることになったのです。

その皿を見つけたのは、京都四条と五条のあいだにある「木と根」というお店でした。

そのお店は、雑貨を扱うとともに、喫茶店もかねています。以前からずっと、そこの喫茶店に行ってみたいなと思っていました。

何回か訪れたことはありますが、閉店後だったり、休業日だったり、空振りつづき。

今回、ようやくお店が開いている時間に行くことができました。でも結局、着いたときには、喫茶スペースの営業は終了です。

ものすごく気落ちしましたが、せっかく来たのだからと思い、雑貨を見ることにしたのです。

そこで見つけたのが、この皿です。

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実は、もう一枚あった黒い皿も気になりました。ただ、2枚は必要無いなと思ったのです。そこで、より心が動いたこちらの皿を選びとりました。

この皿が、その魅力を放つのは、食べ物を食べ終えた後です。

ふつうは、食べた後の食器は、すぐ流しに下げて、視界から遠ざけたいもの。

でも、この皿の場合は、食べ終えてちょっと汁がたまっているようなサマも、しみじみ見ていたいという気持ちになる。

出会わなければ、こんな気持ちになるということに気づかずじまいだったでしょう。

2. 作者をご紹介

作者の田中茂雄さんは、奈良の明日香の山の中で、陶芸をしています。自宅兼アトリエで、展示販売もしているそうです。

「川口美術」という骨董店のこの記事に、お宅のようすがくわしく書かれています。まさにスローライフそのもの。

あこがれの田舎ぐらしは、あこがれだけで終わりそうですが、この場所は、いつか訪れてみたいです。

もう少し子どもが大きくなればな、と思いつつ。

2018/06/07

ふるカフェ系 ハルさんの休日「栃木・黒磯」マスターとママの魅力の"とりこ"となる

ハルさんが今回訪れたのは、栃木県の黒磯にある築100年の銀行カフェです。

黒磯といえば、宇都宮線の終点であり、東北本線でさらに北に向かうための乗り換え駅です。てっきり黒磯市にあるのかと思いましたが、今では黒磯市は無く、2005年から那須塩原市になっているのですね。

黒磯は、石だらけの街並みです。

石塀があったり、正面は木造に見えても、側面だけ石造りの家があったり。那須連山から吹き下ろす強い風のせいで、昔、黒磯では何回も大火事がありました。そこで、防火・延焼防止のために、石造が用いられたのです。

おめあてのカフェは、全部が石造りです。店の名前は、カフェ・ド・グランボア、住所は那須塩原市本町5−19。

大正モダンを感じさせるこのカフェは、ルスティカ様式の石積みをしています。ルスティカ様式とは、こぶ出しで石に陰影をつける手法。ルネサンス期のイタリアで宮殿建築で多く使われました。

使われている石は、大谷石と地元産の芦野(あしの)石、2つの種類があります。

東京駅にも使われている半円アーチ窓が使われていて、可愛らしい。

ついに自撮り棒を取り出し、高い位置を撮ろうとするハルさん。

カウンターにテーブルが数席と、店の中はそれほど広くないです。でも、格天井(神社仏閣に用いられる格式の高い天井)が使われていたり、かつての銀行としての風格を感じます。

出されたのは、和洋が混ざりあったメニューでした。バターライスに、ひき肉のあんがかかっています。

37年の歴史があるカフェ。元々のお店は、取り壊されてしまったので、今の場所に移ってきました。

マスターのおかげで、この店から、黒磯のジャズが始まったそうです。

最後に、名物ライスの作り方をご紹介。

  1. 豚ひき肉をよく炒め、軽く炒めておいたパプリカ・なす・玉ねぎと合わせる。
  2. しょうゆ・みりんで味付けし、かたくり粉でとろみをつける。
  3. バターで炒めたご飯に大葉を加える。
  4. 盛り付けたら、大葉・白ごま・刻みのりを添えて、できあがりです。