2018/06/14

ふるカフェ系 ハルさんの休日「高知県・高知市」築160年どっさり土佐がつまったカフェ

今回ハルさんが訪れたのは、高知市。高知駅前では、坂本龍馬など土佐三志士が出迎えてくれます。

お店に着くと、目に飛び込んでくるのは、長さ数メートルもあると思われるのぼり。店の名前は、土佐水木。住所は、高知市槇山町10−24。

ちなみに、土佐水木というと、四国の山で生えている木のことでもあります。庭木としても使わる木です。

車を使わないで行くとすると、高知駅から、土讃線(どさんせん)に乗り、朝倉駅でおりて、歩くことになるようです。駅から店までは2kmくらいあります。

屋根に使われているのは、水切り瓦。高知独特の瓦です。水切り瓦についてはこの記事にくわしく出ています。

この瓦は、建物を雨から守るだけではなく、装飾として発展しました。

そして、壁は土佐しっくいです。ふつうのしっくいとの違いは、「わらすさ」と呼ばれるワラを発酵させたものを混ぜる点にあります。

蔵の軒下の木材にも彫りがあり、装飾の細かさを感じる。

店の外を歩いてみると、塀が敷地の内側にあります。不思議です。建物の中に入ってみると、この塀があることで、庭が箱庭のように見える効果があると分かります。

芝と石畳が、市松模様のように並んでいて、美しい。

店の中に入ってみると、カフェではありませんでした。パン屋さんになっています。

気を取り直して、カフェスペースに進むと、座敷とテーブル席があります。店のサイトによれば、テーブル席・カウンター席・掘り炬燵席など80席。 個室は4名、8名、10名の3部屋あるということです。

番組ではこじんまりと見えましたが、駐車場も30台分あるそうで、かなり広いお店です。

立体的な彫りのランマが特徴で、建物の格を感じます。

メニューを見たハルさんは、昼なのにモーニングが食べられる、ということにびっくり。

いつものようにお店の中を探検していたハルさんは、床の間に馬のランマを見つけました。

なぜ馬のランマなのでしょうか。それは、この建物のオーナーである岡林家が、土佐藩の馬廻をしていたからです。

(馬廻とは、大名の側近に当たる人、だそうです。)

古い建物は地域の宝と考えている大西さんが、建物の持ち主である姉妹から管理を託されました。そして、カフェに生まれ変わったのです。

大西さんは、他にもお店を手がけています。

ここで、モーニングがハルさんのところに運ばれてきました。パン三種・サラダ・グラタン・ゆで卵・デザート・ジュース・コーヒーと、ものすごい品数です。

地産地消にこだわった野菜のサラダが自慢です。高知といえば、野菜の一大産地ですからね。


別の部屋では、大きな大漁旗のようなものを広げた人たちが集まっていました。

この旗は、フラフと言います。端午の節句に飾られるそうです。先ほど紹介した大西さんの弟に、三つ子が生まれたとのことで、フラフを作ることにしたのです。

このサイトによると、かつては生まれた子の名前をフラフに書いていたそうですが、最近では、個人情報ということで、敬遠されているとのこと。時代を感じます。

フラフに見られるように、高知には、人を喜ばせたいという文化があります。

「おきゃく」も、そういう文化の一つです。もともとは、自宅に人を招いておもてなしをすることを「おきゃく」と呼んだそうですが、今では、お店でやる宴会も「おきゃく」と呼びます。

土佐のおきゃく事務局というものがあって、早春にイベントをしているのです。商店街で飲み食いをするという、思い切ったイベントです。

そういえば、高知の人はお酒が強いのだった。

川口からだと、なかなか遠く感じてしまう高知ですが、いつかは行ってみたいと思う魅力があります。

2018/06/13

外づらだけは歴史的な米朝首脳会談

20日ほど前には、米朝首脳会談は中止になるなんて言われていたのに、結局開催されました。

ふたを開けてみると、ほとんど目新しさはないです。
このツイートのリンク先に、合意文書の全文がのっています。
  • アメリカと北朝鮮が、努力して仲良くしていこう
  • 北朝鮮が、朝鮮半島の完全非核化のために努力する
  • 朝鮮戦争の時の捕虜・行方不明者を取り戻す
以上のような、努力目標ばっかり並んだ内容です。

国務長官のマイク・ポンペオ氏は、捕虜・行方不明者を取り戻すことで合意できたことが、最も意義深いとツイートしています。

このビデオを撮りたかったから、とにかく形だけでも会談をしたかったのでは?と、思いました。

2018/06/09

ロスパペロテスという店で、ある絵本に出会った話

代々木上原の駅ちかくに、ロスパペロテスという古本屋があります。

はじめは、時間をつぶすためにふらっと立ち寄ってみました。入り口には、あまり特徴のない、どこにでもありそうな本が並んでいます。

そこから店の中へ、ベビーカーがやっと通れるくらいのせまい通路を入ってみます。すると、宝の山のような英語の絵本がありました。

代々木上原みたいにおしゃれな店が並ぶ町で、英語の絵本を選ぶと、少し気持ちよくなる。そんなふうに思いながら、本を探してみます。

どんな本がいいか。単語の数があまり多くなくて、絵がきれいで、読んでいて親も楽しめそうな本がいいなぁと思います。

そうして見つけたのが、"Rain Rain Rivers" でした。

調べてみると、「よあけ」というタイトルが日本でも有名な作家「ユリー・シュルヴィッツ」氏が書いた本です。

雨がふって、その雨はどうなる?、雨のときはどうやって遊ぶ? といった内容の本です。特に感じたのは、銅版画のような細い線で描かれた、きめ細かな挿し絵が美しいということ。

とても欲しくなりました。・・・が、値段を見ると2,500円。

定価はその半額ほどです。古い出版年でしたから、初版かそれに近い貴重なものなのかもしれません。

ウンウンうなりそうなほど迷いましたが、結局買いませんでした。でも、楽しい体験をすることができたのは間違いない。

本屋の後は、代々木公園で寝転がりながらコーヒーを飲み、良い休日となりました。帰ろうとすると子どもが大泣きするのは、いつものパターン。


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2018/06/08

どうしていい器を使うべきなのか、その意味が生まれて初めて分かった

私は今まで、食器というものを意識して使ってきませんでした。

1. いい器に出会うまで

お茶わん、おわん、おかずを乗せる平たいお皿、カレー皿と用途ごとに、使い分けはします。でも、たんなる食べ物の入れ物にしかすぎませんでした。そして、食器は、そのような役割を果たせば十分だと思っていました。

しかし、ある皿に出会ったことで、そのような考えを改めることになったのです。

その皿を見つけたのは、京都四条と五条のあいだにある「木と根」というお店でした。

そのお店は、雑貨を扱うとともに、喫茶店もかねています。以前からずっと、そこの喫茶店に行ってみたいなと思っていました。

何回か訪れたことはありますが、閉店後だったり、休業日だったり、空振りつづき。

今回、ようやくお店が開いている時間に行くことができました。でも結局、着いたときには、喫茶スペースの営業は終了です。

ものすごく気落ちしましたが、せっかく来たのだからと思い、雑貨を見ることにしたのです。

そこで見つけたのが、この皿です。

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実は、もう一枚あった黒い皿も気になりました。ただ、2枚は必要無いなと思ったのです。そこで、より心が動いたこちらの皿を選びとりました。

この皿が、その魅力を放つのは、食べ物を食べ終えた後です。

ふつうは、食べた後の食器は、すぐ流しに下げて、視界から遠ざけたいもの。

でも、この皿の場合は、食べ終えてちょっと汁がたまっているようなサマも、しみじみ見ていたいという気持ちになる。

出会わなければ、こんな気持ちになるということに気づかずじまいだったでしょう。

2. 作者をご紹介

作者の田中茂雄さんは、奈良の明日香の山の中で、陶芸をしています。自宅兼アトリエで、展示販売もしているそうです。

「川口美術」という骨董店のこの記事に、お宅のようすがくわしく書かれています。まさにスローライフそのもの。

あこがれの田舎ぐらしは、あこがれだけで終わりそうですが、この場所は、いつか訪れてみたいです。

もう少し子どもが大きくなればな、と思いつつ。