日曜美術館を見て、展覧会のことを知ったのですが。
村上隆って、同じようなキャラクターを使いましわて、美術市場で大儲けしているだけの作家。展覧会を見るまでの、私の印象はそんなネガティブなものでした。
でも、実際に見に行ってみて、気持ちがぐるっと様変わりしたのです。まるで、東京ディズニーランドに行ってきたような楽しい心もちになりました。どうしてそう感じたのか、そのことを書いてみたいと思います。
1. 異世界への入り口
ディズニーランドって、入り口の時点から楽しい気持ちになる場所です。
いっぽう、村上隆展も、会場の入り口から、見る者の度肝を抜いてきます。
普通の展覧会の入り口には、「展覧会の概要」が難しい言葉をならべて書いてあります。でも、この展覧会にあるものは、「村上隆」彼自身を、本物と見分けがつかないくらい作りこんだアンドロイド人形です。
この像が、目をぎょろぎょろと動かしながら、般若心経をとなえています。なんだこれは。
(もとになったのは、「宝誌和尚(ほうしわじょう)立像」)
ミッキーマウスとか、ドナルドダック。最近も、アナと雪の女王とか、新しいキャラクターが登場しています。
村上隆も負けてはいません。
dob君、キキカイカイ、お花 などなど。
会場では、このような以前からあるキャラクターのほかに、ゲロタンといったキャラクターがありました。ぱっと見はグロテスクだけれど、あざやかな色合いでポップな感じを打ち出しています。奇妙なやつです。
ゲロタンがどういうものか、森美術館の公式ブログにくわしく書いてあります。
「1回だけでは回りきれないから、また来よう。」「新しいアトラクションができたからまた行こう。」これは、ディズニーランドでよくある話です。そもそも、そういう気持ちにさせるためには、相当な敷地がないと難しいことなのです。
ちなみに、ディズニーランド(正確にはディズニーリゾート)の面積は、1平方キロメートル、東京ドーム約21個分だそうです。(引用元)
村上隆展にも、圧倒的な規模をもつ作品があります。それが、今回の目玉「五百羅漢図」です。
この作品の大きさは、高さ3メートル、全長100メートルになります。(ニュースサイト参照)
もちろん、作品にたずさわったのは彼一人だけではありません。100人近い美大生を動員して、24時間体制で、1年もかからないうちに仕上げました。
美術には、一人で黙々と作り上げるべきみたいな風潮があり、大人数でとりかかることは批判されがちです。しかし、一人でやったのでは、この五百羅漢図のような規模は永遠に生み出せないものです。
「ありえないことをやってのける」 このことは、まさに芸術の本質そのものなのです。
もちろん、ただ単に大きいだけではありません。私は、絵の中に引きずり込まれ、宇宙の中を浮遊するような心地よい時間を過ごせる、そんな力を感じました。
ほかの人も、感想を言い合って談笑したり、せっせと写真におさめたり、思い思いに楽しんでいます。普通の美術館にはない空気が流れていました。
せっかくなので、私も撮ってきました。
プロが撮った画像はこちら。
絵の中には、川越で見た羅漢さんもいて、「これ見たわ」と楽しい気持ちになったのです。
3月6日までやっているので、まだの人はぜひ。
ではでは。
(もとになったのは、「宝誌和尚(ほうしわじょう)立像」)
2. キャラクターの力
ディズニーランドといえば、その魅力はキャラクターのもつ力によるところが大きいです。ミッキーマウスとか、ドナルドダック。最近も、アナと雪の女王とか、新しいキャラクターが登場しています。
村上隆も負けてはいません。
dob君、キキカイカイ、お花 などなど。
dob君 |
キキカイカイ |
お花 |
会場では、このような以前からあるキャラクターのほかに、ゲロタンといったキャラクターがありました。ぱっと見はグロテスクだけれど、あざやかな色合いでポップな感じを打ち出しています。奇妙なやつです。
ゲロタンがどういうものか、森美術館の公式ブログにくわしく書いてあります。
3. 圧倒的な規模
ディズニーランドの魅力は、もちろんアトラクションの楽しさやスタッフのおもてなしによるところが大きいのでしょう。ただ、やはり、広大な土地を占めていることで、より魅力が増しているという点も見逃せません。「1回だけでは回りきれないから、また来よう。」「新しいアトラクションができたからまた行こう。」これは、ディズニーランドでよくある話です。そもそも、そういう気持ちにさせるためには、相当な敷地がないと難しいことなのです。
ちなみに、ディズニーランド(正確にはディズニーリゾート)の面積は、1平方キロメートル、東京ドーム約21個分だそうです。(引用元)
村上隆展にも、圧倒的な規模をもつ作品があります。それが、今回の目玉「五百羅漢図」です。
この作品の大きさは、高さ3メートル、全長100メートルになります。(ニュースサイト参照)
もちろん、作品にたずさわったのは彼一人だけではありません。100人近い美大生を動員して、24時間体制で、1年もかからないうちに仕上げました。
美術には、一人で黙々と作り上げるべきみたいな風潮があり、大人数でとりかかることは批判されがちです。しかし、一人でやったのでは、この五百羅漢図のような規模は永遠に生み出せないものです。
「ありえないことをやってのける」 このことは、まさに芸術の本質そのものなのです。
もちろん、ただ単に大きいだけではありません。私は、絵の中に引きずり込まれ、宇宙の中を浮遊するような心地よい時間を過ごせる、そんな力を感じました。
ほかの人も、感想を言い合って談笑したり、せっせと写真におさめたり、思い思いに楽しんでいます。普通の美術館にはない空気が流れていました。
せっかくなので、私も撮ってきました。
プロが撮った画像はこちら。
絵の中には、川越で見た羅漢さんもいて、「これ見たわ」と楽しい気持ちになったのです。
3月6日までやっているので、まだの人はぜひ。
ではでは。