2016/04/29

日銀の逆サプライズ

4月28日付で、日銀から、「当面の金融政策運営について」が発表されました。
ようは、今までの金融政策方針を変えないということ。

今までの政策では、ほとんど物価が上昇していないのに、同じ政策を続けるわけです。それにもかかわらず、「いずれ物価が2%上昇するようになる」と言い続けている。わけのわからないことになりました。

ここ2週間ほど、円安株高の傾向が続いていましたが、この発表のせいで、円高株安に逆戻りです。

先日、サプライズになるはずだったマイナス金利が、まったく効果を上げずにさんざんな不評でした。ですから、日銀も、サプライズ的な発表は、もう止めたのでしょう。


私としては、金融政策・財政政策では、根本的な解決にはならない。新しい産業が成長しなければ、需要は伸びず、物価が継続的に上昇することもない、と考えています。

そこで、これからは、バイオ(新しい薬を創る)産業が伸びるのではないか、と予想します。ただし、オンコラセピーという銘柄選びは、今のところ残念な結果になっています。

そーせいとグリーンペプタイドの輝かしい実績を、見上げる毎日が続いているのでした。

2016/04/27

ふるカフェ系 ハルさんの休日「静岡県 沼津」

今回おとずれたのは、東京から1時間ほどで着く、沼津市です。

目指すは、築100年の港町カフェ。
石積みでできた茶色い壁が異彩をはなつ、そのカフェは川のそばにありました。

ひねもすcafe です。(住所:沼津市魚町20)

2階の席には、
  • 窓側のカウンター
  • テーブル席
  • ソファーイスの席
  • 座敷とちゃぶ台・こたつの席
など、さまざまな空間が用意されています。ここに来たならやはり、座敷に座るべき。

静岡の港町の喫茶店らしく、豆アジのフライがメニューにあるそうです。

ディスプレイとして、昭和の時代に活躍した電気ジャーとか魔法瓶があったりしていい感じ。うちでも最近まで使っていたから、テレビを見てほっこりしました。

公式サイトにはインスタグラムの写真がいっぱいあるけれど、内装の写真は、食べログのほうが充実しています。

建物の中には伊豆石が使われているとか。屋根の組み方は、和小屋組というそうです。


私は、エヴァの映画(破)を見逃してしまい、最後に上映していた沼津まで見に行った記憶があります。(知恵袋にもそんな話が) そのときは、夕方だったこともあって、さびしい街だなーとおもったのですが。

そんな街に東京から住み着いてカフェを始める人もいると知って、いろいろな生き方があるものだなとしみじみした気持ちになります。


次回は、東京都・青梅市のカフェです。多摩の山のふもとの町に、こんな歴史があったとは。

産後うつの恐怖

「産後うつ」という症状があります。
出産後の育児への不安などから発症する産後うつ。これが原因で自殺する母親が相次いでいることがわかりました。これは東京都などの調査で初めて明らかになったもので、過去10年間、東京23区内だけで40人の女性が出産から1年以内に自殺していました。このうち3分の1が産後うつだというのです。 (TBSニュースより)
このニュースをうけて、 駒崎弘樹氏が書いた記事「出産後に妻が自殺することを、僕たちはどう止めるのか」。

これによれば、10人に1人が産後うつになっているとのこと。かなり高い割合だと感じます。

どうやって防げばよいのでしょう。予定日まで2ヶ月を切った私にとっても他人事ではないのですが(とはいえ、やはりまだまだ実感はわかないもの)。

仕事の忙しさを理由に、育児から距離を置こうと思えば、いくらでも逃げ道はあるわけですが。しかし、それは絶対やってはいけないことなのです。夫婦の信頼関係がまったくなくなってしまうから。

現状では、1ヶ月もの育休をとるというのは難しそう。そのような状況で、とるべき行動は、主体的に育児にかかわるということだと考えます。言われる前に動くことを目指して。

2016/04/25

若冲展で週末デートはいかが?

22日から、上野の東京都美術館で開催されている、「生誕300年記念 若冲展」。
その開催初日に、見に行ってきました。

仕事が終わってから、上野へ向かい、着いたのは夜7時の少し前。金曜日の閉館時間は、8時です。
8時過ぎたからといっても、追い立てられるように追い出されるわけではないので、ホッとした。1時間以上、十分見ることができます。

若冲の絵の魅力は何でしょうか。

いろいろあって、全部は書ききれない。NHKも、すごい分量の特集番組を放送しています。そのなかで、特にあげるとするならば、1つは、「勢いのある線」です。

例えば、この、「群鶏図」。(画像引用元はここ。画像はクリックして拡大します。)











ニワトリは、若冲が数多く描いたモチーフです。
この絵では、まるで一筆書きのようなシンプルな線で、ニワトリの尾が描かれています。自らの線が魅力的であるということ、このことについて確信がなければ、勢いのよい線は引けないわけです。

そして、もうひとつの魅力は、鮮やかな色彩。
例えば、この「紫陽花双鶏図」。(画像引用元はwikipedia。画像はクリックして拡大します。)















同じアジサイであっても、さまざまな色に描き分けることで、より鮮やかさが引き立ちます。そして、奥行きが生まれ、立体的に表現することができます。このことによって、まるで目の前に実物があるような、写実的な表現が可能になるのです。

この時代の日本の絵画は、浮世絵をはじめとして、奥行きがなく、平面的に表現されることがほとんどです。そのことを考えると、この絵の特別さが際立ちます。


個人的な、若冲との出会いを振り返ってみると、初めて目にしたのは、2000年に京都の国立博物館で開かれた若冲展でした。ここで、すっかりその絵のとりこになったのです。

次に、見たのは、京都と名古屋で。
京都の相国寺で、「釈迦三尊像」と「動植綵絵」が一挙に展示されると聞いて、蒸し暑い中を並んだ記憶があります。(展覧会の解説記事
そして、その足で愛知県美術館に向かい、「プライスコレクション 若冲と江戸絵画」を見に行きました。(美術館公式サイトの過去の展示記録

何度見ても、飽きない、そしてわざわざ旅行してまで見に行きたくなる絵、それが若冲です。


若冲を見た後のお店のおすすめを書いておきます。
バニュルス 上野駅店
お手ごろ価格で、おいしいスペイン料理が食べられます。店の中は、ちょっとざわついていた気がするけれど、許容範囲。
豚肉のリブはちょっと脂っぽかった。

私は、今回の若冲展の後には、とんかつを食べようとしました。でも、2軒回ってどちらも、8時台というのに閉まっていました。上野は閉店時間が早い店が多いのかも。要注意です。

お茶だけなら、「あんみつ みはし」に限ります。口の中が幸せになるあんみつを、午後9時半まで楽しむことができます。